違う見方

見方を変えると目からウロコが落ちるかもという独断と偏見による雑記、備忘録

一番怖いのはやはり人間かもしれない

幻肢という症状がある。

 

無いものがあると感じる、しかもそこに確かさも存在するという不思議な感覚らしい。

 

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/幻肢

事故や病気が原因で手や足を失ったり、生まれながらにして持たない患者が、存在しない手足が依然そこに存在するかのように感じること。

 

かつては、「切断面に近い神経の末端部の神経腫が刺激を発してるためである」「脊髄の感覚ニューロンが自発的に活動しているためである」と考えがあった。しかし、元々持っていた手や足を事故で失った患者の例では神経腫を取り除いても幻肢は消えず、脊髄の脳に近い部分まで損傷を受けている患者でも幻肢が起きる。このことから、そういった脳外の神経が原因ではなく、脳内の神経回路網が自発的に活動することで幻肢が生まれている、という考えが有力である。

 

 

 

この幻肢症状は、亡くなった人を忘れられない残された人の想いに似ている。

 

故人のために行うとされる葬儀は、残された人の故人に対する幻肢に似た想いを癒やすためと考えるほうがしっくり来る。

 

失っているのに、あった時の想いだけが生きつづけるという現象は、人間活動の全てに当てはまるかもしれない。

 

"油断"か"あきらめ"か、失い続ける日本

精神分析の勉強のためにアメリカに行くと、その度に発見がある(私が気付くのだって少し遅れるが、日本の多くの人は気付いていないはずだ)。

今回の発見は、トイレとラジオとカーナビだ。

 

公衆便所の男性用トイレが、かなりの割合で「ウォーターフリーテクノロジー」というものになっている。水で流さないのに臭くならないし、汚れもつかないという便器である。水が少ない国が多い中、資源の有効利用という点では高く評価できるし、恐らく小便器の分野では日本製より世界的にずっと売れることだろう。

 

水が豊富な日本では、水を活用することはお手軽でコストも安いが、その強みは弱さになることもあるという意味では、あったはずの戦う土俵が気がついたら無くなりかけてるという状態かもしれない。

 

続いてラジオについてだが、私のお気に入りの局があるのだが、半径80キロくらいがエリアのようで、ちょっと遠出をすると聞こえなくなってしまうのが難点だった。

今回借りた車ではFM局の受信機能がなかったので、仕方がなく「SAT Radio」というのを聞いてみた。

ジャズだけでも5、6局あり、その中から好きなものを選べる。衛星放送だけあって、今回は500キロくらい遠出をしたのだが、まったく同じ音質でどこでも聞ける(トンネルに入ると聞こえないが)。途中で聞こえなくなって局を変える必要がないのだ。これなら、広大なアメリカのドライバーにも受けるだろう。

 

 

このラジオの受信状況は、国土のの広大さは関係ない。日本でも全く同じだ。むしろすぐに山間部にさしかかる日本のほうが電波状況は良くないかもしれない。

 

強みを活かすのは鉄則だが、弱みを強みに変えるという発想は必要だろう。

 

そうしないと、簡単にあったはずの強みをなくしてしまう。

 

数年前は、アメリカのカーナビには渋滞情報がなかった(今でもレンタカーのカーナビは渋滞情報がついていない)ので、都市部では不便だった。高速道路はタダとは言え混むことが多いのだが、カーナビでは早く着ける一般道も教えてくれない。アメリカはダメだなと思っていたら、ITの時代になるとGPSによる位置情報の精度の良さを活かし、SNSと連携してリアルタイムの投稿を渋滞情報に反映する機能を持つアプリが登場した。

日本ではGoogleが似たような機能を提供するアプリを提供しているが、まだ情報提供者が少ないのか、普及が遅れているのか、日本では既存のカーナビを使う人が多いように見える。私の経験では、Googleのアプリの到着予測時刻はそんなにあてにならないと感じるが、それでも日本の旧来のカーナビよりはるかに使い勝手がいい。日本のカーナビは世界一とされていたが、地元の日本でも、アメリカの会社に駆逐されるのは時間の問題だろう。

 

 

日本が勝っていると思って油断していると、いろいろな分野で知らないうちに抜かれていることが多いことをまさに痛感した。

勝っていると思って油断していたら、もう世界で勝負できなくなったものはいくらでもある。

勝っているという油断以上に怖いのは、勝っていないのに勝っているという誤解から、もっと負けることだ。

 

