違う見方

複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

GAFAMの影響力の正体!(追記あり)

アメリカでの話だが、おもしろいチャレンジを続けてる人がいる。

 

現代人の生活や活動には不可欠な、G: Google、A: Apple、F: Facebook、A: Amazon、M: Microsoftの5大IT企業を期間限定で日常生活から排除すると何が起こるかを実験してるのだ。

 

全部を同時に止めるのではなく、1つにつき1週間で、やり方は、

 

5大IT企業なしの生活って本当に送れるのだろうかという実験をおこなっています。「使わないぞー」みたいな感じではなく、技術的に思いっきり遮断してガチにやります。私のデバイスからGAFAMへのアクセスも、その逆にGAFAMが私に、そして私のデータにアクセスすることも遮断するカスタムで作った機械を使って...です。

 

2月11日の朝の時点では、Apple以外の4つが記事になっている。

 

 

 

 

 

当初は、5つ全部の記事がリリースされた後で書こうと思っていたが、Apple以外の4つが揃ったところで少し整理したくなった。

 

Appleに関しては、追記したい。

 

見切り発車で書きたくなった理由は、記事は一つずつの影響しか書かれてないが、相互の関連した見えない影響も考えてみたいと思ったからで、だとすれば材料が少ない時点で整理した方が良いと思ったから。

 

最初に実験したのは、Amazon絶ち。

 

Amazonを断つとはどういうことか言うと、

でもAmazonってただのオンラインストアじゃないんです。私にとってAmazonでも買い物をやめることが一番キツいことではなくて、実は大変なのはアマゾンウェブ サービス(AWS)をやめること

 

アメリカの政府サイトから、ありとあらゆるサイトがAWSを使っているのです。VPNでAmazonをブロックしていると、私のスマホアプリの多くは動かなくなってしまいました

 

 

次に断ったのはFacebook。

 

Facebookを断つということは、

 

Amazon断ちは他のウェブサイトやサービスまで使えなくなりましたが、Facebookは断ちは大丈夫そうです。Dhruvさんが作ってくれたカウンターシステムで、データをどれだけ通信しようとしているか数えられるようになりました。Amazonの時は異常な感じで30万回。そしてFacebookはゆっくりで1万5000回でした

 

技術的には簡単でしたが、心理的にはキツい実験でした。友達がどうしてるかを見ていたInstagram。スマホで時間を無駄に使っていたはずだったのに、なくなると寂しかったです。でもびっくりしたのはFacebookです。やっぱりなくなると寂しかったのです。

 

 

Googleを断つということは、

 

Google断ちって、実は2時間もあれば終わるんです。

さて問題はGoogle以外の「Googleの息のかかったサービス」です。これは表からはわからない。だから、やってみるまで影響はまったく読めない、という手探りでした。

 

 

で、実際やってみてどうなったか。インターネットそのものがモサ~ッと遅くなったんです!!!

ほんの数時間使っただけで、前の週のFacebook呼び出し回数15,000回/週を軽く超えてしまって、けっきょく1週間で100,000回ちょっとでした。Amazonの293,000回に比べたら少ないけど。Googleはとにかくトラッカー、広告、情報で呼び出されまくりであることがわかりました。

 

 

Google断ちの週はずっとどのサイトも遅くて、これはGoogle Fontsを使ってるサイトが多いこととも関連があることがわかりました。

 

 

実際の生活(アメリカだが)に与えた影響はというと、

 

朝は早めに家を出ました。でもUberも使えないし、Lyftもだめです。どっちもGoogle Mapsをカーナビに使ってるので、 目的地が打ち込めないの! タクシーも拾えず、けっきょくバスに乗って、会議に遅刻してしまいました。

 

地図はほぼGoogle独占です。

 

 

 

GAFAMの中で一番影が薄いのがM(マイクロソフト)。

 

マイクロソフトを断つということは、

 

