木曜日(6月15日)の夜、アジの刺身を食べた。
海の生物(なまもの)は苦手なので嫌な予感がしたが、良かれと思って出されたものなので、義理を果たす意味で食べた。
他人の2倍も3倍も薬味を使うことで生っぽさを打ち消しながら食べると、出された分を全部食べることができた。
「よしよし、うまく乗り切れた」つもりであったが・・・。
それから約3時間後、そろそろ寝ようかなと思ってると、お腹の具合がチョット変なことに気付いた。
痛みがあるわけではないが、起きているのが辛い感じになるが、寝ても辛い感じが治らない。
「ヤバイ」
「なったかも」
もうアジに当たったとしか思えなかった。
だとすると、さほど時間を置かずに嘔吐か下痢が始まると思っていると、お腹がグルグル音を出し始めたので、下痢が始まると思い、いざとなったらすぐに動かねばと心の準備をしていると、突然嘔吐感が押し寄せ、トイレに駆け込む。
少し楽になるが、下からも来ることはわかってるので油断できない。
ベッドに横になってると、
「来た!」
すぐにトイレに駆け込むが、この時点で動きはモタモタヨロヨロになっている。
案の定、下痢だが普通の下痢ではない。
固形物ゼロの完全液状、それもサラサラとした液状で、腸内でとてつもなく悪いことが起きてるのを理解するのに充分だったが、これで一段落だとも思っていた。
再度ベッドに戻るが寝てても楽にならないので、寝れない状態で1時間位したところで同時に上と下から攻めてきた。
モタモタヨロヨロ必死の思いでトイレに駆け込むと、下痢が出たが、これまた完全液状で先程の倍くらいの量、次に嘔吐が続いた。
お腹の中にある悪いものが全部外に出た感覚は得られたが、体調の回復は予感できない。
これが金曜の2時頃。
洗面所で口をゆすぐと、もう体を動かすことができなくなっていた。
洗面所の床で寝ることにしたので、家族に毛布を持ってきてもらう。
下痢と嘔吐で、脱水症状になってることは感じていたが、それなのに全身に玉のような汗が出て寒気がしたが、しばらくすると少し楽になってきた。
妙に硬い床が心地よく感じたのもつかの間で、床が硬いからなのかそれとも体調のせいなのか寝返りを打ってると、やたらと脚がつる、おかげで寝ることができずに朝5時になった頃、無理すれば起きられる気がしたので、這うようにしてベッドに戻る。
普段はなんとも思ってなかったが、ベッドの寝心地のなんと良いことかと痛感した。
脱水症状で抜けた水分と、脚がつる原因となったのはミネラル不足だろうから、その補給も考えなければいけないが、食欲がまったくなく何も口にしたくないので、とにかく寝ることにする。
しばらく寝ると回復方向に向かいつつあるのは感じられたが、そして体はフラフラなのに食欲は相変わらず全くない。
とにかく水だけは取らなければと思い、余ってるペットボトルに水を入れ枕元に置き、塩分補給のお菓子があることを思い出しそれを取ることにした。
このスポーツサプリもどきのお菓子。
この程度のお菓子を口にするのも一苦労だったが、一粒舐めてから一時間位経過するたびに脚がつる感じが軽減するのを感じた。
一時間に一粒のペースで計五粒舐めたところで、脚のつりが完全に無くなった。
食欲の都合で一時間に一粒しか取れなかったが、一度に五粒取ったらどうだったのかはわからないが、摂取後効果を体感するのに一時間かかったのは、はっきり感じた。
ここまで来ると治るのは時間の問題だと感じられ、少し余裕が出てきた。
アジの刺し身で食あたりと言えば腸炎ビブリオ菌かなと思うが、発症が食後3時間というのが合わない気もする。
腸炎ビブリオ菌は、感染後10~20時間ほど体内に潜伏します。発症すると激しい腹痛があり、下痢、嘔吐、発熱をともないます。まれに、しびれやチアノーゼがみられることもあります。
もう少し検索すると詳しいサイトがあった。
発症時間から考えると、黄色ブドウ球菌だったのだろう。
黄色ブドウ球菌
主な症状は、激しい吐き気と嘔吐下痢、発熱などです。
食後3時間ほどで、急に症状が出るのが特徴です。
調理した人の手に傷や湿疹があると、そこに菌がたくさんいます。
その菌が食べ物に移動して、人の口に入り感染します。
熱に弱い性質を持っていますが、加熱していない刺身では菌の働きは消えません!
治療は水分補給が中心です。
並の体力の人なら1日~2日で回復します。
ただし、症状がひどいと入院が必要になります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌による食中毒は、食品中で増殖してそこで黄色ブドウ球菌エンテロトキシン毒素を産生するために起きるものである。この毒素は耐熱性で、食品を加熱することによってブドウ球菌そのものが死滅しても、毒素は耐熱性のためそのまま残る。それを食べた場合に激しい嘔吐を伴う食中毒を引き起こす。このような食中毒を毒素型食中毒と呼ぶ。
今回食べたアジは、新鮮さを売りにするところで調理されたものだったし、見た目も新鮮だった。
ということは、調理した人間に問題があったのだろうか。
どうにかブログを書きたくなる程度まで回復できたことはなによりだ。
もともと生物(なまもの)は苦手なので、今回の件で”あつものに懲りてなますを吹く”ようになりそうだ。
もう俺の人生に刺し身は必要ない!