違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

快適と不快は隣り合わせ!

相変わらずの猛暑の日々の連続ですっかりヤル気を無くしてる方も大勢いるだろう。

 

ヤル気が無いだけではなく、体調不良を感じてる方も多いかもしれない。

 

日本の夏より気温が高い国はあるが、そんな国を差し置いて日本の夏は不快だということで有名らしい。

 

その理由は湿度も高いから。

 

ウィキペディアには、不快感を感じる気温と湿度の関係が載っている。

 

ウィキペディア不快指数 気温と湿度のグラフ

 

ウィキペディア不快指数

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/不快指数

 

 

 

不快指数は暑さを示すものだと思っていたが、寒さも示すものだと初めて知った。

 

さて、夏にこの不快指数を下げ快適にしてくれるのがエアコン様なのだが、現代の日本ではただの快適というよりは命を守るための役目も果たしている。

 

ちなみに、エアコンの作動原理は熱交換で、室内に冷房を行なってる場合、室外機を介して外に暖房を行なっている。

 

そして、単純な同量の熱交換に留まらないのはコンプレッサー(エンジンと同じ)を駆動させている分だけ余計に熱を発生させているからだ。

 

次のような説もある。

 

 

地球温暖化以前の事実として、都市および都市に隣接する地域(日本のように国土が狭いとどこでも該当する可能性が大)では、エアコンの排熱で気温が上昇してると言えるかもしれない。

 

これは、技術の進歩を意味するかもしれないが、文明や文化の進歩とは言えなそうな気がする。

 

エアコンに頼らないと夏をやり過ごせないとすると、夏の気温の上昇は簡単には止まらない。

 

しかし、エアコンを使わないという選択肢が命を脅かしているとすると一体どうすれば良いのだろうか?

 

 

不快だから快適を求めるが、快適が不快を増大させている。

 

 

現代語られてる地球温暖化は、二酸化炭素の増大が主な原因とされてるが、他に太陽の黒点活動も重要な要素だ。

 

地球温暖化を懸念する話と並行して、太陽活動に起因した地球寒冷化の話が21世紀に入ってずっと続いている。

 

真相は不明だが、同時期にまるで正反対の説が存在することが興味深いが、寒冷化説の方がちょっと弱い。

 

多くの人が体感してるのは地球温暖化だが、もし地球寒冷化を体感するようになったらどうなるのだろうか?

 

暑さに喘いでいる時に「これ以上脱ぐ服が無いからどうしようもない、寒い場合は服を重ねて着れば良いから対処しやすい」と言いがちだが、果たしてどうなるのだろうか?

 

昭和の頃の話に、「寒くて死んだ人は大勢いるが、暑くて死んだ人はいない」というものがあった。

 

暑いにしても寒いにしても快適と不快は隣り合わせだと、21世紀になった頃から夏になると感じるようになった。

 

昭和の頃は、お盆の時期に来る台風は夏を吹き飛ばし秋を連れて来ることが多かったような気がするが、今来てる台風10号が通り過ぎても暑い夏はどこにもいかないんだろうなと思ったら、寒冷化にもう少し頑張って欲しい気がするが、寒冷化が起これば温暖化が懐かしくなるんだろうな。

 

人間は無い物ねだりの生き物だ。

 

 

筋トレ市場がランニング市場を食っている!?

筋肉や筋トレがブームだ。

 

ブームとは言ってもごく一部の世界の話かもしれないが、重要なことは意識高い人たちが興味を持ち実行してることだ。

 

意識高いという表現する場合は大抵が、揶揄するような、小馬鹿にするような思いが込もるが、この場合にはそのような思いはあまり無い。

 

ブームと書いたが、やってる人の多くはブームではなく生活の中で習慣化した人が多いはず。

 

習慣化するのには理由がある。

 

  • やったらやっただけの成果が比較的短期間で得られる。

 

  • 得られた成果は自己満足度が高い。

 

