違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

ヒット商品の変遷から予測できること

10年前に何をしていただろうか、どういう時代だったのか?

 

意外と覚えていないものだ。

 

10年後はどうなるだろうか?

 

なんだか、分かるような分からないような。

 

では、今はどういう時代なのか?

 

リアルタイムで真っ只中にいても、案外ピンとこないものだと分かる。

 

 

日経トレンディの12月号が創刊30周年記念号として出ている。

 

 

日経トレンディ 2017年 12 月号

日経トレンディ 2017年 12 月号

 

 

 

1987年から2016年までの年間ヒット商品の上位30が一覧表になっているが、旧すぎても懐かしいだけだから2000年以降のトップ5を以下に記すと。

 

 

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

1位

ユニクロ

ユニバーサルスタジオジャパン

ワールドカップサッカー

阪神タイガース

冬のソナタ

IPod nano &TMS

2位

プレイステーション2

東京ディズニーシー

ハリーポッター

ヘルシア緑茶

伊右衛門

愛知万博(愛・地球博)

3位

DVD

千と千尋の神隠し

アブトロニック

日清GooTa

世界の中心で愛を叫ぶ

ブログ

4位

甘栗

むいちゃいました

サイバーショットP1

ナルミヤブランド

六本木ヒルズ

アクオス

ニンテンドーDS

5位

IXYデジタル

フィット

ニコレット

踊る大捜査線THE MOVIE2

IPod mini

ウイルコム定額プラン

 

 

2006

2007

2008

2009

2010

1位

ニンテンドーDS Lite&頭脳ゲーム

 

Wii

PB(プライベートブランド)

プリウス&インサイト

食べるラー油

2位

軽自動車

ビリーズブートキャンプ

Eee PC

キリン フリー

3D映画

3位

資生堂TSUBAKI

動画共有

Wii Fit

ドラゴンクエストIX星空の守り人

スマートフォン

4位

mixi

キッザニア東京

アウトレットモール

抗インフルエンザ

プレミアムロールケーキ

5位

W-ZERO3

クロックス

ZERO系飲料

国宝 阿修羅展

IPad

 

 

 

2011

2012

2013

2014

2015

1位

スマートフォン

東京スカイツリー

コンビニコーヒー

アナと雪の女王

北陸新幹線

2位

フェイスブック

LINE

パズル&ドラゴンズ

妖怪ウォッチ

火花

3位

節電扇風機

国内線LCC

アベノミクス消費

ウィザーディングワールドオブ・

ハリーポッター

インバウンド消費

4位

GOPAN

マルちゃん正麺

半沢直樹

ジェルボール洗剤

コンビニドーナツ

5位

日清カップヌードルごはん

フィットカットカーブ

伊勢・出雲

Ban汗ブロックロールオン

ココナツオイル

 

 

 

2016年

2017年

1位

ポケモンGO

Nintendo Switch

2位

君の名は。

明治 ザ・チョコレート

3位

IQOS

クラウドファンディング

4位

インスタグラム

ミールキット

5位

メルカリ

ビットコイン

 

2017年のヒットのキーワードとして上げられてるのが、

 

1.インスタ至上主義

 

2.説明不可能体験

 

3.最強共働きハック

 

4.人生100年時代サバイバル

 

5.女の合理主義 & 男の繊細ハート

 

2の説明不可能体験として、”百聞は一見にしかず”的なものでVR(仮想現実)などハードに頼ったものと、豪華列車の旅行などのゴージャスなリアルな体験が挙げられてる。

 

21世紀の日本の消費の現場で起きたことなのだが、この中には意図した仕掛けどおりに功を奏したものもあれば、結果的に売れたがそのヒットは予測できなかったものがあるはずだ。

 

 

過去の結果から、未来を予測できるだろうか?

 

 

流行やヒット商品は仕掛けられるものだという時代が続いたが、もはや流行やヒット商品というのは後付の分析に過ぎないのかもしれない。

 

消費の現場では、消費者の気まぐれと中途半端な合理性で支配されてるように見える。

 

性能やスペックで差別化できない商品ばかりになると、差別化の要素は使い勝手を含めてデザインの問題に行き着くような気がする。

 

メルカリが開拓した個人間取引、カッコつけた言い方をするとCtoCビジネスは、今負の要素が顕在化して社会問題化してるが、これからの大きな流れになると思える。

 

消費の主導権がエンドユーザーの気まぐれに委ねられる時代になるだろうが、その時々でテーマを持ったキーワードに合わせて、エンドユーザーが踊ることだけは間違いないだろう。