現代では巨大企業と言えばGAFAやM(マイクロソフト)で、いずれもコンピューターやテクノロジーで独占的な地位を築いているが、その前の時代にはテクノロジー分野にはIBMという巨人がいた。
メインフレーム全盛期には独占批判があったほど圧倒的だったIBMはかつてはテックの巨人だった。
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) August 9, 2018
IBMはジレンマに陥って転換に苦労したが、同様に全盛期から鈍化していたMicrosoftはサブスク/SaaS化してビジネスモデルをうまくターンアラウンドしている。
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このグラフを見ると、90年代に入ってIBMが急落したことが分かるがIBMは今でも健在で、ただ一般人の目に触れにくいところに業態を転換(シフト)させていたのだ。。
一般人の目に触れていたのはハードウェアで、目に触れなくなってからはソフトウェアに軸足を移していたのだ。
後から振り返ると分かるそんなIBMの転換の流れを見てみたい。
コンピュータという「ハード」の製造・販売から、企業へのIT導入による事業効率化のコンサルティングという「ソフト」へと、見事に事業ドメインの転換を果たしたIBMが、この好例と思っています。そして、弊社もそのように在りたいと思っています。
— い (@hii1969) August 3, 2011
ナビスコ出身のガースナーは、IBMのCEOになった時に、「コーンフレーク屋に技術がわかるはずない」と、散々叩かれたそう。専門家でないからこそ、ハードウエアビジネスを限界と判断し、サービスビジネスに転換。誰もができることではないですが、専門家の言うことがいつも正しいわけじゃない。
— 竹内健 (@kentakeuchi2003) May 2, 2012
ハードからサービスにビジネスを転換したIBMはHDD事業を日立に売却。そのIBMがSSDメーカーのTMSを買収する意味をよく考えた方が良い。垂直統合から水平分業に変われば儲かるなんて幻想。イノベーションをもたらすハードは統合。アップルもSSDコントローラーのAnobitを買収。
— 竹内健 (@kentakeuchi2003) August 19, 2012
IBMの「もの」からサービスへの事業の転換。自分もハードウエアから、ソフトやサービスの研究に移行。先週、学会でIBMの技術者に「元々はデバイスの研究者だったけど、お前と同じように転換したんだよ」と言われた。でも、日本では、こうした話はあまり聞かない。これで、生き残れるのかな。
— 竹内健 (@kentakeuchi2003) June 20, 2013
理系企業を立て直したのは文系経営者だったが、そこで実践されていたことは、
立て直しにおいて、優先事項は基本的な活動である。具体的には、主要なポストに適当な人材を確実に配置すること、収益性を回復すること、キャッシュフローを増やすこと、顧客本意の姿勢を回復することである。ガースナー by IBM
— ビジョナリ―カンパニー3 (@visionarycamp3) September 14, 2018
ガースナーが采配を振るうまでのIBMはと言うと、
ガースナーが来る前はジェット機を持ちすぎて、IBM空軍と揶揄されていたって話は好き
— TokyoSwing (@TokyoSwing) January 29, 2018
https://t.co/KNR9B6DN4r
— COBRA (@ns_torg) October 25, 2018
>1993年、業績が悪化した米IBMの経営トップに就任したルイス・ガースナー氏は、初めて入ったIBMの社長室にパソコンがないことに驚き、これをきっかけに社内の業務改革を進め、同社を復活に導きました
しかもガースナーって前職はナビスコ社長=クラッカーとか売ってた人。
GAFAの台頭著しい頃、M(マイクロソフト)は凋落著しかったが現在は回復しているが、一般人の目に触れるマイクロソフトに変化があったようには見えない。
「Windowsの会社」から、クラウドで稼ぐ収益構造への転換が進むMicrosoft(マイクロソフト)。アマゾンのクラウド「AWS」を追い上げるため、「反アマゾン」の小売業を味方につけています。https://t.co/hc5OegVVvN
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) January 31, 2019
技術がハードウェアに注がれると、エンドユーザーである一般人の目に触れる機会が増えるので、変化に気付きやすくなるが、活躍の舞台が裏方になると変化は見えなくなる。
現在のところ、目に見えない活躍の舞台としてクラウドがキーワードになってるが、わたしのような一般人ですらそのことを知ったと言うことは、もはやクラウドは新規に参入を考えるには遅すぎる分野になったと言えるはずだ。
変化の兆しを業績で判断するのは外野の常だ。
共に好決算を発表したフェイスブックとマイクロソフト。その中身を紐解くとプライバシー問題への対応で成長力の鈍化に直面しつつある前者と、クラウド企業への転換で成長力を取り戻しつつつある後者という、対照的な立ち位置が見えてきます。 https://t.co/SmKFkP4HIe
— 中西豊紀(日本経済新聞) (@TNakanishiNY) January 31, 2019
しかし、活躍の舞台が表にある場合は、変化を起こすのも、変化に気付くのも一般人の方だ。
なんかGAFAとかメディアで言われ始めた時点から、それぞれの企業での衰退の要因が色濃くなり始めた気がする。まあ今後持ち直すかはわからんが。 / “Appleで何が起きているのか、クックCEOの手紙に波紋 - iPh…” https://t.co/DePiH8uHJJ #apple
— 中杜カズサ (@nakakzs) January 24, 2019
GAFAが人目に触れずに変化し始める時、その変化が一般人には関係ないところで起きる時、次の時代が幕を開けるだろう。
常に好奇心と批判の目に晒される分野ですら、ここ一番の変化は、対して注目もされずに起きると言うことが歴史からは伺える。
注目されないのは、世間の目には落ちぶれてると見えるからだろう。
超大企業ですら生き残りを賭けると『転換』していく「ひっそりと」。
同じ理屈は、全てに当てはまるだろう。
中小企業はもちろん個人事業主だって、もちろん単なる個人でも。
個人が転換を図りたいと考える場合、最大のネックは人間関係だ。
行き詰まった時に、自分自身の考え方や行動を変化させようと考える人は多いかもしれないが、それらに影響を与えているのは自分自身の内側よりも外側にあるノイズの方がはるかに大きい。
上記であげた超大企業が転換する際には一つのお約束が機能している。
俗にリストラと言われる解雇が大量に行われる、そして必要な人材を一定数確保する、
転換を図る時、『人を替える』がお約束なのだ。
これは、一般的には知識や技術など必要なものを求めてのことだと解釈されてるが、それ以上に「替えたい」なにかがあったのかもしれないし、さらに言うと結果として「替わったなにか」のおかげで転換が可能になったのかもしれない。
翻って、個人が現状を打破しようと考えるならば、『替える』が重要だ。
外の人間関係を「友達」と呼ぶことが多いが、友達と呼んでしまうと、大事にしなければいけないと呪縛される。
友達以上に厄介なのが身内だったりすることも多いが、必ずしも露骨に敵対するわけではない。
お姉ちゃんに風俗バレて仲悪くなるかと思ったら「大丈夫なの?スカウト信頼できる人?お姉ちゃんの知り合いにスカウトいるから紹介しようか?」って行ってきて多分お姉ちゃんもやってる
— むねきゅんまん (@Mei_stb) January 24, 2019
替えられるものは替え、替えられないものとは距離を置く、大事なことは簡単そうで難しいが、できる人には簡単なこと。
できる人には簡単なことが、できない人にはとても難しいことだったりする。
こうして、できる人とできない人の差はどんどん大きくなる。