違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『ブラック企業根絶を目指す「嘘のない求人サイト」について』というお題

先日、下記のようなコメントが届いていた。

 

〜〜〜コメントは以下〜〜〜

 

突然のコメント申し訳ありません。

わたくし嘘のない求人サイトを運営するハルマと申します。

本日はブラック企業根絶を目指す「嘘のない求人サイト」について、違う見方さんの意見を記事にしていただけないかと思いご連絡致しました。

アンチ記事でも構いませんので何卒ご協力ください

求人広告の嘘を信じて入社した人の被害は未だに増え続けています。

中には嘘の求人内容に騙されてブラック企業へ入社して体を壊すまで働かせられ入院した方や求人内容にない仕事を強制的にさせられ使えないと暴言を吐かれ鬱病になった方 

その他にも求人内容とは違う給与や待遇の下で働かされていた方など、ブラック企業による求人詐欺被害は枚挙に暇がありません。

私たちは企業の採用情報を最大限正直に公開し、求人広告を見た人が納得して働ける環境を作りたいと考えております。 

ゆくゆくは求人掲載の縛りを強くして、ホワイト企業求人のみを掲載していくことを目標としております。

複数のブロガーさんがブログ記事にしてくれたおかげで嘘のない求人サイトは着実に注目を集めつつあります。 

閲覧数がほとんどないにも関わらず掲載されているラインスタンプは応援の意図もあり売れています!

是非ともお願いします!

嘘のない求人サイトhttps://adelt.jimdo.com/

 

〜〜コメントはここまで〜〜

 

サイトを一通り見てみると、現在プレオープン中で求人が都心部のみとなっていて、実験中と言う感じがするが、一歩ずつ歩みを始めてる感じが伝わる気がした。

 

お題を頂戴したと考え、応じてみたい。

 

 

ブラック企業やブラック経営者は、その従業員との対比で語られることがほとんどだ。

 

その対比は、

 

  • 加害者と被害者
  • 利用する人と利用される人
  • 強い人と弱い人
  • 騙す人と騙される人

 

だったりが多い。

 

当初この対比に則って書いてみようかと思い、いろいろ考えていて、どうにもシックリ来ないので見方を変えると、そちらの方がシックリ来たので、そういう話を書いてみたい。

 

なお、大前提として、私自身ブラックは良くないと思っているので、ブラック企業が無くなることを望むし、苦しむ人が無くなることを望んでいるし、私自身ブラックとは関わりたくない。

 

ブラック問題を考える時のポイント

 

  • ブラックが生まれるキッカケとなる背景

 

  • ブラックが無くならない理由

 

このポイントについて考えていて、ブラック企業(経営者)と従業員は対比対立の関係ではなく、「同じ穴の狢(ムジナ)」ではないかと言う気がしてきた。

 

この場合の、同じ穴の狢を1番感じさせる関係性に似ているのが、『政治家と有権者』、『医者と患者』など。

 

共通点は、”複数の選択肢があるのに悪い方を選ぶことがある”や”選択を間違ったことに気付いても改めない”など。

 

そして、そもそも論として、判断材料はいくらでもあるのに間違った判断をしてることに気付いてないのかもしれない。

 

このような場合、悪いことをするのが選ばれた側の人であって、選んだ人は直接関与してなくても、『同じ穴の狢』の関係になると思う。

 

 

『同じ穴の狢』について考えることは、”卵が先か鶏が先か”という問いに繋がる。

 

ブラック問題を考える時、根底に不景気や経済の低成長が関係してることは容易にわかるが、それだけでもない気がすると思い、考えを巡らすとバブル景気に行き当たった。

 

バブル景気自体は、正味4年位だったが、この時期に日本人の心に自己実現という価値観が根付き出したような気がする。

 

お金も欲しいが、それ以上に時間が欲しい(本当にやりたいことをやるために)と言う人や、お金は欲しいが、束縛は嫌だという人がぞくぞく現れたような気がする。

 

バブル景気の時代は、そういう人が、自分に都合の良い職に出会えたり、個別に条件を獲得したりすることができていた。

 

 

バブル崩壊およびその後の不景気は、上記のような自己実現をことごとく成り立ちづらいものにしたが、その価値観はしっかり生き続けている。

 

この自己実現を望む感情の対立が、ブラック問題の根底にあるのではないだろうか。

 

バブル景気の頃は、空前の売り手市場だから、雇われる側が自己実現しやすかった。

 

この雇われる側の自己実現は、経営者側の自己実現と対立関係になるので、経済環境の影響を大きく受ける。

 

 

現在、公に発表される経済指標や景気動向によると、

 

日本経済が、あのバブル期を超えた! と聞いて、どう思いますか?

