Twitterは、バカッターで、バカ発見器などと言われることがある。
Twitterだけではなく、SNSでの情報発信が十把一絡げに同様の扱いを受けることがある。
結果として少なからぬ人が自分の地の一面をさらけ出してしまうことになる。当人は自分の身内、居酒屋での戯言レベルで語っているのかもしれないけど、実際には全世界に向けての発信と同義にも関わらず。
昨日から今日にかけて大きな話題になっていた『山口で行方不明の二歳児をボランティアの男性が発見』というニュース。
今年の夏は阿波踊りも揺れていたが、この二歳児の救出劇を巡っても、踊らにゃソンソンとばかりの阿呆な話が湧いていた。
山口・2歳男児を発見した男性に「飴玉あげないで!」 相次ぐ批判に「始末が悪い
起きてしまったのでぼんやりネット記事みてたら
— 月代ユキ⭕️デトロイトクリア (@moonyuki) August 15, 2018
二歳児を助けた男性が!飴玉あげたのに対して「飴玉あげないで」って騒いでる育児の自称プロたちがいるらしい。
素直に良かったねって言えない自称育児のプロは自分の子供が同じようになった時も相手を怒鳴るのだろうかhttps://t.co/cL1L7mFJgU
この救出劇では、二歳児を見つけたボランティアの大分県の尾畠春夫さん(78)も、大きな話題になっている。
尾畠春夫さんとはこういう方だ。
捜索ボランティアの尾畠春夫さんは「師匠」と呼ばれていた。行方不明だった2歳男児を発見
「子どもは上に上がると思った」 2歳児発見のスゴ腕捜索ボランティア
この尾畠さんの風貌や装備を見て、山登りやサバイバルに精通してる方からは、プロ中のプロで、捜索救助に当たってる本物のプロよりも、知識も経験もそして勘も優れていたと評価している、そして体型や顔の表情なども現役そのものだ、過酷な現場をこなすためには、鍛えた肉体が必要だが、過酷な現場では筋肉すらジャマになることが多い、久々にそういうことを思い出させてくれる方だった。
問題は、ここから先なのだ。
尾畠さんが二歳児を発見したのは、現場に入って20分後、その前2日間、地元の警察や消防その他の大人が大人数で捜索したにもかかわらず、78歳の土地勘のないよそ者が、わずか20分で見つけたのは、この現場の捜索に限った話ではない日本の問題を露呈している。
ビジネスだけでなく、救出救助の現場でも、現場のノウハウが全く受け継がれてないのだ。
物量作戦や、大量に機材を投入できる場合は、かなりのことができるが、人の手や勘だけが頼りになる場合には、ほぼ無力に近いということを露呈したのだ。
今、日本各地で災害が起きてるが、その際の警察や消防は、本当に頑張ってくれているが、肝心の現場のノウハウは全く無く、すべて手探りだと思ったほうが良いだろう。
辛うじて、自衛隊だけは、精鋭部隊のみはノウハウを持っていると思われるが、昔は大人だったら知っていたはずの知識や経験が、ごっそり丸ごと全ての分野から無くなっていると思ったほうが良い。
今回の件を受けて、本来は、都市生活には無くて、田舎生活にはありそうな能力として、"サバイバル能力"があるなと思ったので、Google Trendsを検索すると、
グラフが、このような形を描くということは、検索数が凄く少ないことを示している、つまり"サバイバル能力"なんて普通の日本人は必要としてないのだ。
この検索で、一つだけ面白い発見があった。
"サバイバル能力"に反応したのは東京と大阪だけだった。
件数自体が少ないことを考慮に入れても、田舎からはサバイバルという意識は消滅してるのかもしれない、そして都市のほんの一部の人がサバイバルを意識してるだけと感じられる。
あなたは、どっち?