違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

不安が『別腹』を作る

別腹という現象がある。

 

飲酒後に、食事を終えた後にも関わらず締めのラーメンを追加で食べたり、満腹なはずなのにスイーツなどのデザートを食べたりする際に別腹と表現したりする。

 

明らかな食べ過ぎに当たるこのような行為は、不思議な事に中和する行為でもある。

 

お酒飲んだ後にラーメンが食べたくなる!なぜだ

アルコールが分解される過程には、糖質が必要になってくる為、血糖(血液中の糖質)も消費されていきます。すると血糖値が下がって体が糖質を求めるようになります。そのためにラーメンのような糖質の多い食事が欲しくなってしまうのです。

 

 

 

よく言う「甘いものは別腹」には、本当の理由があった?

脳の視床下部で、摂食調節関連ペプチドの一種、「オレキシン」と言う物質が分泌されます。オレキシンの働きにより、胃底部や胃体部が弛緩し、スペースを作り出すのだそうです。

 

 

 

別腹になるのは、飢餓に対する人間の本能で、脳のなせる業。

 

別腹は”足るを知らない”に通じ、大元には”恐怖”がある。

 

人間が何かに執着する時には、何かしら脳に染み付いた恐怖が関係している。

 

満足できない日々を変えるために、ある男が実践した「恐怖や不安の乗り越え方」

私たちの脳は「タマネギの層」のようになって発達してきました。空腹や性欲、恐怖を感じる部分、呼吸や心拍を司る部分は、最も基本的な機能として、タマネギの中心に近いところにあります。抽象的思考や論理的思考を司る部分は、外側の方の前頭前皮質にあります。タマネギの中心は私たちの先祖も持っていて、前頭前皮質が発達して今の私たちの脳のサイズになるずっと前のものです。人類の発達と同じように、赤ちゃんの脳もタマネギの中心部から発達するので、理由付けをする能力を持つ前に、むき出しの感情を経験してしまうのです。

 

少しずつ怖いものと向き合っていかなければ、タマネギの中心にある原始的な脳だけが働き、怖いと感じるものに対する論理的な理由付けができないままになってしまいます。

 

 

 

人がしのぎを削る学問やスポーツやビジネスの場では、”過ぎたるは及ばざるが如し”的なことがまかり通りやすい、最近でこそ度が過ぎた状態は”ブラック”と言われ、改める流れができているから、組織としてチームとして強制することは減る傾向にある。

 

しかし、純粋に個人レベルでは、ピンからキリまであり、強制されると悪い結果に繋がることも、自主的な判断で行う場合は悪いことばかりではない。

 

上達への近道は、別腹の時間をつくること

自主的に練習すること = 自主練。自分で主体性をもって練習すること = 自主練。

自主練は別腹だ。

いくら満腹になって苦しくてもデザートは食べられるように、いくらチームの練習(仕事)で疲れたとしても、その後に自分の意思(意志)とペースでやれる自主練ならば、疲れを感じない。そしてこういう時間に、自分だけの発見があり、自分だけの色を付けられる。

 

 

 

別腹は、スペアを求めるようにも思えるし、取り越し苦労や杞憂という人間の『性(サガ)』のようにも捉えられる。

 

取り越し苦労と杞憂の違いを教えて下さい。

意味は同じです。「取り越し苦労」が日本の慣用句であり、「杞憂」が中国の故事熟語であるの違いだけです。どちらも「無用な心配をすること」です。因みに「取り越し苦労」の「取り越す」は期日より前に行なう意であり、期日より先に物事を行なうためには、先のことを考えておかないといけないことから「先のことをあれこれ考える」「予測する」の意味を持つようになり、更に、「起こるかどうか分からない先のことをあれこれ考える」意味になったのだそうです。

 

 

 

現代の脳科学によると、私たちの脳は、因果関係がわからないことから来る不安を避けるように働くらしい。

 

だから、辻褄を合わせたがる。

 

悪いことが起きた場合に備えたり、上手く行かない場合に備えたり、そして備えが無駄にならないように備えたり、脳が発達した人間は「今」じゃないことに振り回されてばかりに見える。

 

今という時代に生きてると、ごく自然にリスク・マネージメントと称して取り越し苦労に取り組んでいる。

 

リスク・マネージメントに取り組むビジネスパーソンはかっこよく見えるが、「取り越し苦労マネージメント」と言われたら、無能に感じる。

 

 

何に不安を感じているかは、人によって様々だろうが、皆が何かに不安を感じる時代になっている。

 

そんな不安な気持ちは、様々な『別腹』を作っている。

 

 

 

以下余談。

 

 

毛色の変わった別腹もある。(人間ではないが)

 

「ブン蚊都市」佐賀で学んだ、刺されない生活 血液は別腹? 羽音の謎…「刺されやすい人」の特徴は?

血を吸うのは卵をつくるため。オスもメスも、日々の「ごはん」、エネルギー源としては花の蜜などを吸っています。ちょっとかわいい。 血の入るところと蜜が入るところは体の中で分かれているそうです。まさに別腹です。

 

仕事は増えてるという『不都合な真実』

日本人の場合、空気を読むのは個人だけでなく、法人や組織も空気を読んでいるだろう。

 

"空気を読むこと"は、本音と建前の使い分けを生む。

 

空気を読んで行動するというのは、意に沿わない不自然なことが、自然発生してるように見せることでもある。

 

だから不都合な真実が隠れることがある。

 

『不都合な真実』という言葉は、2006年に当時アメリカは公式には地球温暖化の進行を認めてなかったが、アメリカの副大統領アル・ゴアが主演した政府批判映画のタイトルに用いられたことで有名になった。

 

地球温暖化に関しては、アメリカではマスコミやメディアですら空気を読んでいて、アメリカ国民に対し伝えようとしていなかった。

 

不都合な真実は、目の前で起きているのに、あまり意識されないことがある。

 

 

 

正社員求人倍率、7月も1倍超え 2カ月連続  日本経済新聞 2017/8/30

 

求人倍率の良さをアピールする記事の裏にあるものは何だろうか?

