違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

ハゲとムダ毛

先日、自宅でまったりしてる時に、とあるチラシに目が行った。

 

それは、近所の住宅街にある美容院のチラシだったが、そこに謳われていた内容は脱毛の勧誘であり、しかも、小学生コース、中学生コース、高校生コースと記され、割引価格として5万〜6万円の価格が記されていた。

 

見た時は、「ふ〜ん」程度の印象だったが、しばらくしてあのチラシに書いてあったことは凄いことなんじゃないかなと思い始めた。

 

この各コースを希望するのは、本人なのだろうか、それとも親なのだろうか、親の場合、両親とも意見は一致してるのか、などと考え始めたら妄想の世界に入り始めた。

 

男がヒゲを剃るのは、身だしなみと解される。

 

ホテルで働く人が厳しくヒゲをチェックされると言う話は、元ホテルマンであった森村誠一の小説で読んだことがある、ヒゲの濃い人は勤務体制によっては、1日に2度も3度も剃らなければならないらしい。

 

こんな時、ヒゲなんか無ければ良いのにと思うのは当然だろう。

 

しかし、今はこれを露骨に要求したら差別ということで別の問題になるのだろう。

 

だとすれば、ホテル側は入社の面接の段階で、ヒゲの濃い人は採用しないかもしれない。

 

もちろんこの基準はあったとしても、表沙汰になることはないだろう。

 

 

自転車競技の世界では、すね毛をきれいに剃るのがマナー(もはやルールとも言える)とされている。

 

落車して脚を怪我した場合、すね毛が治療の妨げになるからだ。

 

自転車競技者は、すね毛なんて無ければ良いのにとレースに出るたびに思っているだろう。

 

人間の体に無駄なものはないと言われるが、では毛の役割りは何だろうか?

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/毛_(動物)

人体の毛

身体の保護の為に生えるという説があるが、本来保護の必要な幼少期より第二次性徴期からの青年期への移行期にかけて生え始める体毛(脇毛や髭、陰毛など)もあるため現在では必ずしも正しくないとされている。また体毛の多寡などは生死に関わる分野でもなく、専攻する医師も多くないため、現代医学においても研究が進みにくく未だ判明していないことの多い分野である。

 

 

昔はともかく今は、特に必要なものでは無さそうにも感じられる。

 

ちなみに、Wikipediaにはこうも書いてある。

 

体表を覆う体毛を持つ動物のうち、皮膚の角質層に由来するものを持つのは哺乳類のみである。

wikipedia/哺乳類

 

 

哺乳類は、獣と言われるが、獣(ケモノ)は毛物がその由来とされる。

 

人間の場合、頭髪は女性ホルモンが影響し、体毛は男性ホルモンが影響すると言われる。

 

しかし人間以外の哺乳類では、頭髪と体毛は区別されないように感じる。

 

人間の体毛は、現代ではなにかの役割りを担っているようには感じられないが、それでは頭髪はどうなのであろうか?

 

今や頭髪はオシャレのために存在し、役割りを果たすものとは思われてないかもしれない、だからハゲはオシャレじゃないと位置づけられるのかもしれない。

 

しかし現在、市川海老蔵に代表される「おしゃれ坊主」というジャンルが確立したので、ハゲはいっそのこと坊主にするという活路が開けた。

 

ハゲの私は、坊主にしてからもう10年近くになる。

 

あまり役割りを感じないように思える頭髪だが、坊主にするとそしてスキンヘッドにするとより一層感じるのが、頭は皮膚呼吸してるということ。

 

冬の寒さは半端ないし、夏の日差しも痛くて熱い、髪は頭を確実に守っていたことに気付く。

 

私の頭髪は、もともと硬くて、太くて、量が多くて、くせっ毛であった。

 

いつももう少し少ないくらいが丁度良いと思っていたが、自他共に禿げてきてると認めざるを得なくなったのが27歳くらいだった。

 

ハゲる人がよく言う言葉に、ある日から抜け毛がひどくなるというのがあるが、特にそういう時期があった気がしない。

 

心当たりの1つはオートバイに乗るのが大好きだったのでヘルメットを被ってたことだが決定的な理由ではない気がする。

 

ではいつ頃から進行したのだろうかと考えると、あるシーンが思い出される。

 

付き合ってる彼女とまったりと過ごしてる時に、私の頭を抱きしめ、頭を掻き分けたことがある、「そんなにオレが愛おしいのか、よしよし」という気持ちだったが、あれはわたしの頭皮に進行中のハゲの気配に気付いた最初の瞬間だったのかもしれない。

 

きっと、「こいつ、ヤベえな」と気付かれた瞬間だったのだろう。

 

 

この時、ヤバイことを教えてくれてたらきっと違った人生になったかもしれない。

 

24歳の頃の話。

 

 

 

 

美容院の脱毛のチラシのことを考えていたら、思い出した昔話だ。