今回の大水害は、気象庁が「平成30年7月豪雨」と命名した。
今回の被災で大きな注目を集めたのは、岡山県と広島県だ。
広島県は、4年前にも水害を経験しているが、広島も岡山も災害の少ない県として知られており、県民の多くもそういう実感を持っていたらしい。
両県での死亡や行方不明者が多かったのは、災害慣れしていなかったからとも言えるし、いつどこで誰の身に起きても同じような結果になったかもしれないとも言える。
そこで、Google Trendsを使って、検索のされ方から人々がどのように反応していたかを探ってみた。
何のエビデンスもなく、私の主観と偏見に基づくものになるので、とんでもなくピント外れなことを言い出すかもしれないので、そこは読む方の賢明さで修正して欲しい。
キーワードとして選んだのは「雨」「大雨」「水害」「洪水」「避難」の5つ。
期間は、7/3〜7/10の1週間。
7月5日に「雨」「大雨」ともに上昇を示す、これ以降「雨」の話題は「大雨」になっていった。
そして、この時点までは雨の話題は北部九州を中心とするものが多かったのだが、広島県のHPを見ると7月6日には多くの地域に土砂災害警報が出されている。
「大雨」に関してのインタレストが高いのは被災地近くでは1位高知県、4位島根県となっている。
広島県は11位で、岡山県は46位、大雨で危機に瀕していた京都府が47位で最下位だった。
「大雨」が、「水害」や「洪水」になっていくと、被災の当事者や被災する可能性が高い人々は、検索などしてる場合ではなくなるだろう。
「水害」に関しては、岡山県が7位、広島県は28位だった。
「洪水」に関しては、岡山県が4位、広島県は34位だった。
一足早く被害が出始めたのが広島県で、だから検索などしてる場合ではなかったのかもしれない、それに対し、広島で被害が出始めた当初は、岡山の人々は少し余裕があったのだろうと思える。
被災の危険が高まると、命の危険に晒される、そうなると避難の必要が出てくる、「避難」で検索するのは当事者の割合がグンと増えるだろう。
上位は、避難の必要があった当事者ばかりになる。
被災の可能性が高まると、自治体からのエリアメールなども出され、避難場所の連絡が入る場合も多いので、そういう人はわざわざ検索するまでもない。
検索するとすれば、避難してるであろう身内や親しい人を探していた人々かもしれない。
当事者にならなければわかりづらいが、避難するということは、家を離れるということで、ともすれば家を見捨てることにつながる。
これが心理上の大きなハードルとなる。
だから、避難は強制することができない、あくまでも自主判断に委ねられる自己責任となる。
家を失った人にしかわからない気持ちがある、その人達も家を失って初めて気付くのだろうが。
東日本大震災の後で、一部で話題になっていた話がある。
被災者の本音がブログに投稿される 「おまえらは(被災者)は1年ハワイでゆっくりしてきな」と言われたい 2011年4月10日
また、この人物は、その兄に泣きながら「何かできることはある?」と尋ねたところ、「正直、不幸になってくれたら嬉しい。俺たちを幸せになんてふざけたこと思わないで、俺たちの分、そっちもみんな不幸になってくれたらなー」と言われたようだ。
残念なことだが、そんな被災者を見ることで、幸せとは何かを実感してる人も多いはずだ、明日は我が身とも知らずに!