 

     

失業率低下は、 低生産性部門での人手不足の現れ  野口悠紀雄 2017/4/1

日本の雇用状況は、高度成長期の頃のそれとは著しく異なるものになっている。繰り返せば、製造業などで終身雇用が保証されていた時代は終わり、生産性の低い分野における、低賃金で、将来の保証がない就業が増加している。

政府が先般発表した「働き方改革」には、このような変化に対する認識が十分でない。現在の状況を高度成長期型の姿に戻したいだけのように見える。

フリーランシングに対する欲求が強いのも、このような背景のもとで理解する必要がある。

 

  

 

求人倍率という数字にトリックが潜んでいそうなことは、皆感じているだろう。

では、何が起きてるかをもう少し具体的に言うと、

【読書感想】縮小ニッポンの衝撃

現在、風俗産業がある種の女性にとってのセーフティネットになっているといわれていますが、都会の男性にとっては、住居を提供してくれる建設業や警備会社がセーフティネットになっているのです。

 

 

もちろんこれが全てでないのは当然だが、なぜ世の中がブラック化するのかの一端が見える気がするのではないだろうか。

 

ほぼすべての分野で、売上や利益の増大を、安い単価の商品を多く売ることで達成しようとしてる。

 

そのために原価を抑えることと、経費の削減と、市場開拓が、関心の中心になる。

 

そして多くの分野で、アイデアもバックグラウンドのテクノロジーも陳腐化し、差別化に繋がらない現在、ブラック化が最も手っ取り早い儲けの素になるのだ。

 

ブラック化するのは、組織だからかもしれない。

 

だからだろうか、副業を含め、個人で活路を見出そうとする動きも増えている。

 

そんな動きの中に、大勢の人が支持してるようだが、その実態が見えないし、納得できない(共感できない)という世界がある。

 

いわゆるフォロワーが多いという世界だ。

 

中でもYouTuberだ。

 

最近何かとお騒がせなYouTuberがいるが、彼らの作品の一部を見たが、全く面白くない。

 

ここにも、不都合な真実が隠れているのではと調べていると、説得力を感じる分析に出会った。

 

YouTuberって、何がすごいのかを聞いてみた【前編】〜鈴木おさむ × 鎌田和樹 × ヨッピー鼎談〜

 

鈴木さん

そうですね。それが大きく変わったのが、僕に子供が出来た事なんです。これはテレビ業界の人間あるあるなんですけど、子供が5歳くらいになるとみんなHIKAKINさん見始めるんですよ。

 

 

 

鈴木さん

油断してると子供がずーっと動画見ちゃうんですけど、僕、一年間仕事休んでたから家で僕が料理を作る時とか、おとなしく動画見てくれてるんですごく助かるんですよ……!

 

 

 

ヨッピー

僕もね、最初HIKAKINさんが小学生に囲まれてる写真を見てね、ネットでは「YouTuberって所詮子供しか見てないんだなww」みたいな文脈で叩かれてたんですけど、僕はそれを見て逆に恐ろしかったんですよね。だって、子供にこんなに支持される大人っていないじゃないですか。

子供達がこんながっつり心を掴まれてね、この子達が今後大学生とか大人になって、お金を持ち始めたらとんでもないな、って。

 

 

YouTuberって、何がすごいのかを聞いてみた【後編】〜鈴木おさむ × 鎌田和樹 × ヨッピー鼎談〜

 

鎌田さん

じゃあ10年後もYouTubeかっていうと、やりたいとかやりたくないとかじゃなくて、そもそもその頃に何をしているかがわからないっていう意味で通過点になってる可能性は高いですよね。

 

 

 

フォロワーが多い人気YouTuberが生まれる背景には、タイトな生活環境で子育てを強いられてる親が、子供をあやすためにYouTubeが便利だという事情があり、YouTubeを見ることが習慣になった子供が現在成長中であり、既に成人も出始めてるということがあるようだ。

 

YouTubeがスタートしたのは2005年だからまだ歴史は浅いが、同じく日が浅いネットサービスにインスタグラムがある。

 

YouTubeの主役が子供なのに対し、女性が中心なのがインスタグラムだ。

 

男が知らない「インスタグラマー」の生き方

男性や中高年層の利用者が比較的多いフェイスブックは、出来事や考えたことを伝えることが目的の「報告メディア」であるのに対し、インスタは好きなモノやコトを共有する「共感メディア」だといわれます。

 

全員に共通していたのは「自分が『良いな』と思ったモノや出来事を撮影して投稿し、共感してくれる人がいると嬉うれしくなる」「小さい頃から写真を撮るのも撮られるのも好き」という点です。

 

共感を求めるのは男も女も同じかもしれないが、男が共感を得ることが目的なのに対し、女はあくまでも自分が良いと思う世界観にこだわることを大事にしてることが感じられる。

 

インスタの利用者の拡大とともに登場したのが、「インスタグラマー」と呼ばれる新たな「職業人」たちです。ブロガーやユーチューバ―と同様に、彼女らもまたインスタを活用して収入を得ています。

 

ビジネスの世界が、稼げない世界になるにつれ、遊びや趣味の領域で稼ごうという人が増えていると言うことは、不都合ではないが、一つの真実だ。

 

 

 怪しげな自己啓発セミナー、はじまりは70年代後半から 今後はさらに騙されやすくなる!?

