違う見方

見方を変えると目からウロコが落ちるかもという独断と偏見による雑記、備忘録

有料アドバイスしたがる人には要注意!

砂金を採るより、砂金を採りに来た人にツルハシを売るほうが儲かるという古典がある。

 

同様に、商品を売るよりも、商品を売る場所を探してる人に売り場を売ったり貸したりする方が儲かるという考えがある。

 

これらに共通するのは、儲かるとは思われてないけど、実は儲かるという点であり、あなたが儲かることをお手伝いしますと思わせる点だ。

 

表向きは、困ってる人を助けるというビジネスだ。

 

インターネットや投資ビジネスの普及で、多くの人が目先の砂金を求めている。

 

では、ツルハシに相当するのは何なのだろうか?

 

まあこういうことを考える人間は儲かってないのが世の常。

 

今更ながら考えてみようと思ったのは、考えを整理するため。

 

砂金に人々が夢を求めたゴールドラッシュはウィキペディアによると1848年アメリカのカリフォルニアで始まったとされている。

 

1848年と言えば日本は江戸時代でほぼ幕末の時期。

 

幕末のビジネスマンを分析

幕末、呉服業、両替業が不振に陥り危機的状況にあった三井家は、出入りしていた小両替商・三野村利左衛門を支配人に抜擢する。三野村は三井の事業を政府御用担当の銀行業を中心に再構築。発足した三井銀行は三井財閥躍進の原動力になっていく。

 

ベンチャー企業家の1人が松本重太郎。大阪・船場の一等地に店舗を構えると、断髪令を見越して帽子や襟巻きを、台湾出兵や西南戦争の際に毛布、羅紗を買い占めるなど、時代のニーズを巧みにつかんで巨利を得る。その後も銀行、鉄道、保険など多くの事業に関係し、「東の渋沢(栄一)、西の松本」と呼ばれる企業家となった。

 

 

幕末のビジネスの要は場所にあるような気がするし、この状態は今も続いているような気がするが、トレンドとしては弱くなってると感じる。

 

場所が重要だったのは、移動や輸送そしてそれにかかる時間が関係していただろう。

 

つまり場所が重要視される理由は、今も昔も大して違わない。

 

移動や輸送の多様化と高速化は、時間を掛けて都市部への人口集中を加速させた。

 

一方、情報伝達の多様化と高速化は、都市と地方の差をなくした。

 

取引ですら情報化され始め、対面での取引が減っている。

 

取引の情報化は、犯罪の助長を促進しそうだが、とんでもない事件は対面取引の場で起きている。

 

積水ハウスから63億円をだまし取った「地面師」の恐るべき手口

ここでは、添付コピーのように所有権者の知らない間に、本人確認用の印鑑登録証明証、パスポートなどが偽造され、それを利用した「成りすまし犯」が手付金を受け取っていた。

 

最近話題になった金塊盗難。

 

金塊密輸事件と日本の裏社会~地下経済の玄関口「九州」でいま起きていること

日本の銀行は、組織犯罪グループのメンバーによって運営されている口座に対する規制を冷酷に実施している」と述べ、「金(ゴールド)は銀行口座を持っていない場合に非常に有用な通貨として機能しており、さまざまな大きさに分割して持ち運びができるため、犯罪組織にとってはなくてはならないものになりつつある」

 

さらに金(ゴールド)が狙われやすい理由として、購入が対面で行う現金取引のみという特徴が挙げられる。

 

地金・コインのご購入について  田中貴金属工業株式会社

200万円を超える購入の際は「犯罪収益移転防止法」によりご本人様の確認が必要となります。

「本人確認書類」をお持ちの上、ご来店ください。

 

 

直営店GINZA TANAKA及び、田中貴金属特約店では地金・コインの購入代金のお支払いは現金のみとなります。クレジットカードや小切手で購入することはできません。

 

 

だから高額取引が行われることはキーマンをマークしてれば容易にわかるのだ。

 

ヤクザや犯罪組織にとってのツルハシは、対面での現金取引に関する情報と言えるだろう。

 

しかし、このことをヤクザはどうやって知ったのだろうか?

 

独学だろうか?

 

バブル景気の頃から、東大や京大を出たインテリヤクザの存在が目につくようになっているが、実際には指南役がいると考えるほうがしっくりくる。

 

指南役は法律に詳しい事情通だ。

 

 

砂金を採りに来た人にツルハシを売ってる人を見て、なぜ砂金を採らないのかと疑問を持った人がどのくらいいただろうか。

 

ツルハシを売ってた人は、砂金を採ることが難しいことを知っていた事情通だったのだ、割に合わない砂金採掘よりツルハシを売ったほうが儲かることを知っていたのは、以前砂金を採掘しようとしたからかもしれない。

 

指南役はリスクを取らない、しかし嘘もつかない(基本は)。

 

ツルハシ売りがアドバイスしていたのはどこで砂金が採れるかではなく、砂金の採り方であり、正しいツルハシの使いかただったのだろう。

 

 

最近のビジネス界が求めるのは儲け一辺倒になって来ている。

 

それが本音でも、以前はもっとオブラートに包んでいた。

 

オブラートに包めなくなったのは、商品やサービスの差別化ができなくなったからだろう。

 

 

そうして、なんでも良いから儲けたいという現代版ゴールドラッシュが始まった。

 

一足早く儲け合戦に参入して負けた人々が、新規参入者にアドバイスをする指南役に転じている。

 

ネット上にはこういう人が溢れている。

 

 

ツルハシは今も昔も有料のアドバイスというおせっかいに過ぎない。

 

忘れてはいけないのは、指南役はリスクは取らないが、嘘もつかない(たぶん)。

 

だからカモにされてしまう。