違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

若者は時代を映す鏡!?

若者を見れば『今』がわかるのではないだろうかとふと思った。

 

変化する時代を経験した者は、『今』を、経験した『昔』と比較するが、若者はまだ比較する『昔』を持っていない。

 

若者が聞く『昔話』は、いつもおとぎ話だ。

 

高度経済成長の頃やバブル景気の頃がいかに活気があって、誰もが上昇志向だったという話や、最近よく対比される『肉食派vs草食派』など。

 

経験がない事には実感が伴わない。

 

聞かされる『昔話』は、『今』と繋がる話としてではなく、『今』と切り離された話としてしか響かない。

 

しかし、『今』と『未来』が繋がるとは感じてるはずだ。

 

つまり、若者の行動や思考、価値観にはダイレクトに『今』が反映されてるのではないだろうか。

 

 

1983年〜2000年

f:id:chigau-mikata:20180421120949p:plain

2001年〜2017年

f:id:chigau-mikata:20180421121016p:plain

画像の出典は下記サイトの"若者にまつわることば"より

http://timeline.kotobaology.jp/themes/young-person?view=l&cat=off

 

2017年のことばが"Youthquake"とあるが、????となった、初めて聞く言葉だ。

 

52年前に編み出した「youthquake」が2017年の言葉に!

これは 「youth(若者)」と「quake(震動)」を組み合わせて、「earthquake(地震)」になぞらえた造語。「若者たちの声や行動が巻き起こした政治、文化、社会の地殻変動」という意味になる。この言葉はおよそ半世紀前、当時のアメリカ版『VOGUE』編集長のダイアナ・ヴリーランドが使いはじめたものである。最初の使用例は1965年だった。

 

2017年のいまは、「youthquake」というと、さしずめ問題になるのは、半世紀前のようにどのゴーゴーブーツを履いてディスコに行くかというようなことではなくて、週末の抗議集会にどのブランドのあったかなウールソックスを履いていくかということだけれど、両者の違いは大きなものではない。

 

Youthquakeとは政治的なニュアンスも含まれてるらしい。

 

若者の自民党支持率が高いという話とも無縁ではない気がする。

 

若者が“保守化”? “2人に1人が自民” NHK NEWS WATCH9 2017/12/22

「VTRで紹介した大学生のイベントの主催者・原田謙介さんはこう話しています。

f:id:chigau-mikata:20180421121236j:plain

『“若者が何も考えず、現状維持だから自民に投票した”というのは短絡的ではないか。むしろ、大人も政治と向き合い、政治について若者と積極的に議論するべきだ』。」

 

 

ここで取り上げられた若者が、若者の多数派なのか少数派なのかと言う興味はあるが、能動的に行動しようとする若者像ではあるだろう。

 

若者は大人と対立する存在なのだろうか?

 

もしかすると、大人よりもひと足早く"今"を認識する感性が高いから取る行動だとすれば、いづれ大人も同じ反応をすることになるのかもしれない。

 

 

小池百合子東京都知事誕生の立役者の一人でもある都議会議員の"おときた駿"さんは、現在小池さんを応援したことを反省する日々を送っているが、そんな"おときたさん"が2015年にこんなことを言っている。

 

それでも今の若い人たちが

「もう自分たちの力では、なんともならん!」

「国や政府が、強制的になんとかしてくれ!」

と感じてしまう理由は奈辺にあるのか。

そして、この状態は果たして健全と言えるのかどうか。

この傾向を私たちは、重く受け止めて考える必要があるように感じました。

http://otokitashun.com/blog/daily/7464/

 

 

この話は学生が主催する政策提言会に審査委員として招かれた時の話で、その時に学生の支持を最も集めグランプリを獲った提言が、

 

・非自発的失業者は、すべて政府がいったん雇用する

 

・地方自治体などに仕事を創出させ、その業務に失業者をマッチングさせる

 

・好景気になってくれば、民間にその労働力を柔軟に売り渡す

 

 

おときたさんはその後の打ち上げにも参加し、この政策を立案したメンバーと話をし、言われた言葉が、

 

「誰もがみな、やりがいがあって創造的・刺激的な仕事をしたいわけじゃない」

 

「必要最低限のことを粛々とやって、最低限の生活をしていきたい人もいる」

 

「ぶっちゃけ自分も、のんびり仕事して暮らしていきたいんですよ!

 

 

私には、若者の意見が間違っているとは思えない、そう感じるそんな時代なのだ。

 

しかし、経済を成長させることでしか活路は開けないと考える人々には受け入れがたい考え方だろう。

 

どちらが"今"を正しく認識し時代を捉えているかはそう遠くないうちにはっきりするだろう。