「英語や記憶術などのコンプレックス産業と成功術を掛け合わせる、さらにそれをアフィリエイトに落とし込んだり資格商法化するなどです。講師も脂ぎったヒルズ族系ではなく、モヤシ系だったりとすでに豊富。今後はますます、わかりにくくなっていくし、間口も広がるでしょうね」

 

昔から、"趣味を仕事にするな"と言う自己啓発がある一方で、"好きこそ物の上手なれ"と言う諺があるように、正反対の教えが人々を惑わせている。

 

新しく生まれるビジネスの多くは、共感がキーワードになってるようだが、そのレベルは、まだ高くないように感じる。

 

儲かる仕事がどんどん減って行くなかで、選ばなければ仕事は増えているように見える。

空気を読むとか、読まないとかに関して

総務省統計局が8月21日に公表した8月1日現在の日本の人口(概算値)は、1億2677万人。

 

日本国内に住民登録してる人には、マイナンバーが付与されている。

 

今後、このマイナンバーに紐付けられる情報が増えるのだろうが、その情報を総合したら、その人が見えるのだろうか?

 

例えば、学校の先生の場合、小学校の先生だったら担任のクラスの生徒のことはかなり見えるだろう。

 

しかし、中学、高校となるに連れ、顔を合わせても、考えてることまではわからないとなるような気がする。

 

この辺は個人差も大きいだろう、情報が人となりを把握するために果たす役割よりも、コミュニケーションの方が遥かに雄弁だろう。

 

日本人は空気を読むことが多いが、空気を読むという表現が一般的になったのは比較的最近だ。

 

空気を読むということが身につくと、暗黙のうちに他人と同じ行動を取るようになりがちだ、同じ行動を取ってると考え方も似てくるかもしれない。

 

しかし実際には、空気に従い同じような行動を取っていても、それが楽にできる人もいれば苦痛でしょうがない人もいるだろう。

 

その違いは、立場が上の人から見て、言うことを聞く人と言うことを聞かない人とに区別される。

 

言うことを聞く人が極端に多いのが日本人の特徴だったので、国が政策を立てるのもやりやすかっただろう。

 

政治は、大勢の国民の一人一人を見てるわけではないが、大勢の国民が従うことだけは分かっていただろう。

 

 

そして最近になって、これまで言うことを聞いていた人達が「No」を突きつけ始めた。

 

 

神社本庁から有力神社が続々離脱、改憲賛同署名集まらぬ状況

全国約8万の神社を統括する「神社本庁」から傘下にある有力神社の離脱騒動が相次いでいる。

 

神社本庁の求心力が低下すると、影響を受けるのが安倍政権の進める改憲の動きだ。神社本庁はかねて憲法改正を推進しており、2016年には改憲を目指す団体とともに全国の傘下神社の境内で約700万もの改憲賛成の署名を集めた。

 

 

氏子や参拝者が多く金銭的に余裕のある神社ほど、神社本庁の管理から離れようとする傾向が出てきた。

 

この記事に対するコメントに下記があった。

 

ある一宮の宮司さんと話したんですが、神社に政治的なことを持ち込むのはやめてほしい。極右的な思想にはうんざりだ。

けど、表だって言うと、極端な思想の人は面倒だし・・・

とおっしゃっていた。

政教分離はどこ行ったのかな?

 

 

この動きに対し神社本庁側も手を拱いてるわけではない。

 

「政教連携恐れず」、伊勢市や神社本庁が観光で議論  2017/7/25

「政教分離の観点から大丈夫なのか、という懸念もたくさんもらった」(岩橋氏)。しかし観光客の誘致策や情報発信については、政治が特定の宗教団体を支援すると捉えるのでなく、日本文化を伝える活動と捉えるべきだとした。

例えば岩橋氏ら神社本庁が海外で神道を説明する際には「religion(宗教)」などの言葉を使わず、「Japanese faith(日本人の祈り・信仰)」と表現しているという。

 

 

多くの神社は、神社本庁に頼ろうとしてる姿が見える。

 

神社本庁に頼る神社の特徴は、自活に不安があるという点だろう。

 

この神社本庁と傘下の神社の確執が、人間の結婚を巡るゴタゴタとダブって見える。

 

神社本庁から離脱したがる神社は、氏子や参拝客が多く金銭的に余裕があるというのは、配偶者にしがみつく必要がないから、一緒にいる価値が見いだせなくなったら離婚するケースに似てると思ったが、Wikipediaを見ると、

 

神社本庁は約8万社の神社包括団体である。そのため広義の「神社本庁」とは被包括神社を含めた集合体を指し、狭義の「神社本庁」とは渋谷区代々木にある事務組織を指す。

神社本庁

 

 

と書かれており曖昧さが感じられる、神社本庁と傘下の神社の関係は、結婚というよりむしろ同棲や内縁関係に近い気がした。

 

 

芸能界や政治の世界で、不倫の発覚が相次ぐ今日この頃だが、スキャンダルに敏感であるはずの人々がこれだけやってるということは、世間一般でははるかに多く発生してるだろう。

 