スマホ、パソコン、スマート端末はDhruv Mehrotra君特製のVPNで100%遮断。ブロックしたMS支配下のIPアドレスは計21,573,632件にのぼりました。Mac使いなのになんでや!ってなりましたけど、仕事系はLinkedInもSkypeもGithubもマイクロソフトだし、遊び系はXboxもあります(自分は使わないけど)。今回は以上すべてに加え、クラウドで最近じわじわ勢力を伸ばしているMicrosoft Azure支配下のウェブサイトも使えない、ということになります。

 

Microsoftはリアル世界の支配者

 

Dhruv君に報告したら、そうなんだよね、Microsoftって知らず知らずのうちに使ってたりするんだよって言ってました。コーヒーを買ったら、店の決済システムがMicrosoftのOSだったり。電車やバスに乗ったら、そこのバックエンドがMicrosoftのサービスだったり。なにしろMicrosoftの得意先はビジネスカスタマー(店舗・企業)。末端の消費者じゃないんですね。

 

 

 

 

 

 

Apple以外のネット界の巨大企業の生活への影響について事情が分かると、電気の流れに似てると思った。

 

一般的には電力は、最上流に発電所があり、そこから変電所を経由し段階を経ながら下流に流れていくと思われがちで、下記の図のようなイメージが浸透してるだろう。

 

 

f:id:chigau-mikata:20190211131621g:plain

 

http://www.fepc.or.jp/enterprise/souden/keiro/

 

この図のように捉えると、発電所の存在を過大評価することにつながりやすいが、電力の実際の使われ方を示す図としては、下記の図の方が実態を示していると言えるだろう。

 

f:id:chigau-mikata:20190211131848p:plain

 

http://www.neat21.co.jp/mbd/smart_grid/eps/index.html

 

 

 

一番の要は、裏方のように見える『送電網』で、発電所も変電所も、工場やビルや住宅などの電気の利用者も、すべて送電網にぶら下がる末端に過ぎないのだ。

 

 

この電力網の図にApplesを除くGAFAMを当てはめると、

 

Googleは、送電網の大半を抑えてると言えるのだろうか。

 

Amazonは、ショッピングサイトとしての巨大さ以上にAWSの浸透でサーバーの多くを支配できてる点が強みの真相のようで、これは電力網で言えば発電所や変電所を押さえてるということだろうか。

 

そしてマイクロソフトは、工場やビルを始め電力利用者のシェア率が圧倒的なのだ。

 

Facebookに関しては、拍子抜けするほど影が薄く感じられるのは、電力網に例えると位置付けがピンとこないところに存在してると思われるからで、つまり小さなところに存在してるということだろう、電気に例えるとマイクロソフトの逆で個人宅のような小規模な存在を高いシェアで押さえているのに近いだろうか。

 

 

そんなつもりで狙ったわけではなく、結果的にそういう棲み分けが成立したと言った方が正解だろう。

 

では、Appleはどこに位置するのだろうか?

 

記事が待たれるが、想像すると、マイクロソフトとFacebookの隙間の一部を高いシェアで押さえてるのではないかと思えるが、記事が出たら追記したい。

 

デジタルの世界は、完全に網で網羅されているので、グローバルという呼ばれ方をするが、それよりもローカルという概念が消えつつあると言った方が相応しいかもしれない。

 

ローカルや地産地消という概念は、アナログの世界のものになりつつあり、そうさせているのがGAFAMだ。

 

 

 

追記(2月16日)

 

 

Appleに関しては、他の4つとは違った面がありそうだ。

 

何ができて、何ができない、という違いが出るというよりは、最近風な言い方をするならば、エモさ(エモーショナルな)に影響するという感じらしい。

 

Apple製品を使っていてかつ好きな人だと分かるが、できるできないよりも気持ち良いから好きになれるのだ、これはわたしも実感できている。

 

この気持ち良さがスティーブ・ジョブズの功績なのだ。

 

その気持ち良さは、痒いところに手が届く気持ち良さに似てる。

 

だから、代わりを準備しただけでは、痒いところは痒いままなのだ。

 

Apple製品には、そのような数値化し難い魅力があるのだ。

 

テクノロジーをベースにしたものは、出来ないことを出来るようにすることを目指すことが多いが、それとは違って「使って気持ち良い」のためにテクノロジーを活かすという道があることをAppleは教えてくれる。