以前、キャズムとバカの壁!というエントリーを書いた。
キャズムとは、ある商品やサービスが普及するプロセスにおいて、最初の16%のところにキャズム(谷)が存在し、普及を妨げるという考え方だ。
キャズムについて少しおさらいをすると、
【日本の市場分析】
— くまったくん@マーケティング図解 (@kumattafootball) August 18, 2018
日本の人口→1億2,000万人
〈初期市場→2,000万人〉
イノベーター:300万人(2.5%)
アーリーアダプター:1,620万人(13.5%)
-------キャズム-------
〈メイン市場→1億人〉
キャズムを超える16%を超えることを目指す pic.twitter.com/1sAOaNYhh5
横文字が並ぶとわかりづらいが、日本語にするとわかりやすくなる。
死の谷を越えて市場に浸透するXRP。
— VC社長 (@vc_investor01) August 21, 2018
XRPアカウント130万突破。
「未知・新技術」イノベーター 2.5%
「先進・革新性」アーリーアダプター 13.5%
ーーーー死の谷(キャズム)ーーーー
「安心・安全性」アーリーマジョリティ 34%
「大人気・常識」レイトマジョリティ 34%
「義務・インフラ」ラガード 16% pic.twitter.com/mRCOu4XpLE
ネーミングや呼び方を変えたり、工夫すると、一気に理解度が上がる。
このように、ネーミングや呼び方を変えることが、理解を進めたり、普及を促進させる場合に用いられる。
一種の洗脳で、キャズムを超えるためにも有効だが、そこに時間差が生じるので、キャズムを超える前と後では、反応した人種に違いが出る。
不思議な事にネーミングが代わり、マーケティングが功を奏すると、ユーザー層の「質」も変わります。所謂、男女問わずに一般的に言うモテる人もたくさん増えてきます。もはや「マッチングアプリ」は昔の「出会い系」ではないのです。キャズムを近い将来越えますので、独身は #マッチングアプリしろ https://t.co/DoNcQaAtqT
— さき@マッチアップ編集長 (@matchappsaki) August 19, 2018
ネーミングの変更は、ロンダリング(洗浄)効果を生むので、ネガティブなイメージがあることの不快感を取り除くようにネーミングを変えると、不思議なことに警戒心が薄らぐ。
◆ネーミングはマーケティングである
— ゴリラ@月収500万挑戦中 (@syojishoji) August 15, 2018
・借金
→キャッシング
・出会い系サイト
→マッチングアプリ
・一夫多妻
→Man Sharing
・性交
→Love Affair
・バカルティ
→さまぁ〜ず
・失業中
→充電期間
・援交
→パパ活
・オタク
→エキスパート
・追っかけ
→ファン
ネーミングのカモにされるのが、日本人の特徴で、医療分野で顕著だ。
世界のがん保険の売上の6割が日本市場!
— YURIMI.T (@TYurimi) August 17, 2018
世界的にがん保険という単品商品が普及しているのは、日本と韓国・台湾だけ。特に日本は健康や病気、死に対して何かと不安を煽る国。
ガン保険はもういらない!https://t.co/EyPlrBCn00
現代の薬と病気の関係は、こう言われているらしい。
薬は、病気を治すものではない。
病気は、薬を売るために作られる。
薬を売るために病気はつくられる?http://t.co/m2QzRMG3
— tamayan (@tama0905) May 8, 2012
米国では1990年代後半に薬の広告規制が緩和され、人々を宣伝のターゲットとした空前の猛攻撃が始まった。恐怖につけこんで利益を得ようとする人々は、病気を売り込むことによって、私たちの心に攻撃をしかけている。
ここで取り上げ、話題になっている病気は、深刻度が高いものも多いが、こんなものばかりではない。
ネーミングの妙で、嫌味なく病気を作ることができるし、そうやって浸透してるものがたくさんある。
ネーミングにダジャレを活用することで、「あ〜、そういう症状あるある!」と思わせるのだ。
縁故関係にうんざりなあなたには!
— 小林製薬ネーミングセンス(笑) (@kobayashi_name) August 19, 2018
「エンコザイムQ10」がお勧め!遺産相続など縁故関係の財務を柔らかく処理してくれます。
次の人は服用前に医師または薬剤師に相談すること。
— 小林製薬ネーミングセンス(笑) (@kobayashi_name) August 18, 2018
(1)ダジャレの治療を受けている人
(2)デリケートゾーンの痒みに絶対何かいると思われる人
(3)くだらないネーミングで下痢しやすい人
(4)昨年の傷跡を無しにしたい人
(5)次の症状のある人:ダジャレ症
表現が、言葉を使ってなされる場合、大事なことは、その伝え方であり、伝わり方だ。
Google Trendsで、"伝え方"と"伝わり方"を検索可能な2004年以降で比較すると、
検索のされ方から見ると、"伝え方"と"伝わり方"は、対の関係ではなさそうだ。
対になる関係を示す言葉は、何になるのだろうかと色々探っていると、ソレらしい言葉が見つかった。
"受け取り方"だ。
関連するキーワードを見ると、必ずしも対の関係ではないが、グラフの一致は無視できない。
"伝え方"のグラフが、2013年の5月に大きく上昇してるが、佐々木圭一さんの伝え方が9割という本がベストセラーになったからだが、その後グラフが上昇してるところを見ると、この本は大きな共感を得たということだろう。
読んだ瞬間に、スッと理解される文章を書くには? 【本田健×佐々木圭一】
佐々木:そうなんです。僕がこの本で伝えたかったのは、「日本人は『内容』をとても大切にするけれど、反面、『伝える』ことを大切にしていない。内容が良いだけでは、世の中の人は振り向いてくれない。だから、伝え方を大切にしよう」というメッセージです。ようは、『伝え方が大切』という意味なのですが、『伝え方が大切』というタイトルでは、弱いと思いませんか?
伝え方を大事にするということは、相手の受け取り方を意識するということだ。
伝え方を意識する場合の主人公は自分で、相手の受け取り方を意識する場合の主人公は相手の方になる。
わかっている人は、往々にして、わからない人の気持ちがわからない。
なにが障害になって、伝わらないかが、わからなくなるのだ。
内容を重視することも大事だが、単語の使い方という小技も大事なのかもしれないし、時にはバカにされてもダジャレを駆使しての新語や造語の方が、伝える力は強いかもしれない。