不倫報道、なぜ過熱する? テレビでは笑いがわく場面も

お笑い芸人、タレント、政治家、作家……。そして7日、また、民進党の山尾志桜里衆院議員の「不倫」問題が報じられた。なぜ今、こんなに不倫報道が過熱するのか。

 

 

既婚者の浮気を意味する不倫だが、本来の意味は、「人の道から外れる」。

 

これだけ多くなると、前提が違ってきてると考えたほうが良いかもしれない。

 

婚姻届を出してるから、あるいは結婚式を挙げたから結婚してると言われてるかもしれないが、実態は同棲であり、内縁関係と同じなのだろう。

 

もっと良い相手が現れたら乗り換える、そんなゲームになっているようだ。

 

不倫で名前が上がる人達は、いわゆるバカではない、むしろその逆、巧みに空気を読んできた人々だ。

 

しかし、空気を読むことで地位を築いた人々が、押し殺していた自分の中の価値観に目覚めた時に、空気を読まない行動を取ってるように見える。

 

空気を読むことで地位を築いた人々には、空気を読まない生き方を、世間はまだ許してないということだろう。

 

一方、地位を築けない(築けなかった)人は、空気を読まない生き方を楽しみだしている。

 

日本固有の現象だろう。

能ある鷹に爪を出して欲しい

面白い記事が出ていた。

 

この記事の中には今の日本がよくわかることが多く書かれてる。

 

「万引きの実態、もっと知って」元フジテレビアナ・菊間千乃弁護士が訴え

ここ数年、認知件数、検挙件数は共に減少傾向にあるものの、被害額は推定で年間4,615億円にも上り、1日あたりに換算すると実に約12億円にもなる(2010年、万引防止官民合同会議発表推定値)。なんと、オレオレ詐欺など特殊詐欺の10倍という被害額だ。

 

最近では、ネットオークションでの転売を目的とした、大規模・悪質な事案も増えているのだという。

 

 

 

中でも注目を集めているのが、顔認証システムだ。いち早くシステム導入した、大手スーパーなど30以上のテナントが入る市川ビルの長田泰文・顧客感動推進部部長は「2011年に最初に導入し、今やなくてはならないシステム」と話す。

 

 

こうしたシステムは、個人情報の問題と隣合わせだ。万引き常習犯の顔情報を入手したとき、その情報を店長やスタッフとどこまで共有できるのか。チェーン店なら全ての店、また業界全体でその情報を共有することができるのか。長田さんも「個人情報はきっちりと取り扱わなければいけないという認識は持っているが、お店側の苦しさというか、防犯にお金をかけないとやっていけない時代になっているということもご理解いただきたいなとは思っている」と訴える。

 

 

 

 

本屋の倒産や廃業は、Amazonに代表されるネット通販の出現と普及によると思われてるが、実は後を絶たない万引被害に耐えかねてのケースも多い。

 

万引き対策として、監視カメラの導入をするが、その運用を巡ってはゴタゴタも多く、万引きの被害者が自助努力で自分を守ろうとする行為が非難されることがある。

 

味方だと思ってた警察が味方ではないと思い知らされることもある。

 

法律やその運用の点からも、万引き防止はまだまだ不十分だという。

警察も曖昧で、お店の方が警察に相談に行ったら『お店の中で捕まえちゃったんですか、それだとダメですね』と言われたケースもあった。警備会社も店外に出た段階で捕まえようとして逃げられるなど、対応に困っている。

 

 

2014年、都内の古書店「まんだらけ」で鉄人28号のフィギュア(時価25万円)が万引きされる事件が起きた。「まんだらけ」は公式サイトで「返さなければ犯人の顔写真を公開する」と警告したが、警視庁側からの「捜査に支障がでる」との要請を受け、画像の公開を取りやめた。

(引用は上記サイトから)

 

 

 

犯罪者を含め後ろ暗い人間は、ノイジーマイノリティとなり、大きな声を上げる。

 

メガネフレーム7点(およそ26万円相当)を万引きされた都内の眼鏡専門店「めがねお〜」も、常習犯の仕業と断定、男の顔にモザイク処理をした画像を店の公式サイトに公開し「名乗り出なければモザイクを外した動画を公開する」と警告した。しかし、この措置には反対意見も大きく、店は抗議の電話に悩まされたという。(引用は上記サイトから)

 

既存のビルやマンションに新たに監視カメラを設置する場合、住民の一部が反対することが多いという、普通の人に見えても、実は裏社会の人間だったり、反社会活動や発言をする人物が、情報が警察に漏れると警戒するからだ、こういう人物は結構多くて、隣の人がそういう人だというケースは都市では珍しくない。

 

盗んだものやワケアリの物品を市場で捌く闇ビジネスにも、薄利多売化が浸透してくると、お客の数を増やす必要が出て来る。

 

そうなると、闇ビジネスが表のビジネスとなり顕在化してくる。

 

表に出てきた闇ビジネスは、多種多様なプレイヤーで溢れるが、根底にあるメンタリティは共通してるだろう。

 

「メルカリ」にコンピューターウイルス入手法を出品、中学生を児相に通告 奈良県警

不正指令電磁的記録提供の非行内容で大阪府の中学2年の男子生徒(13)を児童相談所に通告した。「小遣いが欲しかった」と行為を認めているという。また、男子生徒から情報を得たとして、不正指令電磁的記録取得の疑いで兵庫県などの14~19歳の少年4人を書類送検。「いたずら目的で取得した」などといずれも容疑を認めている。

 

 

 