空回り景気

企業が利益を上げ、賃上げをし、個人消費の拡大につながる経済の好循環をアベノミクスは目指しているが、企業が利益をためこんでしまっているのが実態。目指す好循環が始まらず「空回り」している。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎主席研究員

 

べたなぎ景気

経済成長率が低く、海に風が吹かず全く波が立たない(=「べたなぎ」)ような緩慢な成長。日本経済の実力である潜在成長率が0%に近く、これを引き上げる構造改革の取り組みが不十分。

BNPパリバ証券  河野龍太郎チーフエコノミスト

 

目詰まり景気

年金など社会保障制度の将来不安から、賃金が上がっても消費せずに貯金に回ってしまう。公共投資を行っても人手不足で建設が進まない。経済がいろんなところで「目詰まり」を起こしている。

SMBC日興証券  宮前耕也シニアエコノミスト

 

道半ば景気

雇用情勢はよくなったし、消費や設備投資もかつてのような悪い状態は脱したので、政策の方向性は間違っていないが「道半ば」。先進国最悪の財政の健全化に地道に取り組むべきだ。

大和総研  熊谷亮丸チーフエコノミスト

そもそも日本が国家としてブラックの要素を持ってるような気もする。

 

 

学生が卒業し、仕事につくことを就職と呼ぶが、終身雇用が当たり前の時代には違和感を感じなかったこの呼び方が、転職が珍しくなくなると就職よりも就社の方が実態をよく示すようになってきた。

 

そして現在、何のために仕事をしてるか?

 

ほとんどの人が、金のためだろうという気すらする風潮になっている。

 

就職→就社→→就金

 

一方、初代の会社経営者が会社を設立することは創業と呼ばれ、業が目的であったとわかるが、就職が就社に変化しだした頃とリンクして、会社設立は投資家の資金を呼び込むための創社化が始まった。

 

そして現在、何のために会社を設立するのか?

 

ほとんどの経営者は、金のためだと答えるだろう。

 

創業創社→→創金

 

 

ブラック企業を成立させるのは、ブラック経営者と同じ穴の狢的メンタリティの社員の組み合わせだ。

 

この組み合わせは何かに似てると思ったら、不倫カップルに似てるのだ。

 

 

不倫カップルにありがちなこと

1. 精神的に不安定な当事者が不貞関係にはまりこみがち

2. 既婚男性の側は離婚する気などないのに離婚を示唆したりしがち

3. 不貞男性は相手女性に妻の悪口を言いがち

4. なぜか妊娠しがち

5. 不貞男性は関係継続を相手のせいにしがち

6. 不貞男性は指輪などを贈りがち

7. 不貞男性は手の平を返しがち

 

 

不倫の入口は、嘘をつくことだ。

 

両方が嘘を付く不倫は自業自得だから、事前に止めようがない。

 

今回のお題に答えるのは、会社が付く嘘をいかに見破るかであり、簡単に関係解消できる仕組みづくりをどうするかになる、そして嘘がつけない仕組みづくりをどうするかだろう。

 

そのためには「嘘のない求人サイト」https://adelt.jimdo.com/が、力をつける必要がある。

 

「嘘のない求人サイト」を利用する企業がホワイト企業ばかりになると、世間の見る目が変わってくるだろう。

 

ハルマさんには、ドラマ”踊る大捜査線”で、いかりや長介演じる和久平八郎が言ったことばを贈りたい。

 

 

正しいことをやりたかったら偉くなれ!

 

 

応援してます!