違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

実は日本にとって2009年が転換点だったかもしれない

目の前で変化してるものに気付いているか?

 

テレビで時々やってる。

 

「今からこの画像が変化します。どこが変化したか当てて下さい。」と。

 

こんなやつ。

 

画像が徐々に変化する脳トレ間違い探し動画(アハ体験)

 

 

小さな本屋が街から消えていくのを覚えている人も多いだろう。

 

最近、生き残ったように見えた大型店にも変化が出始めた。

 

大型店と言ってもむしろ超大型店と言ってもいいような規模の店でだ。

 

大きなターミナル駅の近くで、立地が一番良いと思われる店舗が一人勝ちの様相が出てきたように感じる、そんな店舗がひっそりと売り場を縮小し、空きスペースに別テナントを入れたりしている。

 

久しぶりに行くと、違和感を感じ、変化に気づく。

 

本屋と同じ動きをガソリンスタンドも見せている。

 

 

 

様々なものが、目の前で変化している、すぐに変化するものもあれば、ゆっくり時間を掛けながら変化するものもある。

 

目の前で変化してるのに気付かない、気付いているが、変化と認識しないことがある。

 

認識してないからすぐに忘れる。

 

 

随分時間が経過した後で、あれが変化だったと知らされて驚くことがある。

 

 

そんな変化を仕掛けたり、初期段階の変化に気づいた人が新規事業を主導する。

 

 

 

 

世界的には2008年のリーマンショックが境目になったと語られることが多いが、

 

 

日本では2009年がキーワードになりそうだ

 

 

 

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百貨店やスーパーの分野別売上高推移をグラフ化してみる(2016年)

 

 

 

グラフは対前年比なので0%前後を推移してるということは成長してないということ。

 

2009年にガクンと下がって回復しない状態が継続。

 

この時期に顕著な変化が起き、大きなシフトが起きたと考えるほうが合理的だが、その変化の真っ只中にいたのに、よくわからない。

 

 

 

2009年の夏、衆議院総選挙で民主党が結党以来最大の勝利で民主党政権が誕生した。

 

投票率は69.28%だった。

 

 

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総務省 国政選挙における投票率の推移

 

 

大きな国民の不満が形になったと言えるだろう。

 

それから7年、今年のBrexitやトランプ大統領誕生に匹敵してもいいはずだった民主党政権誕生だが、日本に何をもたらしたのだろうか?

 

未来の歴史の教科書ではどのように総括されているのだろうか?

 

記憶を基に想像すると、民主党に投票した人の多くは、自民党にお灸を据えたかったし、一部の金持ちを優遇するんじゃなくて、「全員に良い思いをさせろ」を要求したんだろう。

 

霞が関には多額の埋蔵金があるからそれを還元せよという声も大きかった。

 

 

 

民主党には政治手腕も無かったが、そもそも埋蔵金も無かったのだ。

 

日本国民が求めていたのは、新しい価値ではなく、貯まっていたものの再分配だったのだ。

 

 

民主党政権にとどめを刺したのは3.11東日本大震災だろう。

 

 

その後誕生した自民党政権は、民主党政権時代にしっかり日本国民を勉強したのだろう。

 

 

そして、ただ文句を言いたいだけの人達、それが日本国民だと学んだのだ。

 

だとしたら対策は簡単。

 

対抗勢力さえ生まれなければ良いのだ。

 

第2党が弱体化してれば、自民党は安泰だと再認識したのだ。

 

 

日本国民というクレーマーには、形だけ丁寧に対応し、どうしてもイヤならアチラ(民主党)にどうぞと言えば良いのだ。

 

日本国民はアチラには行きたくないのだからとバレているのだ。

 

 

しかしそんな自民党も来年はどうなるかわからない。

 

冷戦時代の米ソ関係とは違う、新たな米ソ関係が生まれる。

 

トランプ大統領とプーチン大統領、どちらも政治的には日本の手に負えない相手になりそうだ。

 

 

 

日本が先進国であることも工業立国であることも疑いがない。

 

しかし、経済の発展度合いから考えると恐ろしいほどイノベーションが起きない国でもある。

 

 

そんな日本は観光を新たな柱にしようとしている

 

 

 

まずは買い物で日本に来る外国人が増えたのだが、当初日本人はあまり歓迎しなかった。

 

受け入れる日本人側が心構えができてないのと外国人のマナーの悪さが戸惑いを産んでいた。

 

しかし、もたらす経済効果が無視できなくなってきた。

 

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/爆買い

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/中国人富裕層

 

 

 

海外から見た「日本の良いところ」matome.naver

 

ここに上がってる理由はすべて、来た人が良かったと思う点であり、来たいと思う理由ではない。

 

 

 

 

2008年10月に観光庁が設立。

 

2008年にAirbnb(エアービーアンドビー)がサービスを開始したことを契機に、民泊が過熱。

 

この流れが機能し始めたのが2009年と言えないだろうか?

 

 

 

 

 

中国国内の景気減速と海外からの持ち込み品に対する課税強化で爆買いが無くなると、旅行の目的は買い物から滞在生活にシフトする。

 

 

外国人旅行者が日本を好きな具体的な理由!こんな日本に驚いた:海外移住FP

 

これは、わかりやすい。要は日本人にとっては当たり前の生活や文化が面白いと思ってくれてるらしい。

 

 

海外の旅行者が日本に滞在して良かったと思うことは、「先進国の日本」ではなく、「発展途上国の日本」が持ってた文化、習慣、風俗。

 

また最新の技術は導入されてるが、世界標準にはなれないガラパゴスな技術が面白いと思われているようだ。

 

 

世界のリーダーになりたかった日本だが、期待されてる役割りはそこではなさそうだ。

 

 

 

想う人には想われず、想わぬ人に想われる日本。

 

 

想う人に想われたければ、一人一人がクレーマーをやめることからスタートすべきかも?

 

 

 

 

今となってはあまり印象が強くない2009年だが、日本にとっては転換点だったかもしれない。

 

2009年が明るい未来をもたらしたようには感じないが、それが分かるのはこれからかも。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/2009年の日本

 

世相の欄にある、2009年の漢字は「新」というのは偶然なのか皮肉なのか?

 

」・・・「新」型インフルエンザの流行

      民主党「新」政権、

      イチロー「新」記録など。