後ろ暗い人間ほど声高に主張するのが、「人権」と「個人情報」の保護だ。

 

個人情報保護法が成立した背景には、本人が知らないところで「住所、氏名、生年月日、家族構成」などが名簿業者に流れていたことが発覚したからだった。

 

この時、騒いだのはノイジーマイノリティではなく、ごく普通の一般人であるサイレントマジョリティだった。

 

自分や家族の情報が、知らないところで売り買いされてることを皆が気持ち悪いと感じたからだった。

 

こうして、多くの人の関心事になると、それに対応する政策が打ち出される。

 

つまり、選挙対策でもある。

 

施された政策が、新たなビジネスになるという場合も似てるかもしれない。

 

売れるハードと売れないハード、その違い

こうした好調なハードウエアの現状を分析すると、いくつかの共通項が見えてくる。大きくいうと、

(1)機能や周辺サービスに独自の強みがあること

(2)法規制や社会的要因などの追い風があること

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ここで取り上げてるハードウェアは、IT絡みのもの。

 

上記の売れてるハードウェアに静脈認証というものがある。

 

5年で4倍に、静脈認証が好調な理由

自治体などのアクセス管理や、飲食店、薬局における勤怠管理の用途で導入するケースが増えているという。

 

自治体では、総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーにおけるガイドライン(平成27年3月版)」において、自治体職員の利用するパソコンなどの端末に対し、不正利用や情報漏えいを防ぐ目的から、パスワードによる認証に加えて生体認証などを併用する「二要素認証」を推奨している。

 

働き方改革も、H-1を企業が導入するきっかけになっているという。「従業員の勤務時間を適切に把握し、改善につなげたい」というニーズが高まっているためだ。特に多いのが、レストランや居酒屋、カラオケ店などだ。

 

政策がビジネスをリードできる時代ではないが、日本の大企業は政策頼りに見える。

 

そんな大企業の要望に、選挙対策だからと応える国家中枢という図式が見える。

 

日本は、昔も現在もノイジーマイノリティが幅を利かせる(=威張る)社会だが、サイレントマジョリティの中に爪を隠した能ある鷹がいることを期待したい。

話が通じない

ヒット商品は、商品自体に魅力があるから売れる、その上で売り方が良かった(上手だった)から、売れた後から分析すると、似たような意見が出て来る。

 

その一方で、人は理屈で選ぼうとするが、最終決定は感情で行うという意見もある。

 

そして感情は、しばしば泥臭いことに揺さぶられたりする。

 

『多動力』大ヒットの裏には地道な努力?ホリエモン「本を売るための努力をみんなやらなさすぎ!」

地道な書店営業を行っているのは、ホリエモンだけではない。ホリエモンの知っている範囲でも、『夢をかなえるゾウ』シリーズの水野敬也氏や実業家・評論家の勝間和代氏、『永遠のゼロ』で有名な百田尚樹氏も売れない頃から本屋に行ってたいたのだとか。

 

本のような身近なものだけでなく、高額な投資マネーも感情は重要らしい。

 

 

 自己資金2万5000円で30億円を集めたファンド社長が語る「人からカネを集める5つのテクニック」

特に大きなお金が動くときは、お金を出してもらう「キレイな理由」の説明が必要である。

 

社会問題と事業をリンクさせ、自社のサービスが社会変革を掲げるというビジョンを強調することは、当然、従業員や取引先の満足度を高め、事業の成功確率を上げることにつながりやすい。

 

 

 

二極化が進む時代だと言われてる。

 

一般的には、所得の格差を意味し、その所得格差がもたらす生活の格差を意味する。

 

そしてこの格差とは別に、実際にはリンクする部分は多いのかもしれないが、感情(体や心の健康に基づく)の格差が広がっている。

 

この感情の格差は、話が通じない相手を増やしている。

 

こういう人は要注意! 「話が通じないな……」と思う人の特徴10

第1位/「自分の意見ばかり言う」……35.6%

第2位/「人の話に興味がない」……14.4%

第3位/「自分の都合を押し付ける」……12.1%

第4位/「自分が常に正しいと思っている」……8.0%

第5位/「絶対に謝らない」……6.3%

第6位/「理解力に乏しい」……4.6%

第7位/「冗談が通じない」……4.0%

第8位/「ネガティブすぎる」……2.9%

第9位/「口が軽い」・「当事者意識がない」……2.3%

※第11位以下は略。

 

 

 

この話が通じない同士を、かろうじて繋ぎ止めてるのがSNSかもしれないと感じてる。

 

話は通じてないが、下記のような共通の世界観があるからだろう。

 

 

ひとひねりするだけで大ヒットする商品やアイデアを並べてみた

この、新しい商品やサービスは

 

1 他にはないオリジナルなアイデア

 

2 誰もが納得するストーリー

  ※ステマとヤラセとかは厳禁

 

3 参入障壁がなるべく高い

 

という三拍子ができれば必要

 

 

 

レベルの高いオリジナリティを求めて悪戦苦闘しながら、変な迷路に迷い込み、話が通じなくなる人が出て来る理由の1つに、定説がコロコロ変わるということも関係してるかも、健康や医学や科学に多そう。

 

最近、定説が変わることが多すぎやしませんか?

栄養学とか医学の定説・常識ほどあてにならないものはない

 

ここ十数年で覆された11の科学的定説。地球温暖化は二酸化炭素のせいではない!

