現代人の行動は、すべて心理学の対象になっている。
私たちが日常で何気なく取ってる行動が分析対象となり、そのことに意味付けが行われ、いろいろなビジネスやサービスの仕掛けに使われている。
しかし、何気なく取ってる行動なので、自分自身にはあまり自覚がないので気付いて無いことも多いし、気付いている人でも、癖のひとつ程度の認識しかしてないことが多いが、そんな行動にも理由があると見るのが心理学だ。
そんな現在の心理学は、認知心理学と言われ、あらゆる学問と密接に絡んでいる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/認知心理学
認知心理学は、知覚・理解・記憶・思考・学習・推論・問題解決など人間の高次認知機能を研究対象とし、脳科学、神経科学、神経心理学、情報科学、言語学、人工知能、計算機科学などとの関わりあいの中で認知科学と呼ばれる事もある。
今日書きたい話は、ずいぶん以前に交わした知人女性との会話を思い出したのがキッカケだ。
その会話は、どんな車が好きかという内容で、時期は携帯電話にカメラが付くか付かない頃だったような気がする。
背の低いスポーツカーや車高を落とした車は好きでなく、背が高く車高が高い4WDが良いと言っていて、その理由が「男を見下ろしたい」というものだった。
口では誰にも負けない自信があるが、体力勝負になると男に勝てないことがコンプレックスだと言っていた。
この話を聞いた時、この女性に限った話かなと思ったが、注意して見てると車高の高い4WD に乗ってる女性が案外多いことに気付いた。
車高が高い車は目線が高いので視界が広くなるので運転しやすいということで、初心者や女性に薦められているということが検索するとわかるが、乗ってるうちに「男を見下ろす」快感を覚える女性もいるのだろう。
しかし今は車で自己主張する人は男女とも減少傾向にあるだろう、そのかわりの役目を果たしてるのは何だろうかと思っていると面白い記事が見つかった。
野生動物の世界では、2頭の動物が互いの体を大きく見せようとして、相手との物理的な位置関係を調整する姿がよく見られます。心理学者のAnastasia Makhanova氏は、写真の写り方によって変化する「閲覧者との位置関係」を調整すべく少女たちがカメラのアングルを変えている様子を見て、「このような行動パターンはどこから来ているのか?」疑問に思ったそうです。男女の自撮り傾向を生物の進化論の側面から理解したいと考えたMakhanova氏は、複数の調査を実施。
歴史的に見ると、ヒトラーやスターリンは自らの権威を脚色するために下からの角度で写真を撮影しており、映画の世界でいうならスタンリー・キューブリック監督やアルフレッド・ヒッチコック監督がキャラクターに力と支配力を与えるために下からのショットで撮影しています。
では自撮りの世界でも同じことが言えるのか?ということで、Makhanova氏は大学生250人にカメラを渡し、撮影された写真を見るのが男性であるか女性であるかを伝えた上で、自撮りしてもらいました。すると、「男性が写真を見ると聞いた時の女性が上からの角度で撮影する傾向」と「男性が写真を見ると聞いた時の男性が下からの角度で撮影する傾向」が高かったとMakhanova氏。
俗に言う”上から目線”とは違う”上から”を好む女性の傾向が見える。
自撮りに垣間見える、女性が”上から”を好む理由は、自分を魅力的に見せるためのように感じられる。
また、こんな話もある。
つまり、集合写真を撮る際にはできるだけ後ろに立ち、「上」の方に写るのがベターということになる。まさしく、SNS時代だからこそ意識しておきたいテクニックと言える。ぜひお試しあれ。
ここでは、女性が”上”を好む傾向が感じられる。
”上から”や”上”に夢中な女性は、そのせいでトラブルも起こすようだ。
男性が史上最高にイラッとした「女性からの上から目線発言」5選
友人や同僚などから「上から目線」の発言をされた経験がある人は多いはず。それが冗談まじりだったりすると笑って流すこともできますが、どう考えても失礼すぎる発言だと「この人とはムリ!」と思われてしまうことも。今回は、男性のみなさんが最上級のイライラを経験した「女性からの上から目線発言」をご紹介します!
女性が変化して”上から”や”上”を露骨に求めるようになったのか、あるいは世の中の変化がそう導いているのか、理由はいろいろあるかもしれないが、思い出すのはカマキリの話。
交尾に際した共食いは、一部の蜘蛛にもみられます。しかし、それらの蜘蛛では交尾後に生殖器は二度と使えなくなってしまいます。一方、カマキリのオスの方は複数回の交尾が可能なのです。
最初に引用した自撮りに関する記事の最後にこんな一文がある。
上からや下からのアングルでの撮影方法が人気を得たのは、支配と魅力に関するコミュニケーションが普遍的なものであるからとMakhanova氏は考えています。
支配と魅力に関するコミュニケーションとは、つまるところ「駆け引き」で、その対象やテーマはその時々で変化するが、どちらが上かを競う「マウンティング」合戦だ。
男と女の駆け引きだけではなく、女同士の駆け引きも変化している。