人の出会いを求める求人分野では、就職や結婚も『マッチング』というワードで語られることが当たり前になってしまった。
大学や予備校では生徒は先生を選ぶことが当たり前になるが、それ以前の学校生活では先生は選べない存在だったから、先生とのマッチングは大きなテーマではあってもどうしようもないことだった。
出会いをマッチングで実現しようとする場合、両方ともが求め合ってると言うよりも、片方が求めていて、もう片方は求められようとしていることが前提であるように感じられる。
両方が求め合う場合には、合意や同意が大事になり、その関係は完全に対等になるが、そうでない場合は力関係や市場原理などが働くので実質は対等にはならないが、法律や規制で対等だとされている。
こう言うことを考えていると、対等な関係には流動性があるような気がしてくる。
産まれくる時選ぶ事のできない種を1つ貰った。花の種なのか木の種なのか育てるために一生懸命に命を運んだ。嵐の日も吹雪の日も熱い日も。葉は生えたけれど花が咲くのか実がなるのかまだ分からない。流れる水は腐らず転がる石は苔むさず…全身で風を吸い込もう。新しい夜明けに、おはようさま。 pic.twitter.com/lz2kYGFUyr
— mayu緑 (@gishigishi_zoku) January 28, 2019
なぜ伝統工芸品が衰退しているのかというと、現代社会に対応していないからである。南部鉄器が従来の鉄瓶から脱却して、お洒落なスキレットや鉄鍋、熊野筆は化粧筆に活路を見出しているのに、どうして旧時代に即した製品のままで、現代社会に受け入れられると考えているのだろうか?流れる水は腐らず。
— MuskaShota (@MuskaShota) February 28, 2019
変化に対する適応性や、変化への対応の柔軟性が生まれる場には流動性が感じられるのは、時代との関係が対等だからかもしれない。
次のツイートは、受け身で読んでると勘違いしそうになります。
これには異議ある研究者多いでしょう。
— Koichi Kawakami (@koichi_kawakami) March 10, 2019
経団連タイムス「財務省から科学技術・イノベーション政策について聞く」:論文生産性の低さの要因は、日本の大学の硬直性、閉鎖性、内向性...開放性、流動性や新陳代謝に乏しく、学際研究、新領域研究、国際共著の活力がみられない。https://t.co/rnYZwqLs50
かつて川のように流れる存在だった大学は、いつのまにかダムのような大量の溜まり水になっていたのだ(されていた)。
違いますね。誰にもあるべき余裕ある自由がないからです。若手は育たず、中堅は追いまくられ、ベテランも物が言えない。みんな息を詰めて行き詰まりです。もっとも大きな原因は科学技術創造立国と言いながら芽を潰してきた科学技術政策です。30年の科学技術白書をきちんと批判的に読んでみてください。 https://t.co/fZMunYXgoJ
— 内村直之 (@Historyoflife) March 10, 2019
人の動きが関係する場には、マッチングという概念が浸透しているが、これは日本で生活してると分かりづらいかもしれないがガラパゴスな仕組みが関係している。
派遣会社の事務所数の比較。
— nak (@nak_JPN) October 19, 2018
日本、ブッチギリの一位だから。
これ上前をハネられているという事でして。
甘んじて受け続ける日本人って、やっぱ変わってる。 pic.twitter.com/hmmGcCK1YF
このような仕組みの下では、
今の日本は労働市場が流動化しているのではなくて、今まで通り終身雇用を望んでいる人々から、その弱みにつけ込んで権利をどんどん剥奪している状況だと思う。転職の機会を能動的につかもうとする労働者と、それを受け入れる雇用者の対等な関係がないと、本来の意味での労働市場の流動性は実現しない。 https://t.co/rh7nj8AzG1
— ケロ山 (@orbfz) February 13, 2018
このような考え方をすると、大事なことは、
- 流動性
- 対等
にあるような気がしてくる。
この流動性と対等性を高次元で実現してるのが、実はマネーというシステムなのだ。
諸悪の根源のようでもあるが、もっとも偏りの少ない価値を提供するのがマネーなのだ。
マネーという存在が“完全”に近いが故に、皆がそこに集中していて、本来は流通性が高いマネーの動きが偏り出したことに、よく言われる『格差』のルーツがある。
ここから先は、いろいろな考え方があるだろうが、大事なことはマネーの流れを見つけたり作り出する能力やセンスだ。
当たり前だが、これらの答えを知ってる人がいたら、決して教えるわけがない。
流動性が低い分野には、マッチングというタイトルが待ち構えている。
軽くバズっている不動産マッチングサイト。「売ります」掲示板は全部同じ人が書いているみたい。売主の原稿をリライトしているのかな。流動性低めの物件で溢れてますね。。。
— Morihiko (@morihiko_jp) February 14, 2019
『家いちば 空き家売ります掲示板』https://t.co/IGVfyaNrgn https://t.co/IGVfyaNrgn
Ethereumの分散型金融でもLightning Networkでも流動性というワードがすごい重要になってる。
— Junya Hirano 平野淳也 (@junbhirano) February 13, 2019
P2Pの金融ネットワークでは、ある特定のピアがマッチングするようなモデルではなく、共有プールに流動性をもたせ、そのプールどのようにセキュアに効率的にアクセスして実現するかが鍵。
無理があるマッチングの世界には、束縛の臭いがプンプン漂う。
マッチングを先に実現しようとすると流動性と敵対し、マッチングそのものが成立し辛いが、流動性を先に実現するとその先にマッチングが成立すると分かる。
人でもマネーでも、『財』と名が付くものには流動性が大事!