今や教科書に載っていた常識もたくさんガセが含まれていたことが分かった。皆さんは間違って覚えていたものはなかっただろうか。

 

 

かなり長い間、コーヒーはカフェインがあるから飲み過ぎには注意と言われていたが、最近やたらにコーヒーを持ち上げる話が増えている気がする。

 

善悪あるコーヒーの健康「効果」、理解しておきたい本当のところ

健康への影響に関する研究のうち、コーヒーほど示される結果に違いがあるものは珍しい。

 

 

 

話が通じないと言えば冤罪だろう。

 

冤罪が生まれる大元は、法律に基づく裁判という不特定多数のためのシステムにありそうだ。

 

日本で「痴漢にされた」エリート外国人の末路 | 通勤電車 | 東洋経済オンライン

今やマイケルさんには前科がついている。心に傷を負ったマイケルさんは家族とともに日本を離れ、二度と戻ってくることはないと話している。

 

こうした法体制は、容疑者を自白に導くために作られているとしか思えない。先が見えない状況が23日も続けば、誰しも何でも(罪を犯していなくても)自白してしまうのではないだろうか。仮に容疑者が根負けして自白してしまった場合、無罪を証明することはほぼ不可能だ。

 

話が通じなくなるのは、個別で特殊な出来事なのに、、過去の判例に照らし合わせて捉えようとするからかもしれない。

 

多様性があるはずのことに、ひとつのことを当てはめるのは、冤罪が生まれる背景を考えると理不尽を感じるが、普通に生活をする限りは便利で使い勝手が良い。

 

読者を「1人」に決めると爆速で書ける。しかも伝わる。

「みんな」に向けた文章を書こうとすると、暗闇の中でプレゼンしているのと同じような状態になります。

 

具体的な顔をイメージできたからこそ、素材集めを一気に効率化できたし、ピント外れの素材を選んで伝わらない文章にならずに済んだのです。

 

 

普通に生活したり、ビジネスの場では、ごく少数の具体的な誰かに向けたサービスや商品は、意外と汎用性を備えるが、警察沙汰になった時に、過去の判例に囚われすぎると大きな不都合が生まれる。

 

いつも同じやり方で、話が通じるわけではない。

『ブラック企業根絶を目指す「嘘のない求人サイト」について』というお題

先日、下記のようなコメントが届いていた。

 

〜〜〜コメントは以下〜〜〜

 

突然のコメント申し訳ありません。

わたくし嘘のない求人サイトを運営するハルマと申します。

本日はブラック企業根絶を目指す「嘘のない求人サイト」について、違う見方さんの意見を記事にしていただけないかと思いご連絡致しました。

アンチ記事でも構いませんので何卒ご協力ください

求人広告の嘘を信じて入社した人の被害は未だに増え続けています。

中には嘘の求人内容に騙されてブラック企業へ入社して体を壊すまで働かせられ入院した方や求人内容にない仕事を強制的にさせられ使えないと暴言を吐かれ鬱病になった方 

その他にも求人内容とは違う給与や待遇の下で働かされていた方など、ブラック企業による求人詐欺被害は枚挙に暇がありません。

私たちは企業の採用情報を最大限正直に公開し、求人広告を見た人が納得して働ける環境を作りたいと考えております。 

ゆくゆくは求人掲載の縛りを強くして、ホワイト企業求人のみを掲載していくことを目標としております。

複数のブロガーさんがブログ記事にしてくれたおかげで嘘のない求人サイトは着実に注目を集めつつあります。 

閲覧数がほとんどないにも関わらず掲載されているラインスタンプは応援の意図もあり売れています!

是非ともお願いします!

嘘のない求人サイトhttps://adelt.jimdo.com/

 

〜〜コメントはここまで〜〜

 

サイトを一通り見てみると、現在プレオープン中で求人が都心部のみとなっていて、実験中と言う感じがするが、一歩ずつ歩みを始めてる感じが伝わる気がした。

 

お題を頂戴したと考え、応じてみたい。

 

 

ブラック企業やブラック経営者は、その従業員との対比で語られることがほとんどだ。

 

その対比は、

 

  • 加害者と被害者
  • 利用する人と利用される人
  • 強い人と弱い人
  • 騙す人と騙される人

 

だったりが多い。

 

当初この対比に則って書いてみようかと思い、いろいろ考えていて、どうにもシックリ来ないので見方を変えると、そちらの方がシックリ来たので、そういう話を書いてみたい。

 

なお、大前提として、私自身ブラックは良くないと思っているので、ブラック企業が無くなることを望むし、苦しむ人が無くなることを望んでいるし、私自身ブラックとは関わりたくない。

 

ブラック問題を考える時のポイント

 

  • ブラックが生まれるキッカケとなる背景

 

  • ブラックが無くならない理由

 

このポイントについて考えていて、ブラック企業(経営者)と従業員は対比対立の関係ではなく、「同じ穴の狢(ムジナ)」ではないかと言う気がしてきた。

 

この場合の、同じ穴の狢を1番感じさせる関係性に似ているのが、『政治家と有権者』、『医者と患者』など。

 

共通点は、”複数の選択肢があるのに悪い方を選ぶことがある”や”選択を間違ったことに気付いても改めない”など。

 

そして、そもそも論として、判断材料はいくらでもあるのに間違った判断をしてることに気付いてないのかもしれない。

 

このような場合、悪いことをするのが選ばれた側の人であって、選んだ人は直接関与してなくても、『同じ穴の狢』の関係になると思う。

 

 

『同じ穴の狢』について考えることは、”卵が先か鶏が先か”という問いに繋がる。

 

