ビジネスにも趣味や遊びにも共通してる評価軸をわかりやすく説明してる記事が下記だ。
「ブラック企業を生み出すのは客。安かろう悪かろう、が労働社会を救う」 若新氏が消費者のあり方に
おそらく富裕層向けに展開したいのに、富裕層にリーチする前に富裕層以外に評価されてしまうと価格を上げることができなくなり、単価の高さで勝負できないので数で勝負せざるを得なくなりブラック化したり、低価格低品質で勝負するつもりだったのに、低品質にクレームが付き高品質化(高サービス化)を余儀なきされた場合も、コストを価格に転嫁できずにブラック化につながったりしてるケースが非常に多い。
実際には、様々な理由があるのだろうが、一言で言うなら”何かが足りない”ということだろう。
商品が『人』である芸能界でも似たことが伺える。
まず名前が挙がったのは、中条あやみ。彼女は現在、携帯電話会社や製薬メーカーなど多数のCMに出演する、1日に何度となく目にする機会の多いタレントだ。
続いて名前が出たのは芳根京子。彼女は2016年度下半期放送の朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』(NHK)で主演を務めた。
次は佐久間由衣だ。佐久間は9月に終了した朝の連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)に準主役扱いで出演していた。現在は結婚情報誌『ゼクシィ』の表紙モデルとしても活躍している。
広瀬すずの実姉の広瀬アリスの名前も挙がった。
そして最後は山本美月だ。
知名度もあるしそれなりの評価は得てるが何かが足りないのかもしれないという意味では多くのビジネスにも共通してる課題があることがうかがえる。
商品やサービスに見られる”何かが足りない”ということに起因する破綻は、恋愛市場でも起きてるようだ。
悪妻:男から見せられた、天国と地獄。美貌に恵まれた私が、「悪妻」と呼ばれるまで
でも、学生時代のそんな純愛が終わると、今度は私の方も自分の容姿がいかに恵まれているかってことに気がつき始めてしまって。
容姿で得しすぎちゃった、っていうのかな。
それ以降は打算的な恋愛しかしてこなかったの。もちろんいい思いもたくさんしたけどね。旅行に連れて行ってもらったり、高価な洋服やバッグ、ジュエリーも沢山買ってもらったこともあったし。
けど、結構気を使ったりすることも多くて。
サービスは予定調和化すると有り難みが無くなる。
だからと言って、いつもサプライズは無理がある。
サービスは、心遣いから始まるのだろうが、サービスに”もっともっと”を求めると、気がつくと注文の多い客になってしまう。
”何かが足りない”は、”注文が多い”ことかもしれない。
”何かが足りない”ことは、学問や研究の場でも起きている。
ノーベル生理学・医学賞受賞の大隅氏「視野の狭い研究者ほど客観指標に依存する」
「視野の狭い研究者ほど客観指標に依存する。日本の研究者は日々忙しく異分野の論文を読み込む余裕を失っている面もある。だが異分野の研究を評価する能力が低くては、他の研究を追い掛けることはできても、新しい分野を拓いていけるだろうか。研究者は科学全体を見渡す能力を培わないとダメになる」
『客観指標』は、世間の評価という浮ついたものから、「エビデンス」と言われる証拠や根拠まで、ピンからキリまであり、気にし出すとキリがない。
”注文が多い”のは、得体の知れない『客観指標』に振り回されてるということかもしれない。
この『客観指標』は、いわゆる”空気”で亡霊のようなものだ。