子供の頃、こんななぞなぞがあった。
(問)どうして学校に行くのか?
(答)だって学校が来ないから。
目をつぶって、ウトウトしてる時に、ふと浮かんだ。
なんだかすごく奥が深い言葉に思えて目が覚めた。
家庭教師やベビーシッターは、来てくれるからありがたいんだと気付いた。
来てもらうということは、中に入れることでもあるから、多分相手を選ぶはず。
そう言えば、宅配サービスがスタートした頃、話題にされてた気がする。
知らない人が届けに来るのが気持ち悪いという意見は多く、宅配サービスの利用を躊躇する人も多かった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/宅配便
1976年1月20日、大和運輸(現在のヤマトホールディングス・ヤマト運輸)
が「宅急便」のサービス名で行ったのが、宅配便のサービスの始まりである。
最初は関東地方のみで、1日目の取扱量は11個だった。
1980年代に入ると、店舗網の拡大が始まったコンビニエンスストアを発送窓
口にした他、宅配便の対象地区の拡大や高速道路網の拡充による配送時間
の短縮化に連動して急速に取扱量が増えた。
この気持ち悪さは、知らない人は怖いという意味でもあった。
怖いものを中に入れたくないのは当然だ。
同じ理屈の逆パターンが、ぼったくりバーやキャッチセールスだ。
このパターンの不思議は、怖いとわかってる中に入っていくことだ。
この場合は、客引きという仲介人がポイントになる。
歌舞伎町の花道通りに1000人!暴力団員とつながっている「客引き」の実態とは?
怖いとわかってるのに中にはいっていく理由は、上記の作り話の冒頭部分にある「ぶらぶらだ。
目的が無く、あるいは目的が定まらない状態で不意打ちを食らったからだ。
性格も関係するだろうが、正常な判断を奪われたのだ。
ハプニングを期待する好奇心なども影響しただろう。
だけど、こういうことは誰にだってあるから、前もって断るという選択肢を準備しておくか、相手の上を行くかだが、相手の上を狙うのはやめたほうが良いだろう。
そんな客引きのテクニックをビジネスに応用しようと考える人も増えてきてる。
歌舞伎町の客引きに学ぶ、超短時間プレゼンを成功させる3つのポイント
ビジネスの原則は、顧客獲得であり、一見客をリピート客にすることだ。
ぼったくりやキャッチは基本一見客オンリーで商売を成立させようとするので、いつまでたっても客が来てくれるお店にはならない。
お客は店に連れてこなければならない。
お客は店に連れてこなければならないと言う意味では、マルチ商法やネットワークビジネスやネズミ講と構造が似てそうだ。
要になるのは、客引き役だ。
カモになる客の心理を読む能力が要求される。
実績の高い客引きは、自分自身の中にカモ客の要素がある人が多いかもしれない。
自分だったらこう言われたらその気になるという言葉を用いて、自分と似たタイプに声をかける。
本当に目的なくブラブラしてる人、でも何かを期待してる人を、挙動や顔つき目つきから判断しているのだろう。
この「何かを期待してる」というのが、カモのキーワードだろう。
自分で解決せず、他に依存する心理と言えるだろう。
ダメな客引きは、通りすがりの人に片っ端から声をかけたり、時には取締中の刑事に熱心につきまとったりする。
しかし、客引きやボッタクリをキーワードにして検索すると、弁護士サイトが続々ヒットする。
これは、客引き業界に素人が参入してることを意味してる。
そしてあちこちでトラブルが起きているのだ。
弁護士から見ると、ボッタクリの被害者も摘発された客引きも、どちらもカモなのだ。
客引きは役目は重要だが、あまり大切に扱われてる感じはしない。むしろ使い捨て扱いだろう。
おそらく、客も客引きも湧いてくるような存在として扱われている。
家に来る人を恐れると言う意味ではこんな事件もあった。
ハロウィンを舞台に起きた事件だ。現在30歳の人でもリアルタイムでの記憶はないだろう。
まだ多くの日本人にはハロウィンが何なのかよくわからない頃だった。
知らない人が怖い時代になった。