朝ドラ「まんぷく」では、現在テーマが栄養失調となっている。
食べるものが食べられなくて、妊婦が失明したり亡くなってしまうなんて、事態は現代の日本では考えられなくてインスタント食品とかファストフードが体に悪いとかいって悪者になりがちだけど、立ち上げ当初はひとりでも多くの人に栄養をという切実な思いでつくられたんだろうなと思う。 #まんぷく
— すてる (@airbeing99) November 23, 2018
翻って現代の日本では栄養失調とは反対の栄養過多が原因の成人病が猛威を奮っている。
成人病という呼び名は今は生活習慣病と呼ばれているが、基本は"食べ過ぎ"という習慣に起因すると思われてるが、最悪の習慣は喫煙だとも言われている。
平成30年には、成人の喫煙率が20%を切っている。
日本人の長期間に渡る死亡原因の推移を表すグラフがあった。
私は専門家ではなく素人なので発言にはなんの根拠もないが、これだけ長期のデータがあると感じられる違いがある。
1950年台を境目にして、それ以前は栄養不足や栄養失調に起因した抵抗力や免疫力の不足が死因になっているようで、それ以降は栄養過多に起因するものが増えてるように感じる。
朝ドラ「まんぷく」を見ていて、グラフには出てない違いも感じる。
昔は、長時間労働は少ないかもしれないが、体の負担になる労働が今よりはるかに多かったはずだ。
一方、現在は体の負担は減っていても、心の負担になることが激増してると言えそうだ。
体の負担は、運動と置き換えても良いかもしれない。
そう考えると、昔は栄養不足で運動過多に喫煙が関係して体がおかしくなっていたのかもしれない。
それに対し現代は、栄養過多と運動不足と心の負担の増加で体がおかしくなっていると言えそうだ。
そう考えると、現代の健康は、
・ほどほどの食事
・ほどほどの運動
・心の負担を減らす
を実現することで達成できそうだ。
栄養失調も栄養過多も、良くない結果を招く。
人間は、分かっていても過ちを犯す。
最初のスタートが"不足した状態"からだと、良かれと思いながら"過多"へ向かっていく。
問題が起きた場合、それが"不足"に起因してるのか、それとも"過多"に起因してるかを理解することは思った以上に難しいかもしれない。
こういう時、ことわざの偉大さを思い知る。
過ぎたるは及ばざるが如し!
人間の歴史は、同じ過ちを繰り返す歴史だと言われるのも納得できる。