違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

空気を読むとか、読まないとかに関して

総務省統計局が8月21日に公表した8月1日現在の日本の人口(概算値)は、1億2677万人。

 

日本国内に住民登録してる人には、マイナンバーが付与されている。

 

今後、このマイナンバーに紐付けられる情報が増えるのだろうが、その情報を総合したら、その人が見えるのだろうか?

 

例えば、学校の先生の場合、小学校の先生だったら担任のクラスの生徒のことはかなり見えるだろう。

 

しかし、中学、高校となるに連れ、顔を合わせても、考えてることまではわからないとなるような気がする。

 

この辺は個人差も大きいだろう、情報が人となりを把握するために果たす役割よりも、コミュニケーションの方が遥かに雄弁だろう。

 

日本人は空気を読むことが多いが、空気を読むという表現が一般的になったのは比較的最近だ。

 

空気を読むということが身につくと、暗黙のうちに他人と同じ行動を取るようになりがちだ、同じ行動を取ってると考え方も似てくるかもしれない。

 

しかし実際には、空気に従い同じような行動を取っていても、それが楽にできる人もいれば苦痛でしょうがない人もいるだろう。

 

その違いは、立場が上の人から見て、言うことを聞く人と言うことを聞かない人とに区別される。

 

言うことを聞く人が極端に多いのが日本人の特徴だったので、国が政策を立てるのもやりやすかっただろう。

 

政治は、大勢の国民の一人一人を見てるわけではないが、大勢の国民が従うことだけは分かっていただろう。

 

 

そして最近になって、これまで言うことを聞いていた人達が「No」を突きつけ始めた。

 

 

神社本庁から有力神社が続々離脱、改憲賛同署名集まらぬ状況

全国約8万の神社を統括する「神社本庁」から傘下にある有力神社の離脱騒動が相次いでいる。

 

神社本庁の求心力が低下すると、影響を受けるのが安倍政権の進める改憲の動きだ。神社本庁はかねて憲法改正を推進しており、2016年には改憲を目指す団体とともに全国の傘下神社の境内で約700万もの改憲賛成の署名を集めた。

 

 

氏子や参拝者が多く金銭的に余裕のある神社ほど、神社本庁の管理から離れようとする傾向が出てきた。

 

この記事に対するコメントに下記があった。

 

ある一宮の宮司さんと話したんですが、神社に政治的なことを持ち込むのはやめてほしい。極右的な思想にはうんざりだ。

けど、表だって言うと、極端な思想の人は面倒だし・・・

とおっしゃっていた。

政教分離はどこ行ったのかな?

 

 

この動きに対し神社本庁側も手を拱いてるわけではない。

 

「政教連携恐れず」、伊勢市や神社本庁が観光で議論  2017/7/25

「政教分離の観点から大丈夫なのか、という懸念もたくさんもらった」(岩橋氏)。しかし観光客の誘致策や情報発信については、政治が特定の宗教団体を支援すると捉えるのでなく、日本文化を伝える活動と捉えるべきだとした。

例えば岩橋氏ら神社本庁が海外で神道を説明する際には「religion(宗教)」などの言葉を使わず、「Japanese faith(日本人の祈り・信仰)」と表現しているという。

 

 

多くの神社は、神社本庁に頼ろうとしてる姿が見える。

 

神社本庁に頼る神社の特徴は、自活に不安があるという点だろう。

 

この神社本庁と傘下の神社の確執が、人間の結婚を巡るゴタゴタとダブって見える。

 

神社本庁から離脱したがる神社は、氏子や参拝客が多く金銭的に余裕があるというのは、配偶者にしがみつく必要がないから、一緒にいる価値が見いだせなくなったら離婚するケースに似てると思ったが、Wikipediaを見ると、

 

神社本庁は約8万社の神社包括団体である。そのため広義の「神社本庁」とは被包括神社を含めた集合体を指し、狭義の「神社本庁」とは渋谷区代々木にある事務組織を指す。

神社本庁

 

 

と書かれており曖昧さが感じられる、神社本庁と傘下の神社の関係は、結婚というよりむしろ同棲や内縁関係に近い気がした。

 

 

芸能界や政治の世界で、不倫の発覚が相次ぐ今日この頃だが、スキャンダルに敏感であるはずの人々がこれだけやってるということは、世間一般でははるかに多く発生してるだろう。

 

不倫報道、なぜ過熱する? テレビでは笑いがわく場面も

お笑い芸人、タレント、政治家、作家……。そして7日、また、民進党の山尾志桜里衆院議員の「不倫」問題が報じられた。なぜ今、こんなに不倫報道が過熱するのか。

 

 

既婚者の浮気を意味する不倫だが、本来の意味は、「人の道から外れる」。

 

これだけ多くなると、前提が違ってきてると考えたほうが良いかもしれない。

 

婚姻届を出してるから、あるいは結婚式を挙げたから結婚してると言われてるかもしれないが、実態は同棲であり、内縁関係と同じなのだろう。

 

もっと良い相手が現れたら乗り換える、そんなゲームになっているようだ。

 

不倫で名前が上がる人達は、いわゆるバカではない、むしろその逆、巧みに空気を読んできた人々だ。

 

しかし、空気を読むことで地位を築いた人々が、押し殺していた自分の中の価値観に目覚めた時に、空気を読まない行動を取ってるように見える。

 

空気を読むことで地位を築いた人々には、空気を読まない生き方を、世間はまだ許してないということだろう。

 

一方、地位を築けない(築けなかった)人は、空気を読まない生き方を楽しみだしている。

 

日本固有の現象だろう。