  • せっかく得られた結果も、止めると元に戻る。

 

 

筋トレをすることで得られる成果は、筋肉そのものが発達することであり、その結果身体のビジュアルが変化し今風に言えばインスタ映えする身体になることと、上記の箇条書きした理由がループを描くことで筋トレをブームを越えたものにしている。

 

そこで、GoogleTrendsで遊びながら、筋トレや筋肉への関心がどのようにシフトしたのかを探ってみた。

 

あくまでも検索のされ方のみを拠り所にしたもので、単なるお遊びだ。

 

GoogleTrendsで検索可能な2004年以降で見てみた。

 

まづは、筋トレ。

 

GoogleTrends「筋トレ」2004年以降

 

この15年で確実に関心が上昇してると感じられる。

 

しかし、直近5年ほどは1年の中でも乱高下が見られる。

 

下の赤丸の左端の、グラフが一番下がっているのが2014年の12月。

 

 

GoogleTrends「筋トレ」乱高下を赤丸で囲む

 

2012年頃からグラフの山と谷の落差が目立つようになっているが、谷はほぼ年末で、山は6月から7月に出ている。

 

私の独断と偏見によるとこのグラフの動きが意味するのは、新年になると「今年は筋トレやるぞ」という人が増え、春頃になると夏に人前で薄着になっても恥ずかしくないカッコ良い身体になりたいという人が増えるのでグラフが上昇するが、モチベーションが弱い人が脱落するのが6月から7月なのだろう。

 

6月から7月に脱落する人がブームを支えてると言えそうだ。

 

6月から7月に脱落する人が増えてくる理由として気温と湿度の上昇も関係してるかもしれない。

 

そして一旦遠ざかるともうやらなくなるが、新年になると思いが新たになるようだが、気温や湿度が低い冬場は筋トレのモチベーションも上がりやすいだろう。

 

ところで、筋トレとリンクするキーワードにどんなものがあるのだろうか?

 

まづは、『筋肉』と比較してみた。

 

GoogleTrends「筋トレ」「筋肉」2004年以降

 

相関関係がありそうなグラフになったが、常に筋肉が上回っている。

 

次に、筋トレの需要を支えているものにジムが増えたことがあるように思えるので、上記にジムを加えて比較すると、

 

GoogleTrends「筋トレ」「筋肉」「ジム」2004年以降

 

これもまた強く相関が感じられる。

 

次に、筋トレと関連が感じられる他の種目がないか探してみたところ、おもしろいことに気付いた。

 

GoogleTrends「筋トレ」「筋肉」「ジム」「ランニング」2004年以降

 

なんと、ランニングが筋トレとずっと均衡してたのだが、2015年の春頃からランニングが減少し筋トレが上昇し始めているのだ。

 

両者は層として全く違うと思っていたが、もしかしたら筋トレ市場はランニング市場に食い込んでいるのかもしれない。

 

 

念のために言うと今日の話は、GoogleTrendsを使っての単なるお遊びで、なんのエビデンスもありません。

儲け話の裏の事情の考察!

1000万円儲けさせるから前払いで100万円の手数料をくれというケースについて考えてみる。

 

手数料に関しては成功報酬的に後払いだとしても、儲け話には初期投資が発生することが多いので、形式上ノーリスクは一般的にはない。

 

 

気になる(すべき)点がある。

 

 

  • 話を持ちかけた人は誰か?