 

あるはずのもの(あったはずのもの)が無いという状態を見てみたが逆もある。

 

無かったものが現れるということも起きている。

 

 

「包茎を作った男」高須院長が整形産業について語る

西原: だってこの人ですよ? 包茎を作ったの。で、日本中の男を恐怖のどん底に陥れて。おもしろいほどお金が入ったんだって。

 

高須: うん。だってね、産業は作らなきゃなんないんですよ。ほっといたらいつまでたっても美容整形って同じことばかりやってるんですよ。AV女優との対談になって、「どういう男性が好きなの?」「どういう人でもいいけど、包茎だけはいやです」って答えて。それからどんどんブームになって、1日300人くらい手術してましたね。

 

 

薬の売上げは名前で決まる!?

実は、医薬品の名前は、薬の効果をなぞらえたり、ターゲットを狙ってつけられているのだとか。

 

上手いネーミングや広告宣伝で、需要を新規に作ったり、潜在需要はあるけど買いづらい商品のネーミングをなんだかわからない名前にして、買いやすくしたりということで需要の顕在化を図るというのは言われたら気付く戦略だ。

 

幻肢にヒントを得て夏の怪談でも語りたかったのについつい脱線してビジネスに絡めてしまった。

 

幻肢は謎も多いが、脳内に原因がありそうという意味では、実は幻ではない。

 

症状は違うが、似たイメージがあるのが”金縛り”だ。

 

高校時代の友人で金縛りに頻繁に会う人物がいた。

 

聞かされる体験話はとてもリアリティがあり、本人は心霊現象と捉えていたし、当時は金縛りは心霊現象以外の解釈が存在してなかったと思うが、今や睡眠中の金縛りは医学的に解明されてるらしい。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/金縛り

医学的には睡眠麻痺と呼ばれる、睡眠時の全身の脱力と意識の覚醒が同時に起こった状態。不規則な生活、寝不足、過労時差ぼけストレスなどから起こるとされる。

 

覚醒状態においての「金縛り」というものについては科学的にはほぼ未解明であり、精神的なものに起因するとされることも多い。

 

良いことも悪いことも、人間が起こすことの大元は脳内で作られている。

 

最近人工知能(AI)の議論が盛んだが、AIも幻肢や金縛りのような現象を起こすのだろうか?

 

「AIが人間の仕事を奪う」ことより、もっと深刻な問題があった! :田原総一朗

たとえば、もし戦争で自律型兵器が使用されたら、どうなるのか。そして、もし人間による歯止めが効かなくなったら、どうなるのか。

 

マーク・ザッカーバーグとイーロン・マスク、AIをめぐって対立

しかし、もしもコンピューターが人間と同等の知性を持った場合、そこからさらに進化した「超知性(スーパーインテリジェンス)」になるのは、あっという間だと多くの専門家は考えている。

 

AIに関しては、専門家でも楽観的な考えと悲観的な考えが存在するが、指示(プログラム)通りに動くことが前提だ。

 

1968年に公開された映画「2001年宇宙の旅」では、人工知能搭載コンピューターHAL9000がノイローゼを起こす。

 

HAL 9000

探査ミッション遂行のため、HAL 9000は乗員と話し合い協力するよう命令されていた。しかし一方で、密かに与えられたモノリス探査の任務について、ディスカバリー号の乗員に話さず隠せという命令も受けていた。『2001年宇宙の旅』では、これら二つの指示の矛盾に耐えきれず異常をきたし、ユニットの間違った故障予知をはじめるなど奇妙な言動が起こり、最後には自分を停止させようとする乗員を排除しようとしたと考えられている。乗員が(死んで)いなくなれば永遠に話さずに済む。ミッションは自分だけで遂行すればいいとHAL 9000は考えたことから、「コンピュータの反乱」の象徴ともなっている。

 

 

映画では、AIは指示の矛盾に耐えきれずに異常をきたした。

 

これは、AIに幻肢や金縛りが起きたということかもしれないが、そもそもは人間が施したプログラムの欠陥が原因だとすると、人間の脳が起こすことになる。

 

AIよりも怖いのは人間ということになりそうだ。