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 違う見方

独断と偏見による雑記、備忘録

発展する通販ビジネスが、新たなストレスを生み出す

以前下記を書いた。

 

http://www.chigau-mikata.club/entry/2017/01/11/191859

 

この中でアドバイスという詐欺が増えてると書いた。

 

リアル店舗と通販

 

通販が増えてることが示すのは、買い物をする際に商品選択に関係する「アドバイス」の有り様だ。

 

リアル店舗での買い物では、商品のパッケージを参考にしたり、類似商品を実際に見比べるということでかなり印象が決定される。

 

これは、動機に大きな影響を与える。

 

通販では、写真や動画を参考に判断するが、リアル店舗で手に触れることができることに比べると伝わる情報量に差がある。

 

通販が苦手な人には、この情報量の差が拭いきれない差になってる人も多いのではないだろうか。

 

通販には、テレビ通販やカタログ通販のようにライフスタイルの提案という形で、入り口の段階で趣味嗜好のフィルターをくぐり抜けた人が顧客となるタイプとインターネット上でのショッピングモール形式で不特定多数の商品を顧客に選んでもらうというタイプがある。

 

 

テレビ通販、カタログ通販

 

テレビ通販やカタログ通販は、リアル店舗のセレクトショップ的な存在となる。

 

ここでは、趣味嗜好、センス、品質に関して一定基準を満たしているという評価を下した人だけが顧客となる。

 

セレクトショップと同様で、買って良かったと感じた顧客はファンになる。

 

こうして人間関係のないところで擬似人間関係が出来上がる。

 

商品展開自体が、センスに基づくアドバイスになっている。 

 

ネット通販

 

ネット通販では、豊富な情報が特徴となる。

 

顧客には2通りのタイプがある。

 

1つは、自分で調べ、納得して買うと言うタイプ。

 

もう1つは、良いものであれば何でも構わない、お勧めを買いたいという受け身タイプ。

 

実際には、人の心にはこの2つのタイプが混在してるのではないだろうか。

 

このタイプは、「失敗したくない」という思いが強いので、他の購入者の評判を知りたがる。

 

ネット通販の最大の強みが、他の購入者の評判を知ることが出来る点だ。

 

レビューと言われる、購入者の購入体験を知ることで、セレクトショップの商品を買うのに近い体験ができる。

 

実際の購入体験者からのアドバイスが得られる。

 

セレクトショップでは、オーナーの個性やセンスに顧客が集まる。

 

通販を活用することは、多様なセレクトショップを身近に複数持ってるのに似た体験を可能にする。

 

通販は価格が安いことが普及のキッカケにはなっただろうが、生活の身近に定着すると、リアル店舗と棲み分けができ始めた。

 

商品選択に一目瞭然性があればリアル店舗の方がストレスが少ない。

 

しかし商品説明を必要とする場合、リアル店舗では店員の個人的資質にかなり左右される。

 

しかも多くの場合、店員はその商品の売り方は知っていても、所有してるわけではないので使い勝手に関しては知らないことがほとんどだ。

 

こういう状況では、アドバイスが欲しい時にストレスが増える。

 

通販というのは、安いから普及したが、定着した理由は、アドバイスが得られることで購入につきまとうストレスが少ないからだろう。

 

 

顧客のストレスが減り、通販業界が儲かりウィン・ウィンかと思えば、そうでもないのがこの世の面白い所。

 

通販の要は宅配

 

新たなストレス爆弾が、通販を支える宅配業界で炸裂し始めた。

 

 

佐川急便の配達員が荷物をブン投げる動画、同社が事実と認める

 

Amazon宅配急増の裏で疲弊する運送業界 圧倒的な物量にマンパワーが足りないという地獄絵図

 

ヤマトHDに迫る「異常事態」 「取扱量が過去最高」でも喜べない

 

宅配業界が悲鳴を上げている。

 

取扱荷物の量が急増したのに、配達スタッフを含めた配送環境が整わないことで、一部に過重な負担が発生しているからだ。

 

不在のための再配達が多いことも過重な負担に関係している。

 

この話題が最初顕在化した時は、宅配業界が伸びる業種になりつつあるのかと思ったが、求人募集に関しては伸びてるが、待遇が良いわけではないので、実際はブラック化する。

 

荷物量が増えるのに会社が儲からないから、現場スタッフの待遇向上に繋がらない。

 

結果、ただキツイだけの仕事になる。

 

だから求人をかけても人が集まらないということになる。

 

宅配が作り上げた文化が、「荷物は宅配で、手ぶらで行動」だ。

 

このライフスタイルが定着すると、荷物を持ち歩くという行動は苦役になり、喜んでやるのはトレーニングと感じられる人だけになる。

 

 

そして日常品まで通信販売で取り扱うようになると宅配は便利を通り過ぎて社会インフラとなった。

 

インフラになったら公共的な位置づけになるので、料金もそれなりにしか取れなくなる。

 

宅配業界のジレンマは正にココだろう。

 

 

今後も成長が予想される宅配便市場 - 富国生命.pdf

データは2013年までだが業界を知るにはわかりやすい。

 

 

通販業界に人も物も情報も集まってる 

 

また、商品販売に興味がある人がリアル店舗を出店するのはコスト的に大変だが、ネット活用で簡単に出店しようとグレーな行動を取る人が増えてるようだ。

 

楽天で買ったのに「アマゾン」から届く…無在庫・タダ乗り「直送転売屋」、対策強化へ

価格を比較しないユーザーや、ポイント目当てのユーザーを対象に、Amazonより高い価格で販売し、その差額で利益をあげているとみられる。中には、実際にはかかっていない送料を徴収する業者もあるようだ。

楽天市場で注文したのに、箱には「Amazon」の文字。伝票には「このお届けものはギフト(贈物)です」と書かれていた。送り主の欄には、なぜか注文した本人の名前が…。ショップの名前はどこにも見当たらない。Amazonの処理上は、「自分にギフトを贈った」わけの分からない客ということになっているようだ。

 

こういうビジネスは「せどり」と言われてる。

 

せどりとは?転売と何が違うの?本当に稼げるの?せどり未経験者は必読!

 

いかがわしいビジネスが増える分野は注目されてる分野でもある。

 

 

発展する通販は、通貨という国家にのみ許されてる分野も侵食し始めた。

 

アマゾンギフト券は第二の通貨 謝礼として流通量が増大している

 

通貨を巡っては、ビットコインもあり、この分野も大荒れ必至だろう。

 

時代はストレスを減らすことを目指そうとしてるようだが、そういう分野は常にストレスと表裏一体だ。