ブラック問題を考える時、根底に不景気や経済の低成長が関係してることは容易にわかるが、それだけでもない気がすると思い、考えを巡らすとバブル景気に行き当たった。

 

バブル景気自体は、正味4年位だったが、この時期に日本人の心に自己実現という価値観が根付き出したような気がする。

 

お金も欲しいが、それ以上に時間が欲しい(本当にやりたいことをやるために)と言う人や、お金は欲しいが、束縛は嫌だという人がぞくぞく現れたような気がする。

 

バブル景気の時代は、そういう人が、自分に都合の良い職に出会えたり、個別に条件を獲得したりすることができていた。

 

 

バブル崩壊およびその後の不景気は、上記のような自己実現をことごとく成り立ちづらいものにしたが、その価値観はしっかり生き続けている。

 

この自己実現を望む感情の対立が、ブラック問題の根底にあるのではないだろうか。

 

バブル景気の頃は、空前の売り手市場だから、雇われる側が自己実現しやすかった。

 

この雇われる側の自己実現は、経営者側の自己実現と対立関係になるので、経済環境の影響を大きく受ける。

 

 

現在、公に発表される経済指標や景気動向によると、

 

日本経済が、あのバブル期を超えた! と聞いて、どう思いますか?

空回り景気

企業が利益を上げ、賃上げをし、個人消費の拡大につながる経済の好循環をアベノミクスは目指しているが、企業が利益をためこんでしまっているのが実態。目指す好循環が始まらず「空回り」している。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎主席研究員

 

べたなぎ景気

経済成長率が低く、海に風が吹かず全く波が立たない(=「べたなぎ」)ような緩慢な成長。日本経済の実力である潜在成長率が0%に近く、これを引き上げる構造改革の取り組みが不十分。

BNPパリバ証券  河野龍太郎チーフエコノミスト

 

目詰まり景気

年金など社会保障制度の将来不安から、賃金が上がっても消費せずに貯金に回ってしまう。公共投資を行っても人手不足で建設が進まない。経済がいろんなところで「目詰まり」を起こしている。

SMBC日興証券  宮前耕也シニアエコノミスト

 

道半ば景気

雇用情勢はよくなったし、消費や設備投資もかつてのような悪い状態は脱したので、政策の方向性は間違っていないが「道半ば」。先進国最悪の財政の健全化に地道に取り組むべきだ。

大和総研  熊谷亮丸チーフエコノミスト

そもそも日本が国家としてブラックの要素を持ってるような気もする。

 

 

学生が卒業し、仕事につくことを就職と呼ぶが、終身雇用が当たり前の時代には違和感を感じなかったこの呼び方が、転職が珍しくなくなると就職よりも就社の方が実態をよく示すようになってきた。

 

そして現在、何のために仕事をしてるか?

 

ほとんどの人が、金のためだろうという気すらする風潮になっている。

 

就職→就社→→就金

 

一方、初代の会社経営者が会社を設立することは創業と呼ばれ、業が目的であったとわかるが、就職が就社に変化しだした頃とリンクして、会社設立は投資家の資金を呼び込むための創社化が始まった。

 

そして現在、何のために会社を設立するのか?

 

ほとんどの経営者は、金のためだと答えるだろう。

 

創業創社→→創金

 

 

ブラック企業を成立させるのは、ブラック経営者と同じ穴の狢的メンタリティの社員の組み合わせだ。

 

この組み合わせは何かに似てると思ったら、不倫カップルに似てるのだ。

 

 

不倫カップルにありがちなこと

1. 精神的に不安定な当事者が不貞関係にはまりこみがち

2. 既婚男性の側は離婚する気などないのに離婚を示唆したりしがち

3. 不貞男性は相手女性に妻の悪口を言いがち

4. なぜか妊娠しがち

5. 不貞男性は関係継続を相手のせいにしがち

6. 不貞男性は指輪などを贈りがち

7. 不貞男性は手の平を返しがち

 

 

不倫の入口は、嘘をつくことだ。

 

両方が嘘を付く不倫は自業自得だから、事前に止めようがない。

 

今回のお題に答えるのは、会社が付く嘘をいかに見破るかであり、簡単に関係解消できる仕組みづくりをどうするかになる、そして嘘がつけない仕組みづくりをどうするかだろう。

 

そのためには「嘘のない求人サイト」https://adelt.jimdo.com/が、力をつける必要がある。

 

「嘘のない求人サイト」を利用する企業がホワイト企業ばかりになると、世間の見る目が変わってくるだろう。

 

ハルマさんには、ドラマ”踊る大捜査線”で、いかりや長介演じる和久平八郎が言ったことばを贈りたい。

 

 

正しいことをやりたかったら偉くなれ!

 

 

応援してます!