 

自分との関係に照らし合わせて、儲け話を持ちかけることが自然な関係かどうかが最初に気になる。

 

そして、その人はなぜ自分自身がやらないのか、あるいはやれないのかを分かりやすく説明できるかどうか。

 

話を持ちかけたのがなぜ自分だったのかを納得できるように説明できるかどうか。

 

 

これらは、友人知人であっても、あるいは営業される場合であっても気になる点だ。

 

こんな時、博才のある人は、そんなこと考えているようじゃ儲けることはできないと言いがちだ。

 

 

  • 手数料100万円の価値観

 

儲け話に信憑性があったとした場合、仮に100万円を失ってもその後の生活へのダメージは全く無い人にとっては、納得さえできれば受け入れやすい。

 

100万円は負担できるが、失ったらダメージが大きい人にとっては納得できようができまいがバクチ的行為になる。

 

そもそも100万円を持ってない人にとっては、この話に応じるためには借金が必要になるので、儲け話が上手くいかなかった場合借金の元金プラス利息を背負いこむ事になる。

 

 

 

儲け話を持ちかける場合、上手く行く可能性が高いのは、持ちかけるに相応しい相手を選ぶことだと思えるから、儲け話が金持ちに持ちかけられることが多いのは当たり前だ。

 

つまり、話を持ちかける人がまともで十分な分別があれば、儲け話や投資話は金持ちに持ちかけるものになる。

 

金持ちでもない人に持ちかけられてる話は儲け話ではないことになる。

 

ほとんどの場合は話を持ちかけてる人にとっての儲け話で、話を持ちかけた相手をカモにしようとする話がほとんどだ。

 

人間には儲けたいという本能があると言われる。

 

本能だとしたら、金持ちかどうかは関係ないことになるが、もっと気を付けなければいけないことがある。

 

人間は損を取り戻したいと思う生き物でもある。

 

満足感は持続せずすぐ消えるが、被害者意識や被害妄想は簡単なことでは薄まらない。

 

儲けたいという気持ちは前向きで未来に向かうが、損を取り戻したいという気持ちは後ろ向きで過去に縛られる。

 

損を取り戻すのに似た心理が、詐欺の被害に遭う心理。

 

古典的な詐欺被害は、得をしようと欲をかいて被害に遭うが、最近の詐欺は少し趣が違う。

 

不安や心配を煽るというのが詐欺の主流になっている。

 

一連のオレオレ詐欺が始まって以降、お年寄りの被害者の中には1000万円単位の被害に遭う方をしばしば耳にしたが、どのようにして金持ちのお年寄りを見つけたのかはさて置き、儲け話であっても躊躇するような金額を不安や心配を解消するために差し出そうとしたことに興味が湧く。

 

儲け話に飛びつく心理は、積極的な喜びの追求に感じていたが、それと同等以上に不安や心配の解消にもモチベーションが掻き立てられるのが人間の性らしい。

 

日本人には悲観主義者が多いが、だからこそ不安や心配が多くなる。

 

楽観主義者にとってはなんてことない出来事が、あるいは簡単に見破れる架空の話が、悲観主義者にとっては一大事になる。

 

このように考えると、儲け話に対する反応には二種類あることが分かる。

 

使い途はともかく、積極的にお金を増やそうとする金持ちと、不安を解消するためにお金を欲する金持ちではない人々の二種類。

 

統計上、億万長者は大幅に増えてるが、億万長者とビジネスの接点を持つことは容易ではないので、全てのビジネスが金持ちではない人を相手にせざるを得なくなっている。

 

そう考えると、世間ではやたらと不安や心配を煽る話題が増えている。

 

このゲームには国も参戦しているように思えてしょうがない。

 

騙されるのはなぜ?

2ちゃんねるの管理人ひろゆきは、(掲示板の利用は)「嘘は嘘であると見抜ける人でないと難しい」と20年前に述べていた。

 

 

嘘を嘘と見抜けない人が増えたことで成り立つのがフェイクニュース市場。

 

いまや裏だけでなく表のリアルビジネスの世界もフェイクは席巻している。

 

そしてネット上では、最初の情報(既存メディアによる報道を含めて)が間違っていた場合その情報を訂正しても、最初の情報に反応した人の大半は訂正情報には反応しないので、情報の訂正はほぼ不可能と考えておいた方が良い。

 

最初に接する情報がいかに大事であるかが分かる。

 

それだけでなく、おそらく知らないうちに最初の情報に振り回されている。

 

