多様化したライフスタイルは趣味嗜好の拡大だけでなく、ビジネスそのものも大きく変化させている。
活動の場の多様化が進むと、自然と人々の生息域も変化する。
リアルな場以外にネット上の場も増えているので、人がどこに集まっているかが一目では分かりづらくなっている。
そんな人々が集まる場の傾向は、人気のアプリで探ることができるかもしれない。
SNSアプリの二大巨頭がLINEとTwitterだが、この両者の違いは、
限られた人の間でだけ閲覧できるLINEと、制限なく広がる公開型のTwitterとの違いがありますね。
— 箱鳥 (@SCsVdOl3vHLOmhi) October 11, 2018
しばらくしたら削除(もしくはトリミングやスタンプで読めないようにして上げ直し)と、可能なら出典明記などで書籍に誘導がいいと思います。
音楽の人が医療、鍼灸で本に載ってるのはびっくりですよね(笑)
オープンなTwitterに対して、クローズドなLINEと言える。
だから、世間では「TwitterのDM=LINE」と捉える人が多いようだ。
裏垢Twitter→本音
— ひーちゃん (@123drink_h) June 25, 2017
本垢Twitter→仕事
LINE→プラベ
タイムラインで投稿したいけど。
表の私と裏の私の違いが強すぎて無理だろうか。
ネット上での活動では、"仕事"、"プライベート"、"本音"など使い分けが必要になる、そんな時問われるのがリテラシーだ。
ちなみに、Twitterで"LINE"と検索すると、プライベートもビジネスも含めてLINEに誘導する勧誘のツイートが非常に多く出てくる。
キーワードは「悩み」のようで、悩みはLINEで相談してくださいという告知がTwitter上で行われている。
この様子は、まるで営業活動で、Twitterで不特定多数に情報を発信し、見込み客になりそうな人をDMやLINEというクローズドな場に勧誘してるのだ。
もう一つの増えた場として、メルカリが上げられる。
10代女子を対象としたプリキャンティーンズラボの「お小遣い稼ぎに関する調査」(2017年3月)によると、「インターネットを使ったお小遣い稼ぎを行ったことがある」は29.2%と約3割に上っている。同調査によると、「ポイントサイトに登録してポイント交換」(40.3%)に次いで「不用品などを販売」(35.3%)が多くなっている。
今の10代は不況の中で育ってきた節約世代であり、もったいない精神が強い。ブランド品でなくても、安くていいものに惹かれる傾向にある。その傾向がスマホアプリとマッチしたのだろう。同時に、親世代の収入の手取り額は年々減っており、お小遣い額が減少傾向にあることも影響しているのではないか。
また高校生の場合、スマホ代が中学時代に比べて上がり、しかも保護者に払ってもらっている割合が高めだ。保護者はスマホ代を支払う代わりに、子どものお小遣いを抑え気味にしている可能性が高い。それ故高校生は、足りないお金をスマホで稼ぎ出しているのかもしれない。
上記の記事に書かれている10代の価値観にピッタリ嵌りそうなものに"クーポン"がある。
Google Trendsで、"メルカリ"、"クーポン"を、検索可能な2004年以降で比較すると、
直近1年では、
クーポンを使いお気に入りのものを、できるだけ安く買い、メルカリなどのフリマアプリやサイトで、できるだけ高く早く売ることを目指す、という車の両輪のような関係が見えてくる。
若干メルカリが上回っているのは、クーポンで買った在庫がまだたくさんあるからと言えそうだ。
こういう見方をすると、ほぼすべての人が意識は遊びに近いとしても、商売感覚で遊んでいると言えそうだ。
ちなみに、企業のアプリが人気になったりするのはクーポンが関係しているのだろう(私はクーポンなど使ったことがないので想像するだけだが)。
(参考)
【随時更新】業種別 企業アプリのダウンロード数ランキング89選 2018/8/26
リアルな場では、口コミは今でも威力を発揮するが、口コミが持つ力は伝える人の信頼を拠り所にし、その拠り所は実績や説明の上手下手が影響するだろうが、それ以外に顔の表情や口調に依るところも大きいはずだ。
ネット上やアプリ上で展開されるコミュニケーションや取引でも、口コミは大きな力を持つが、ネット上の口コミはしゃべりことばや表情を介さないので、実際には「文字コミ」にならざるを得なくなる。
口コミの際の、表情や口調に相当するものが、きっと文字にも現れてくる。
結局、最後に問われるのもリテラシーとなる。
ネット上の極意は、『リテラシーに始まり、リテラシーに終わる』のようだ!