違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

「旬」をオーダーメイド!

栽培や飼育の方法や冷蔵・保存の技術の向上で、いつでも好きなものを食べれるようになった現在でも、「旬」は大事にされている。

 

色々なビジネスがあるが、旬のビジネスには一味違う何かが隠されているかもしれない。

 

「ZOZOSUIT」をあえて無償で配るワケ 田端信太郎氏が語った"1円冷蔵庫"戦略 2018/6/3

例えばビール会社さんが自社のビールを売ろうとしたとき、今だったらテレビCMを流したり、居酒屋にコンビニに置いてもらったりすると思う。

でも、これは無駄だと思っている。

これからは1円の携帯端末のように、センサーが付いていてIoTでネットに繋がる冷蔵庫をビール会社が配り、ビールが切れそうになったら自動で配達し、勝手に補充されているようにすればいい。

そうすればテレビCMや小売店が抜いている分のお金も要らなくなるし、極端に言えば1円で冷蔵庫を配っても成り立つかもしれないということ。

 

 

実は店に並んでいる商品の8割、9割は自分のサイズとは関係ないもの。店舗としても家賃や在庫は無駄だし、裾上げで切った分の生地なども無駄。ちゃんと身体を測って作れば余分な在庫を持たなくていいし、季節の風物詩みたいなセールもしなくていい。そういった意味では採算がとれるはずだ」。

 

ところでこの「ZOZOSUIT」は、2017年11月に発表され大きな話題になっていたが、申込者への配布が大きく遅れていたが、5月に入ってから配布が進んでいるようだ。

 

これを踏まえて、若干余談。

 

〜〜余談〜〜

 

6月に入って早々に、ZOZOのコミュニケーションデザイン室長の田端信太郎さんがお得意の炎上劇を展開し始めた。

 

ZOZO田端信太郎氏が「過労死は自己責任、自分で自分に危険タックルしてるようなもの」と断言

過労死を労働者の自己責任とした上で、過労死で家族を失った遺族に対する侮辱、また遺族と一緒に過労死労災認定をたたかう労働弁護士や私たち労働組合を侮辱した一連のツイートについて、田端氏は謝罪すべきだと思います。

 

 

 

田端さんが主張する内容は、実は正論なのだが感情を逆撫でするというのが大きな特徴。

 

私は、この炎上を見て、ZOZOが何かの作戦を展開するのだなと感じた。

 

私は、田端さんの発言は興味を持っていたのでしばらくフォローしてる時期があったが、この1〜2年アマゾンダッシュにかなり興味を持っていることが感じられていた。

 

LINE田端信太郎氏、「Amazon Dashをポチっとしたことのない経営者、特に消費財メーカー経営者は激ヤヴァですよ!」 2016/12/9

 

 

 

オーケー、認めよう。広告はもはや「嫌われもの」なのだ — LINE 田端信太郎 2017/5/15

それをみてハタと気づいたのだ。なんだ、Amazon Dashって最新かつ最善の広告フォーマットの2016年12月Versionではないか、と。

 

Amazon Dashのユーザーエクスペリエンスは、難しいターゲティング広告とは違い、小学生はおろか、おそらくチンパンジーでも理解し、注文することが可能なくらいにシンプルだ。

 

 

(参考)

https://www.amazon.co.jp/Amazon-Dash-Button-ダッシュ-ボタン/b?ie=UTF8&node=4752863051

 

〜〜余談終わり〜〜

 

 

ああ、なるほどね!

 

田端さんは、日本の小売業界でアマゾンダッシュをやりたかったのねとわかった。

 

ZOZOSUITの配布が遅れていた2018年3月に、LINEを辞めてZOZOに移籍した田端さんは、移籍後初の炎上を起こした。

 

「ZOZOTOWN退会祭り」で大炎上......要職就任直後に「高額納税党」発言でZOZOのイメージ最悪に? ギャンブルジャーナル2018/3/12

「ZOZOTOWN」のイメージまで悪化させてしまった田端氏。大物社長・前澤友作氏の動向にも注目だ。

 

 

 

今にして思うと、配布が遅れてるZOZOSUITへの注目を逸らすために、矛先を自分に向けさせたのだと感じる。

 

そして、ZOZOSUITの準備が整ったところで、再び炎上を起こしZOZOが注目を浴びるように動いたのだろう。

 

発言内容には賛否あるだろうが、騒ぐのはノイジーマイノリティで最初から客層と見てないだろう。

 

 

ところで、アマゾンダッシュ的なものを考えていたら、日本には似たようなものがあったなと思いだした。

 

「富山の薬売り」で知られてる置き薬という仕組みだ。

 

一定の量を先に置き(預け)、一般的には半年後巡回訪問し、使った分だけ料金をもらうというやり方だ。

 

アマゾンダッシュも、温故知新だと感じる。

 

小売の世界に、自動補充という仕組みが持ち込まれると、売れ筋の商品であっても店頭で売れるものは徐々に減少するかもしれない。

 

店頭で商品の陳列を見るから感じる商品の違いや差というものが、どんどん縁遠いものになるかもしれない。

 

そうなると、選び方が変わる。

 

選び方が変わると、おそらく自分の好みが大きく変わるかもしれない。

 

 

「どうしてこんなものが売れるのだろう?」というものが売れている。

 

メルカリで無料で手に入る「離婚届」売れる理由

もちろん原価はゼロ。単価は安いものの、在庫リスクのない優れた商品といえるかもしれません。交通費を節約したい人や事情があって役所に離婚届を取りに行けない人に売れるようですが、ポイント消費でも需要があるようです。

 

メルカリで売れるポイントの1つが「今売れているモノを出品する」こと。

 

このほか、すぐに売りたいものはメルカリ、希少性があり高値が付きそうなものはオークションといった具合に、出品する商品によって使い分けることも必要です。

 

 

今、小売の世界で起きている変化は、私達の好みや行動自体を変化させるかもしれない。

 

豊富な選択肢から選ぶということに慣れたということは、自分が真に欲するものは何かを忘れさせているかもしれない。

 

大量生産・大量消費は、大量陳列を前提にしていたが、インフラ関連では大量生産は大事かもしれないが、それ以外の趣味嗜好を反映するものは、オーダーメイドに向かうのかもしれない。

 

タイミングとしての「旬」も、オーダーメイド化に向かいそうだ。