だから、最初に参考にするであろう情報が狙われる。

 

悪質業者による「サクラレビュー」問題が広がり、今度は「サクラプレスリリース」まで出現の怪

当然ながら、そうしたECサイトに表示されるユーザーレビューの数々が必ずしも信用できるものでないということは多くの消費者が気付いている状況でもありますが、だからといってすべての人がどのレビューを信用できるか判断するまでのリテラシーを持ち合わせていないという事情もあります。

 

 

 

現代のSNSやツールを使ったコミュニケーションは、オープンなようで実はクローズドで束縛を促進するので、「見たいものだけを見る」、「似た人とつながり影響し合う」という落とし穴にはまりやすくなる。

 

ネットを活用すればするほど、お宝情報なんてネットでは出回ってないことに気付く。

 

ここで言うお宝とは、ピカピカに磨き上げられたダイヤモンドのようなものの事。

 

磨き上げられたダイヤモンドはネット上には無いが、とてもダイヤモンドには思えない原石だったらあるかもしれないし、あっても不思議はない。

 

騙される人達は、ネットの世界を無限の世界だと思っているが、その無限とは砂漠の砂のようなもの。

 

砂漠の砂の中でお宝を探していたら、もう何が何だか分からなくなるはず。

 

そんな時はプラスチックの破片を見つけただけで心がときめくかもしれない、ましてや光沢を帯びた粒であれば尚更だ、今ネットの世界ではそういうことが起きているし、仕掛けられている。

 

 

 

「同じ名字の人死亡で4億円相続できる」 ウソもちかけ詐取 2019/8/9

逮捕されたナイジェリア人のアカ・ジェームス・グッドニューズ容疑者(36)は、東京都内の50代の男性に、「あなたと同じ名字の人がリビアで亡くなった。4億円の遺産を合法的に相続できる」などと、うその取引を持ちかけ、現金300万円を自分の口座に振り込ませた疑いが持たれている。

同様の手口で、2,000万円がだまし取られた事件もあり、警視庁は余罪を追及している。

  

 

 

記事を読んだだけでは、どのようにアプローチされたのかは分からないが、リアルだろうとネットだろうと騙しは、騙す方法の巧みさよりも、騙される側の心の隙間が狙われている。

 

誰の心にも、「そのうち自分にもツキが回って来るはずだ」という思いがある。

 

『ツキが回ってきたと思ったら、回ってきたのはツケだった』とならないように気を付けたいものだ。

 

自縄自縛から抜け出すためにはスポ根を捨てろ!

気になるツイートがあった。

 

 

 

子役のオーディションに参加している子どもたちが、持参している水筒の水に全く口をつけないことに気づいた鴻上尚史氏。「飲んでいいよ」と声をかけると一斉に飲むので、「まさか、君達、小学校じゃあ先生が飲んでいいと言うまで飲んじゃいけないの?」と聞いたところ全員がうなずいたという。

 

 

今時そんなことあるのかなとTwitterを検索すると似たような話がすぐに見つかる。

 

 

 

 

 

どうやら、指導者や先輩にスポ根的な価値観が感じられる。(もっとも、これらのツイートは最近の話かどうかは分からないが)

 

先輩が持ってる価値観ということは、今は嫌がっている後輩達もいずれ先輩と言われる立場になると持ってしまうのかもしれない。

 

だとすると、負の連鎖は止まらないことになる。

 

このように考えると、指導の名の下に行われていることは支配だと感じられる。

 

 

子供達が、指導者の顔色を伺いながらじゃないと水分補給もできないという現実がまだまだたくさんあると知ると、先日話題になっていたダルビッシュvs張本も、わたしはダルビッシュの意見が支持されてるとばかりに思っていたが、実際は違うかもしれないと思えてくる。

 

そして探してみるとこんな話があった。

 

【仰天】大船渡高校・佐々木朗希を巡り張本勲氏とダルビッシュ有舌戦 居酒屋での支持率は「張本の圧勝」だった!?

