今日、こんな記事が目に入った。
筋トレが上手い人と下手な人の決定的な違いとは、「ターゲットの筋肉にピンポイントに刺激を入れられるか」どうかです。
最近は、筋トレは人が夢中になるジャンルとして定着したが、夢中になると新たな悩みができる。
追い求める理想が高くなるからだ。
筋トレのみが目的の人と、本当の目的は筋トレの先にあるという人に分かれるが、鍛えたら成果を発揮したいのは人情だ。
どんなにすごい体力を持っていても、どんなに素晴らしい技術を持っていても、それらを活かしているのは心理的なものとか精神的なものなんですよ。(稲尾和久) #meigen #名言 #スポーツ
— 情熱アスリートの心にしみる言葉 (@gcsr0015) July 10, 2018
体力面、体格面の差をカバーできるとしたらどこだろう? 日本人にはアタマしかない。そんなふうに考えたんです
— 有名スポーツ選手の名言集 (@sportsx000003) August 24, 2018
イチロー(米大リーガー)
筋トレ否定派のイチローは、こういう事を言っている。
虎とか ライオンはウエイトとかしない。
自分が持っているバランスがありますから、それを崩しちゃダメですよ。
筋肉は大きくなるけどそれを支えている関節とか腱は鍛えられない。だから壊れちゃうんです
(昔、自分も筋トレしてたことがあるけど)体が大きくなって嬉しくなるじゃないですか?
でもスウィングスピード遅くなるんですよ。体が回らなくなるから。
それでシーズン中に筋肉が落ちてきてなぜか調子がよくなる。
6~7年は毎年同じことを繰り返してました。
一方、筋トレ支持派のダルビッシュは、こう言っている。
イチローさんに喧嘩売るわけじゃないですけど…、いやでも怖いな。イチローさん…。
虎とかライオンはもともと身体能力高いんです。
で、今って何が起きているかというと、シマウマたちがトレーニングし始めて、だからライオンたち もトレーニングしないといけなくなったっていうふうに思ってます。
ただイチローさんはめちゃくちゃ頭がいい特殊なライオンだと思ってます。
日本の野球界はいつまでもトレーニングしないシマウマたちなので世界で勝てない。
ともに引用は、
http://news4vip.livedoor.biz/archives/52290173.html
イチローが
— 山岸 辰哉@Human pipeline (@InPut_Bancho) August 21, 2018
「何故怪我をしないんですか?」
という問いに
「筋トレとかして自分が持つ本来のバランスを崩すから怪我をする」
って言ってた
「自分が持つ本来のバランスを崩すから怪我をする」
僕もブレずに頑張ります。揉みたいです。おはようございます😃😃😃
結果、ダルビッシュはこうなった。
5月下旬に故障者リストに入った際は右上腕三頭筋の腱炎だったが、3カ月近くたった今になって疲労骨折が危ぶまれるほど深刻であることが判明。
本文を読むと、後悔してると言っても、筋トレしたことを後悔してるのではないようだ。
筋肉は、筋トレで比較的簡単に発達するが、筋肉(筋力)を支える骨格や腱などは、簡単には変化しないので、バランスが崩れるが、このバランスの崩れよりも、増大した筋力への満足が上回り、気付くのは故障をした後となる。
一般人の実生活では、このダルビッシュの逆の事が起こる事が多い。
加齢に伴い筋肉量の減少の度合いが高いために全身のバランスが崩れるという現象で、サルコペニアと言われている。
このサルコペニアを診断する際の指標として、"歩行速度"と"握力"が用いられている。
『握力』は、手の握る力を意味することはわかりやすいが、歩く時にも足の指の『握力』が関係していることを意識してるだろうか。
だから、こんなまとめサイトもある。
簡単に実践!足の指で地面を掴むように歩くと、健康に良い効果があるらしい!
この『握力』というのは、特殊な力で、他に似ているのが『噛む力』で、力を発揮する際に、自分の体の外部に反作用先を必要としないのだ。
つまり、無重力でも作用させることができるのだ。
この手と足の『握力』を、しっかり保てることがバランスの良さに大きな役割を果たしていると個人的には感じている。
この場合、力が強いことが大事というよりは、自分のイメージ通りに力が発揮できることが大事だと思う。
手を使って何か作業するときは、必ず『握力』を必要とする。
バーベルやダンベルを使う場合など、自然と『握力』を使っている、しかし、おそらくそれでは、『握力』は鍛えられない。
『握力』を鍛えようと思った場合は、ギュッと握ったらすぐに緩めるという、緊張と弛緩の繰り返しが重要だ。
だから、道具として使うならばグリップタイプのものが有効だが、軽い力で回数を多くすることよりも、強い力で少ない回数(せいぜい10回程度)が良い。
医学的に、体力を評価する時に指標として用いられる事が多い『握力』だが、その理由は、『握力』が身体的な健康や精神的な健康や認知機能の状態を反映するということが知られてるからだ。
また、『握力』が強い人は、セルフコントロール力が強いという説もある。
スポーツ選手が、パフォーマンスを発揮するために精神力や"アタマ"が求められるが、その一端を担っているのが『握力』かもしれない。
『握力』には謎が多く、体が大きくて、マッチョであるからという理由では強くならない。
何事も、やり過ぎは禁物だが、もし筋トレをするならば、『握力』を中心にトレーニングメニューを考えると良いかもしれない。
『握力』の不思議は、○○kg以上あれば良いというようなことではなさそうで、むしろ、しっかり握れる、思ったとおりに握れる、ということが重要だと感じる。
握力には、足もあることをお忘れなく。