 

循環するもの

美空ひばりの名曲『川の流れのように』は秋元康が1988年に作詞している。

 

歌詞のリンク先はここ。

 

ここで描かれてる川は、目に写る川を表面的に捉えたものであり、人生になぞらえてはいるが感傷的な表現で、含蓄を感じるようなものではない。

 

一方、おおよそ800年前に詠まれた川(河)がある。

 

”ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし”

 

生きてる間に多くの厄災に遭遇した鴨長明が晩年に記した方丈記の冒頭だ。

 

ここで描かれてる河(川)には、哲学的な意味が込められている。

 

参考:「河と川の使い分けについて」

 

表面的に捉える川は、上から下に流れるもので、海が終点だ。

 

しかし、水そのものに目を向けると、「循環」が感じられる。

 

海に流れた川の水が、蒸発して上空で雲になり、雲は風に吹かれて移動し、やがて雨や雪になり地表に降りてくる、地表に降りた水は様々な経路を辿り川に行き着く。

 

という循環が見えてくる。

 

このように表面的には、一方向への動きと認識してるが、実はそうではないかもしれないことが世の中には多いかもと感じてる。

 

つまり、同じことをやってるのに、立場が違うと勝負の土俵が違っていたり、同じところを走っていると思っていたが1周遅れてたり(進んでることもある)ことがあるという話だ。

 

南キャン山里に聞く"不毛な嫉妬"の本質

【山里】よく芸人友達と話すのは、“芸人がやっちゃいけないのは、先輩芸人さんが今の自分の年齢の時に何をやっていたかを考えちゃうこと”。例えば、紳助さんが「オールスター感謝祭」の司会を務めはじめたのは30代半ばです。自分がその年齢で、100人もの芸能人を仕切れたかって言ったら絶対無理。でも、そういう比較はやっちゃいけないですね。

 

【若新】山里さんは、自分の内面やルーツを肯定してるんですね。お笑い芸人としての成功は、「もともと好きだった自分」がたどりついた場所。だから、他人との比較で嫉妬にまみれても、自分向上のエネルギーに変えられるという、まさに研究結果どおりです。

 

 

大漁というのは偶然の産物なのか、それとも緻密な計画の上に成立してるのか?

 

成長時代から成熟時代へ移行したら、持続可能性が問われ始める。

 

ジム付き漁船、ノルウェーの贅沢な漁師たち
成功の秘訣は、国レベルのルール作りにあり

「ルールを作って皆で守る。そして生まれた利益はきちんと平等に分配する。答えはとてもシンプルだ。しかし実に難しい。我々も苦労の連続だった」

 

創造は模倣から始まる、しかし模倣しかしたことないと創造の意味がわからなくなる、だから模倣するものが無くなると、あるいは何をどう模倣すれば良いかがわからなくなると、そこで終わりになる。

 

大企業はオープンイノベーションごっこから脱出せよ

1.社外からビジネスアイデアを公募する。

 

2.米シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)が運用するファンドに出資する。

 

3.大企業がオフィスを構える東京都内の一等地に起業家と「コラボレーション」する場をつくったりする。

 

 

 

オープンイノベーションは外部に「何か良いことをどんどん提案してほしい」という受け身かつ上から目線の姿勢のことではなく、創造したい未来のためにアイテムを集める行為である。

 

 

日本では、個々の企業が独自に未来への活路を見出そうとしてるが、どこに向かっているかが明らかな企業があるようには感じない。

 

それに対し、ドイツではメルケルが首相になって以降、個々の企業の活動のバックにチームドイツが感じられるような動きが出てきた。

 

チームドイツが目指すことの1つとして従来だったら不可能なオーダーをこなすことだと聞いたことがある。

 

例えば車の場合だと、ボディ外装はベンツで、エンジン足回りはBMWで、内装はアウディでといったオーダーを可能にすることだと。

 

そのために何が必要かと取り組んでいるのがインダストリー4.0だ。

 

ドイツ系大手コンサルに聞く「“4.0”の本質」 ドイツの強さをローランド・ベルガー長島社長が解説

長島:ベンツだけではありませんよね。BMWも同様でしょう。短期間に多様な車種を投入できるようになったのも、デジタルのツールのおかげです。

 

長島:そう思います。欧州は規格の標準化が得意ですよね。インターフェースを一緒にしておけば、いろいろなものを共通化できる。つまり、個別に様々なものを開発する必要がなくなるので、その分の時間を他のことに使える。そういう感覚が、極めて強い。さらに言えば、標準化で欧州が先行すれば、グローバル展開で有利になるという考え方ですね。

 

”欧州は規格の標準化が得意ですよね”という考えは、上記のノルウェーの漁師の戦略にも感じられる。

 

素晴らしいのにガラパゴス化する日本発の規格との違いはどこにあるのだろうか?

 

 

そもそも、ドイツ企業の強さは、どういったところにあるのでしょうか。

長島切れ味のいい、一部の頭のいい人たちが作った戦略が、しっかりとトップダウンで組織全体に広がっていくということでしょうか。例えば、モジュール化を進めた自動車業界のプラットフォーム戦略も、その一つです。

 

究極的には、人に行き着くのだろう。

 

日本にはこういう諺がある。

 

『船頭多くして船山に登る』と。

 

どうやら日本人の多くは、人も物も時間もすべてのものが、只流れてるだけと捉えてるのかもしれない。

 

一部分を見れば流れてるだけに見えても、それは循環して戻ってくるんだと言うことが見えづらいのだろう。

 

 

 

再分配政策の見直し

わが国では,生活の困窮度に関係なく,下の世代が上の世代を助ける(支える)という構図が定着しています。制度上は,資産をどっぷり持っていて,高級ゴルフクラブに足繁く通う老人が社会保障給付の対象になり,非正規雇用でカツカツの若者は,彼らを支える側に回らないといけない。

 

”情けは人のためならず”と言う諺がある。

 

本来の意味は、”情けをかけるのは、巡り巡って自分に良いことがあるようにと願うこと”なのだが、多くの人が、”情けをかけるのは、その人を甘やかすので良くない”と解釈している。

 

情けも、本来は流れるものではなく循環するものだとすると、今のままだと日本では情けも富と同じで偏在するものになるだろうし、既にその傾向が顕著だ。