「大ざっぱに言うと、張本氏は根性論をベースに“仲間に迷惑をかけない”との自己犠牲を重視しており、一方のダルビッシュは合理的な思考をもとに選手の将来を考えているように見えます。現代のトレンドではダルビッシュ派に理のありそうなものですが、野球ファンの集まる居酒屋トークでは意外にも、張本氏の考え方を支持する人たちが少なくないのです」(スポーツ系ライター) 

 

張本派のファンは中高年世代がほとんど。そんな彼らは『巨人の星』の大リーガー養成ギブスや、『リングにかけろ』のパワーリストに触発され、負荷をかければかけるほど上達・成長できるとの考え方を常識として育ってきました。それゆえ野球のみならず仕事などの社会生活においても、若い世代の“合理的な思考”にはついていけないもの。そのため今回の件では、周囲からいくら叩かれても自分の考えを主張する張本氏に、自分の理想を重ねているのかもしれません」(前出・スポーツ系ライター) 

 

 

間違った考えを強制されてると理解できれば、反発心も出てくるだろうし、自分が指導者や先輩になった時に悪い流れを断ち切ることが出来るが、嫌々ながらでも受け入れてしまうと間違ったことでも以後はそれに縛られてしまうようになる。

 

このように考えると思い出すのが次の話。

 

 

鎖に繋がれた像

 

 

ムラ社会的なルールが多い日本人の気質として、反抗心や反発心が弱い人は自縄自縛な行動を受け入れることが多い。

 

嫌なのに、納得できないのに、理不尽な要求に従ってしまう、こういう人が日本人には意外と多い。

 

自爆営業なんてことばがある。

 

自社の商品が売れない時に強制的に社員に買わせたり、あるいはノルマを達成できない時に自発的に自ら商品を買ったりすることを意味する。

 

空気のなせる業であり、査定等の基準が手かせ足かせとなっているからだ。

 

自縄自縛に陥る心理を心理学的に解説する話もあるが、もっと単純に像の鎖のような何かがあるせいで陥ってるのだ。

 

像と違って人間の場合は、守りたい何か、拘ってる何かに縛られることが多い。

 

自分を縛るものば何なのか、自分が何に縛られてるのか?

 

何かは、価値観だ。

 

それが分かるだけで問題の半分は解決だ。

 

残りの半分は、見栄やプライドや過剰に背負いこんだ義務感だったりする。

 

義務感が生まれる所には、一生懸命や真面目が大きく関係する。

 

自縄自縛に陥る人の特徴は、一生懸命で真面目。

 

一生懸命で真面目というのは、好きなことややりたいことに取り組む時に活きるもので、やりたくないことや嫌いなことに対して発動するものではない。

 

そう考えると自縄自縛から抜け出すのは簡単なはず。

 

今、悪循環の中にいると思うならば、大事なことだと思っていることは実は大事ではないと気付いた方が良い。

 

自縄自縛から抜け出す第一歩は、スポ根的な価値観を断捨離することだ。

 

 

笑顔を(似非)科学!

一夜にしてスマイルシンデレラという称号を手に入れた渋野日向子さんの登場で、笑顔が注目されている。

 

以前から、笑顔に焦点を当てた社交教室やヨガなどはあったし、その以前から医療の世界でも笑うことは免疫力を活性化するので癌治療に有効だと言われていた。

 

今日は、そんな笑顔について書いてみたい。

 

笑いの効能については検索すればたくさん出てくる。

 

特に免疫力を高めるという効能に関しては、心からの笑顔でなくても作り笑顔でも効果があると出てくる。

 

これが本当か嘘かはさて置き、笑顔とはなんぞやという疑問は常に付きまとうので、渋野日向子さんをお手本にして笑顔を定義してみたい。

 

全英オープンで優勝し帰国後の記者会見の中から、笑顔に関連しそうなやり取りを抜き出すと、

 

