違う見方

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鳩山元首相の「地震の原因はCCS」への反応で分かる楽観性と悲観性!

鳩山由紀夫元首相のツイートが賛否両論話題になり物議を醸している。

 

話題のツイートがこれ。

 

 

 

CCSとは、地球温暖化対策として二酸化炭素を人為的に回収し地中や水中に封じ込めるための方法の一つで、Carbondioxide Capture and Storageの略であり、二酸化炭素(CO2)の回収、貯留を意味しています。

 

参考

CCSのしくみ    日本CCS調査株式会社         

 

 

鳩山さんのツイートに対して多くの人が反発を示した。

 

自身も問題発言で物議を醸す国会議員は、

 

 

 

 

北海道警がデマツイートと認定というのは次のこと。

 

平成31年2月21日胆振地方中東部東部の地震による北海道対策本部

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さて、そもそも地震について人類は何が分かっているのだろうか?

 

 

添付されてる記事には、ゲラー先生のこのようなことばがあり、先生は以前から同じことを言っている。

 

『政府の「確率論的地震動予測地図」は、「外れ(はずれ)マップ」だ。問題の根は、政府が間違った学説(周期説)を予測に使ってることにある。現時点において正確な地震予知・予測は不可能である。地震はいつでもどこでも不意打ちで起きる。』

 

 

地震に関して予知予測が不可能だということは、そもそも発生原因が一部しか分かってないからで、全体像が把握できないからだ。

 

日本の危機管理の第一人者で昨年亡くなられた佐々淳行さんは、危機管理に対してこのような持論の持ち主だった。

 

 

悲観的に準備するとは、「なぜ?」を常に忘れないことだ。

 

 

佐々淳行さんは、一人の人に悲観的な準備と楽観的な対処を求めたわけではなく、役割分担として求めていた。

 

『ペシミストが計画を立案し、オプティミストがその実施にあたるというのが人材配分の理想でありまして........、企業の経営者でも同じでありまして楽観的に取り組んではいけません。』

 

しかし、役割分担できない場合、一人で判断し対処しなければいけない場合の基本は「悲観的」であることが優先されるのだ。

 

 

今回の鳩山さんのツイートに反発してる人たちは、危機に対して楽観的であることを求めるタイプの人に感じられる。

 

そして、本来悲観的に準備しなければいけないことに関しても楽観的な対処を優先しようとする人に見える。

 

せっかくだから、CCS(二酸化炭素の回収・貯留)を地中で行うということがどういうことにつながる可能性があるのかを紹介したい。

 

あくまでも可能性の話だが、悲観的に捉えたら無視することはできないと感じるのではないだろうか。

 

 

少し前までは、役割分担を踏まえて楽観主義者と悲観主義者を適材適所に配置するということができたかもしれないが、現代は役割分担を一人で行わなければいけない状況が増えているかもしれない。

 

楽観主義と悲観主義が同居しなければいけないのだ。

 

どちらか片一方だと、危機に対処できなくなる。