違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『伝え方』と同じくらい相手の『受け取り方』を意識する方が良いかも!

以前、キャズムとバカの壁!というエントリーを書いた。

 

キャズムとは、ある商品やサービスが普及するプロセスにおいて、最初の16%のところにキャズム(谷)が存在し、普及を妨げるという考え方だ。

 

キャズムについて少しおさらいをすると、

 

 

 

横文字が並ぶとわかりづらいが、日本語にするとわかりやすくなる。

 

 

ネーミングや呼び方を変えたり、工夫すると、一気に理解度が上がる。

 

このように、ネーミングや呼び方を変えることが、理解を進めたり、普及を促進させる場合に用いられる。

 

一種の洗脳で、キャズムを超えるためにも有効だが、そこに時間差が生じるので、キャズムを超える前と後では、反応した人種に違いが出る。

 

 

 

 

ネーミングの変更は、ロンダリング(洗浄)効果を生むので、ネガティブなイメージがあることの不快感を取り除くようにネーミングを変えると、不思議なことに警戒心が薄らぐ。

 

 

 

ネーミングのカモにされるのが、日本人の特徴で、医療分野で顕著だ。

 

 

 

現代の薬と病気の関係は、こう言われているらしい。

 

薬は、病気を治すものではない。

 

病気は、薬を売るために作られる。

 

 

 

ここで取り上げ、話題になっている病気は、深刻度が高いものも多いが、こんなものばかりではない。

 

ネーミングの妙で、嫌味なく病気を作ることができるし、そうやって浸透してるものがたくさんある。

 

ネーミングにダジャレを活用することで、「あ〜、そういう症状あるある!」と思わせるのだ。

 

 

 

表現が、言葉を使ってなされる場合、大事なことは、その伝え方であり、伝わり方だ。

 

Google Trendsで、"伝え方"と"伝わり方"を検索可能な2004年以降で比較すると、

 

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検索のされ方から見ると、"伝え方"と"伝わり方"は、対の関係ではなさそうだ。

 

対になる関係を示す言葉は、何になるのだろうかと色々探っていると、ソレらしい言葉が見つかった。

 

"受け取り方"だ。

 

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関連するキーワードを見ると、必ずしも対の関係ではないが、グラフの一致は無視できない。

 

"伝え方"のグラフが、2013年の5月に大きく上昇してるが、佐々木圭一さんの伝え方が9割という本がベストセラーになったからだが、その後グラフが上昇してるところを見ると、この本は大きな共感を得たということだろう。

 

読んだ瞬間に、スッと理解される文章を書くには? 【本田健×佐々木圭一】

佐々木:そうなんです。僕がこの本で伝えたかったのは、「日本人は『内容』をとても大切にするけれど、反面、『伝える』ことを大切にしていない。内容が良いだけでは、世の中の人は振り向いてくれない。だから、伝え方を大切にしよう」というメッセージです。ようは、『伝え方が大切』という意味なのですが、『伝え方が大切』というタイトルでは、弱いと思いませんか?

 

伝え方を大事にするということは、相手の受け取り方を意識するということだ。

 

伝え方を意識する場合の主人公は自分で、相手の受け取り方を意識する場合の主人公は相手の方になる。

 

わかっている人は、往々にして、わからない人の気持ちがわからない。

 

なにが障害になって、伝わらないかが、わからなくなるのだ。

 

内容を重視することも大事だが、単語の使い方という小技も大事なのかもしれないし、時にはバカにされてもダジャレを駆使しての新語や造語の方が、伝える力は強いかもしれない。