社会や人生にはトレードオフが付き物。
トレードオフには自覚を伴うものと、そうではないものがある。
自覚を伴わないトレードオフが生み出す光と影の影の部分にしか居場所がないという人が増えている。
そういう人が世の中に感じるのは「理不尽」だ。
理不尽な目に遭ってる人が多いからだろうか次のツイートが共感されていた。
人生の辛いときに、後悔したり反省したりするんじゃないよ。もう、めちゃくちゃ面白かったコンテンツを延々と見まくったり、めちゃくちゃ笑える人と喋り倒したり、憧れの人とのめちゃくちゃな妄想に走ったりでいい。すごく下らないことで楽しむ。先ず、生きる体力と気力を付けてからの反省です。
— 小池一夫 (@koikekazuo) November 27, 2018
"辛い"をGoogle Trendsで検索可能な2004年以降で見ると、右肩上がりに伸びている。
最近妙に次の文章に出くわす、2015年に書かれたものなのだが。
「詐欺の子たちはみんなカラフルですね。例えば、窃盗やってる人間には窃盗やってる人間のカラーがあります。一般社会にはないカラーで、それはそれで取材対象の彩りとしては魅力的なんですが、詐欺をやってる人間は『こいつ詐欺やってんな』というひとつの色ではなく、カラフルなんです」
ぜひ読んで欲しいいが、恐ろしいことが書いてある。
検索すると、最近この文章が出回っているのは映画のプロモーションだと分かった、しかしこの文は現実を伝えているのだ。
明日公開の映画『ギャングース @MovieGangoose 』原作の鈴木大介氏へのインタビューです。振り込め詐欺をシノギとする若者たちの生態や心情から、アウトローを取材する記者稼業の本音にまで話が及びました。https://t.co/RQF4kykElB
— VICE Japan (@VICEJapan) November 22, 2018
社会の暗闇やブラックとは無縁に生きてるつもりの人でも、闇は身近に迫っているのが現代だ。
今は抜け出してるが、闇の真っ只中を経験した方もいる。
SNSに書くようなことでもないが、僕もいわゆる裏稼業に手を染めて食いつないでた時期があったので、非常に共感できる記事だった。いろんな人に読んでほしい実態。
— タカオミ / 動画会社PYRO設立 (@takamin_) November 28, 2018
格差社会の復讐者たち https://t.co/pC3TD22s4I @vicejapanさんから
8年ぐらい前、長堀駅のビルで1日12時間座りっぱなしでメール打ってた時は、本当に社会のクズだったな。
— タカオミ / 動画会社PYRO設立 (@takamin_) November 28, 2018
常人なら仕事の内容に耐えられなくなって辞めるのが普通の仕事だったし離職率もハンパなかった。底辺の行き着く先だったな。
そっからよくもここまで社会の中に戻ってこれたもんだ。
闇に巻き込まれる被害者を無くそうと活動してる方もいる。
夜回りの子たちに通じるものもありつつ。夜回りヒアリングの精度を考えつつ読ませていただく。2歩3歩踏み込まれているなぁと感じる記事。/格差社会の復讐者たち https://t.co/e1ONQJBp2i @vicejapanさんから
— やまぐちまさし (@ygms202) November 27, 2018
闇を知ってる方が、この話は深いと実感できるほど真に迫っているのだ。
この話の恐ろしいところは、自分に忍び寄るだけではなく、自分の大切な人にも忍び寄ってくることが実感できるからだ。
格差社会の復讐者たち https://t.co/CySG6mR5fp @vicejapanより
— meme(育児垢) (@meme_childcare) November 27, 2018
昔は「自分がこうならない為にはどうしたらいいか」と考えて読んでたけど、今は娘をこうしない為には、と考える。でも正解がなくて、せめて精一杯愛してあげることが最適解なのかなと
ここに書いてある話は、有り体に言うと広い意味での因果応報で、自分には関係ないやと思っている人のせいでもあり、そんな人にも闇は襲いかかってくるという話なのだ。
「持つ」者は「持たざる」者にしてみれば「加害者」である…だからと言って暴力を許容することも、罰することも「問題」の解決には繋がり得ない…「持たざる」者と「持つ」者の距離を縮めるには弛まぬ「知る」努力が必要なのだと思う。https://t.co/8K3zqBQOrw via @vicejapan
— neofreudian@はてなブログ (@neokleinian) November 27, 2018
世の中では様々な事件が起きているが、俯瞰して見ていくと、被害者は遡ると加害者であって、加害者は遡ると被害者であるというケースが増えていることに気付く。
この話は拡大解釈の余地が大きいので、どんどん遡ることができる。
そうすると、正義と悪はもはや区別できなくなるし、敵や味方という区別すら難しくなる。
そう考えると、現在成立してるように見える秩序も微妙なバランスの上に成立している奇跡に思えてくる。