プロ野球の世界では、所属チームの枠を超えて選手同士でトレーニングをすることがある。
そんなトレーニングの場は、魅力のある選手の周りに自然発生的に生まれるだろう。
そんな魅力ある選手の1人がダルビッシュだ。
ダルビッシュと超一流選手の「筋トレ塾」 デメリットも 週刊新潮2017年1月19日号
米メジャー・レンジャーズ所属のダルビッシュ有投手(30)による“筋トレ塾”。日ハムの大谷翔平投手(22)やヤンキースの田中将大投手(28)など、錚々たるメンバーが集まっている。しかし、プロ野球選手にとって、筋トレは良いことばかりじゃない。
ダルビッシュの周りには一流の選手が集まっていることがわかるが従来型の筋トレが中心のように見える。
そんな従来型の筋トレにイチローは苦言を呈していた。
この動画の公開は2016年3月17日だ。
そんなダルビッシュがついにイチローのトレーニングを取り入れた。
ダルビッシュが「イチロー直伝」のトレーニング方法を公開して大反響
2017年3月1日
誰もが気になるイチロー選手のトレーニング……しかも、それをダルビッシュ投手が実践してくれるのだから贅沢すぎると言っていいだろう。それだけに動画は大反響。Twitter での拡散はもちろん、YouTube の再生数も急上昇しているから注目度は高い。
いつ考え方をシフトさせたのだろうかと検索すると、
2016年12月13日 【速報】ダルビッシュ、イチローと自主トレする
スポーツにはいろいろな種目があり、競技ごとにルールがありそこで競われるのは、勝敗であったり、記録であったり、タイムや順位だったりするが、全部ひっくるめて定義すると、「体力という少ないリソースの有効活用合戦」となるだろう。
初動負荷トレーニングや初動負荷理論と言う言葉は検索すればいっぱい出てくる、この考え方の面白いところは、パフォーマンスを発揮する際に障害になる「共縮」に注目してることだ。
この言葉に出会うまで考えたこともなかったが言われてみれば目からうろこだ。
共縮は、よく言われる「力(リキ)んでる」状態だ。
筋肉が動く時は、多くの場合伸びる筋肉と縮む筋肉が対になって機能する。
共縮は、本来伸びなければいけない側の筋肉が縮もうとして、どちらにも動かなくなる状態だ。
本人は全力を出しているが、ちっとも作用しない状態が発生するのだ。
力(リキ)んでると言われてもピンとこないが、共縮が起きてると言われれば納得できる。
共縮が生まれる原因は、偏った筋トレや得意な動きばかり繰り返すことから起きる。
可動域を大きく取り、万遍なくすべての筋肉を活用する習慣があれば、共縮は起きにくいはずだ。
総合的に高いパフォーマンスを発揮する選手がしなやかな印象を与えるのは理由があるのだ。
高いパフォーマンスを生む伸びと縮みの動きは、緊張と弛緩のシームレスな連続で生み出される。
イチローに見習うことが多い体の使いかただが、四股にも効果を感じているようだ。
イチローも実践!体幹を鍛え腰痛が改善する「四股」の効果 2015年1月21日
「イチローは打順を待つ間に必ず四股立ちをしています。そうすることで、体幹を整え、身体のブレをなくそうとしているわけです」
マラソンをする人も四股には注目してるようだ。
お相撲さんが毎回土俵で行っているのが四股です。また、毎日の練習の基礎が四股であり、四股が上手に踏めるようになるまで他の練習はしないとも言われる基礎中の基礎が四股です。
筋トレの世界にも革命が起きつつあるようだ。
相撲の四股は、流行りの開脚トレーニングにもなる。
この本に記載されてるトレーニングにも四股風のポーズがある。
どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法
- 作者: Eiko
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2016/04/25
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共縮しない柔軟な筋肉の動きを手に入れるときっと幸せに一歩近づくだろう。