 

 

―明るく振る舞う理由は。

「ギャラリーさんがいて見せる競技なので、楽しんでもらうには自分が楽しまないと、みんなが楽しくないと思う」

 

 

―メンタルの強さは「新人類」とも言われたが。

「今まで喜怒哀楽が激しかったので、すぐにスコアを落としたけど、ここ1年は自分でも分からないくらい結果を出していて、こんなところでそれ入るの、というのも多かったので。本当に分からないです」

 

 

―今後に生かしたいことは。

「世界でも笑顔は共通だと思ったので、笑顔で努力すれば結果に出ると、今回ちょっと思いました」

 

 

―リラックスから集中へ、どうやってスイッチを入れるか。

「笑わなくなれば真剣な顔になる。顔だけ変えています。気持ちを入れると力み過ぎるので力むとミスショットにつながる。顔の表情だけ真剣に」

 

 

―いつからできるようになったか。

「学生時代は喜怒哀楽が出ていました。プロテストに受かって青木コーチに習いだしてから。ちゃんとできているかなと思ったのは初優勝したサロンパス杯かなと思います」

 

 

―強さの秘訣は。

「最終日の最終組でも笑っていられるのは強さの秘訣なのかもしれないです」

 

 

―バウンスバック率1位の理由は。

「ボギーを打った後は怒るので、その怒りをドライバーにぶつけてすごい振って2打目もしっかり攻めていっている。そういうところが1位につながっているかなと思う。ボギーの後はなかなか笑顔になれないけど」

 

※バウンスバック率とは、ボギーかそれより悪いスコアで上がったホールの直後のホールで、バーディかそれよりいいスコアをマークする確率のこと。

 

 

―代名詞になった笑顔。どんな力あると思うか。

「言葉が通じなくてもコミュニケーションを取れるんだとすごく感じました」

 

 

―どんな力を与えてくれるか。

「本当にいろんな世界の人に知ってもらえたし。私は英語が分からなかったけど、笑顔は本当にすごいと思いました」

 

 

―笑顔を子どもたちにどう感じてもらいたいか。

「ゴルフは自分の意思で頑張らないといけないし、楽しまないといけない。楽しむことが大事だと感じてほしい。結果を出すために苦しい思いをするのは苦しかったし、楽しんでほしいと思います」

 

 

 

笑顔を意識してる人は多いが、人前で口を開けたり歯を見せることに抵抗がある人は多いようで、女性の場合は大きく笑うとシワが増えると心配してる人も多い。

 

ちなみに、上記の抵抗や心配は杞憂で、むしろ口を開けずに歯を見せずに笑うとニヤニヤヘラヘラした笑顔になる、そうなるともはや笑顔として評価されなくなる。

 

渋野日向子  全英オープン優勝

 

https://www.golfnetwork.co.jp/news/detail/23685

 

 

上記の記事の中で、全英オープンを解説していた岡本綾子さんのことばが載っている。

 

これからは、彼女の周りにいろんな人が出入りしてくるでしょうから、いろんなことを犠牲にしながら、自分らしさが無くなってゴルフが変わったりしないように、上手くコントロールできるといいですね。プロとしての活動はこれからですね。

 

渋野日向子さんが笑顔でプレーできるのは、抱えてるストレスがプレーに関することだけだからかもしれない。

 

今後、彼女から笑顔を奪うものがもしあるとすればそれは人間関係を含めたさまざまなストレスのせいだろう。

 

笑顔はストレスに打ち勝つ力を持っているが、ストレスもまた笑顔を奪う力を持っている。

 

ネット上では、渋野日向子さんの登場で女性の笑顔が大きく取り上げられてることに対してストレスを感じてる女性がそれなりの数いるらしいことが感じられる。

 

笑顔が注目されることを、笑顔の強要と受け取っている人がいるのだ。

 

ストレスを抱えると悪循環が起こるのだ。

 

 

今日言いたいことの要はここからなのだが、口を開けて笑う笑顔をしながら緊張したり力んだりすることはできない。

 

緊張やストレスとリラックスのバランスが、緊張やストレスの側に大きく傾いているのが現代。

 

だとすると、リラックスが圧倒的に不足してるはずだ。

 

リラックスしろと言われてリラックスできる人がどれくらいいるだろうか?

