違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

詐欺は、オーダーメイドビジネス

オレオレ詐欺の手法が年々高度化し、被害者にならないよう注意喚起もされているのに被害が後を絶たない。

 

当初は、手口が認知されてないから起きていると思われていたが、手口が認知され、多くの人が、世の中には身近なところに詐欺師がいて自分を狙っているかもしれないとわかっているのに、引っかかる人が後を絶たない。

 

被害者にお年寄りが多いから認知症に絡めて解釈するケースが多そうだが、果たしてそうだろうかと言う話をしてみたい。

 

詐欺の被害者は、詐欺の被害とは別の苦悩を味わう事が多いようだ。

 

詐欺被害者 閉ざされた苦悩 NHKクローズアップ現代

  • 自責の念に苦しむ 詐欺被害者
  • 家族からも孤立 苦悩深める詐欺被害者
  • 自ら命を絶つ 詐欺被害者
  • 詐欺被害者 閉ざされた苦悩
  • どう寄り添う 詐欺被害者の苦悩

 

「なんでそんなことしたんだ」という言葉は、加害者にも被害者にも当てはまる言葉だが、現代社会では、この言葉に苦しむのは被害者の側で、加害者は確信犯だから自責の念はなく、場合によっては予め弁護士が手配してあったり、法的なアドバイスを受けて行動していたりする。

 

〜〜〜〜余談〜〜〜〜

上記では”確信犯”を「悪いことであると分かっていながらなされる行為・ 犯罪又はその行為を行う人」という意味で用いてるが、これは多用されてる誤用で、本来の意味は『自分の道徳的、宗教的、あるいは政治的な信念に基いて行われる犯罪』、このブログで用いる確信犯は誤用の方。

https://ja.wikipedia.org/wiki/確信犯

〜〜余談ここまで〜〜

 

 

騙されないように気をつけてるのに詐欺の被害に遭う人には一つ大きな特徴がある。

 

あまり表に出ないが人間関係が絡んでいるし、『情』と言っても良いかもしれない。

 

人間関係に情が絡むと、年令に関係なく、他人の悩みが自分の悩みになってしまう。

 

慎重に行動してる若い人でもだまされたという話。

 

私が300万の詐欺体験から学んだ、とても大切な8つのこと

夫婦で300万以上、詐欺にあったことがあり…なーんて自己紹介に書きつつ、なかなか書かずにいた過去。

 

そろそろ書いてみようかと思いまして。

 

 今日は、私たち夫婦が体験した、詐欺の大雑把な流れと学んだことを書いてみたいと思います。

 

 うわ、かわいそう…って読むのもよし、怖いな~って思うのもよし、こいつ騙されてアホなやつだなって思うのもよし。

 

リアルな体験を書こうと思うので、こんな詐欺あるんだなあ…とビックリしちゃってくださいまし。

 

 当時、遊び盛りの25歳。

 

 

 

『情』の部分には少しばかりの欲と言うか皮算用も絡んできそうだ。

 

そんな皮算用の背景には、信用してるという油断がある。

 

敵は、誰の心にも潜んでいる「いつかはツキが回ってくる」という思いにつけ込んでくる。

 

しかし、これは誰でも自然にやることで、わかっていても無くすことはできない。

 

だから、加害者はビジネスの顔をしてるが、感情を揺さぶりながら攻めてくる。

 

感情を揺さぶられると、冷静な判断ができなくなる。

 

ホリエモンXひろゆきが質屋アプリで考察「何も考えていないと”下流食いビジネス”に搾取され続ける」 2017年9月30日

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同じ手口にマスコミも引っかかる。

 

マスコミですら引っかかってるのか、マスコミが下流化してるから引っかかるのか?

 

ネトウヨを煽って月収30万! フェイクニュース屋の儲ける手口

フェイクニュースに、一般国民だけでなくマスコミすらも踊らされていると指摘する牧野氏。今回の総選挙にフェイクニュースがどれほどの影響を及ぼすのか。その答えが投開票後に判明するのかも含め、誰にもわからないのかもしれない。

 

何か事件が起きると、そこには加害者と被害者が存在する。

 

加害者の特徴は、誤った意味での「確信犯」だ。

 

では、被害者の特徴はなんだろうか?

 

加害者が”騙す人”で、被害者が”騙される人”という図式は古典的で大昔からある。

 

古典的な図式の中では、被害者は最初の取引で騙される。

 

だから、最初の取引には色んな意味で保険を掛ける。

 

継続的な取引が、保険のハードルを下げるのは合理的で、保険のハードルが下がることを信用・信頼と呼ぶようになる。

 

新たな詐欺が、信用・信頼が成立してる場で起き始めてる。

 

逃げも隠れもできないもの同士の間で新たな詐欺が起き始めてる。

 

 

【神戸製鋼 データ改ざん】日本製品の世界的信頼に打撃 車、MRJ、新幹線など

■「投資効率」最優先の社会がもたらしたもの?

 日産自動車の「無資格者に新車検査を行わせる」などの不良を合わせると、社会の基盤である「品質保証」が揺らぎ始めた。これはアコーディア・ゴルフなどに見られた、「ゴルフ場のメンテナンスの手抜き」などとは違って危険が及ぶ問題であり、「モラルが低い」では済まされない問題となってきた。

 

 

2つの要素が関係してると感じてる。

 

加害者を確信犯にさせるのは、被害者の価値観に迎合した結果であるのではないかという点が一つで、これは被害者が悪いというよりは、加害者が一枚上手だということだが、そうさせた要素が被害者側にあるということ。

 

もう1つは、教訓が受け継がれずに分断が起きているという点。

 

東日本大震災の後で、昔の人が津波の被害に遭わないように伝えようとしたことが全く伝わってないように、技術の世界でたかだか数十年の間のことが伝わらなくなってるのかもしれない。

 

技術の世界で、やって良いことと、やってはいけないことが、きちんと伝わらずに分断が生じてるような気がする。

 

これは中途半端にデジタル化が普及したことで、アナログが問答無用で排除されてるからかもしれない。

 

自動車にアイドリングストップの機能が備わった時に、受け継がれない何かが生じたことを感じた。

 

合理的には、燃費や排ガスなどの環境問題を意識したことは分かるが、再始動できない不都合を上回るものではないと感じたからで、おそらく自動車事故の中にはアイドリングストップが原因のものがかなりあるだろうと感じてる(検索すると出て来る)。

 

このように考えると、2つの要素は互いに関連してることが分かる。

 

注意ポイントを整理すると、

 

  • 情が絡む人間関係にお金の話が出た時は要注意

 

  • 希望や要望がある場合は、考える

 

  • 信用や信頼は、相手の看板ではなく調べた内容に与える

 

 

ここまで書いていて改めて思ったことは、詐欺は絶対に無くならないなということ。

 

被害者になる人が、増えこそすれ減ることは無いような気がしている。

 

詐欺は、上場企業も取り入れる、最も高度な顧客に応じたオーダーメイドビジネスになった。

 

敵は、あなたに合わせて攻めてくる。