 

緊張してる人に「脱力しろ」と言って脱力できる人がどれくらいいるだろうか?

 

リラックスや脱力を勘違いしてる人は、姿勢がだらしなくなったりするだけの場合もある。

 

笑顔は、リラックスや脱力を上手にさせてくれる。

 

瞑想もリラックスには効果があると言われるが瞑想は現場ではできない。

 

笑顔の時の呼吸は、瞑想時の呼吸よりも良いという話もある。

 

誰でもできるのに、誰にでもできるわけではない、それが笑顔。

 

他人から評価されるためではなく、自分のために笑顔ができる人とできない人はどんどん差がついていくだろう。

 

スーパーボランティアの次は、スマイルシンデレラ!

日本ではワイドショーは質が低いメディアだと思われてるが、その影響力は侮れない。

 

同じ事実を話題にしていても、純粋なニュース番組や報道番組だと触れないかもしれない裏話や本筋から離れたところに焦点を当てることで、視聴者の多様な興味関心を煽ることができるからだ。

 

全英オープンで優勝した渋野日向子さんの取り上げ方を見ていて改めてワイドショーの影響力の強さを実感した。

 

2〜3日前まで名前も顔も知らなかった渋野日向子さん。

 

そのプレースタイルから海外メディアがスマイルシンデレラと呼んだことを受けて、ワイドショーでも笑顔を中心に映像が編集されていた。

 

プレー中の笑顔だけでなく、コースを移動中のギャラリーとの接し方なども笑顔を中心に編集されたせいもあり、映像を見た多くの人にとって渋野日向子=笑顔となったであろう。

 

優勝という事実だけが伝えられていたら、優勝した瞬間が笑顔であったとしても笑顔の人とは思われないはずだ。

 

対称的な存在としてテニスの大坂なおみさんを思い出す。

 

思い通りのプレーができないと感情剥き出しで不機嫌になるその姿を見てると気持ち良い気はしないが、真剣勝負をしてるとそうなるのはしょうがないのかなと思っても、そこまで不機嫌にならなくてもと思っていた。

 

そのおかげで、私にとっての大坂なおみさんは情緒不安定な人として記憶されている。

 

ワイドショー側にとっても、上手くプレーできずに不貞腐れてる姿は格好の映像となり盛んに放送されたせいだろう。

 

情緒が安定してない人には笑顔は難しい。

 

 

ワイドショーは誇張して放送したがるので、良いものをより良く、美しいものはより美しく描こうとする。

 

それだけでなく、醜いものはより醜く、悪いものはより悪いようにも描こうとする。

 

 

そういう意味では、渋野日向子さんは全英オープンで優勝したこともおめでたいが、それ以上に笑顔の人として世界に発信されたことが幸せだと思う。

 

 

渋野日向子さんを見てると、1年前の尾畠春夫さんを思い出す。

 

尾畠さんにスーパーボランティアという称号を定着させたのはワイドショーの力だ。

 

尾畠さんの活動にとって邪魔だったことも多かっただろうが、カメラが捉えた尾畠さんの姿は清貧の美学を伝えるのに十分だった。

 

ワイドショーに取り上げられることで大きく株を上げることは、ケースとしては多くはない気がする。

 

というのは、すでに名声や評判を確定させてる人が取り上げられることが多いから。

 

全く知名度が高くない人が、良い点ばかりが強調されてお茶の間に伝えられることを2年連続で経験したが、こういうことはただの偶然なのか、それとも新たな夏の風物詩として今後も起きるのだろうか。

 

来年の夏の楽しみが増えたような気がする。