違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

買い替えサイクルの変化に感じるライフスタイルの変化!

買い替えの基準はなんだろうか?

 

買い替えの必要の有無に関係なく物欲を刺激されれば買い足す場合は、旧いものを嫌いになったり不必要に感じてるわけではないので、蒐集やコレクション的になっていくかもしれないが、そういう場合を除くと、買い替えには物欲以外の動機が必要になると思えてくる。

 

買い替えサイクルが短くなれば、メーカーや販売店は売り上げが上がるが、旧いものが転売や譲渡されなければゴミになる。

 

買い替えサイクルが長くなれば、メーカーや販売店は売り上げが下がるが、旧いものが使用されてればゴミは増えない。

 

 

人間活動だけを中心に見れば、買い替えサイクルは短い方が良いことが多そうだが、地球全体で見るとプラスマイナスゼロのゼロサムゲームであり、環境に焦点を当てると、人間活動とのトレードオフが発生する。

 

 

個人の生活ならば、

 

  • 壊れる

 

  • 性能不足(絶対性能の不足で使い物にならない)

 

  • 性能不足(使用できるがもっと良いものがある)

 

  • デザイン(飽きる、嫌い、もっと好きなものがある)

 

 

法人になると上記の要素も関係するが、それ以上に減価償却が影響するだろう。

 

またいつの頃からか、故障しても、修理するという選択肢が大幅に減ってしまった。

 

もの全般に、修理するよりも新しいものに買い換える方がお得だという考えが定着したように感じられる。

 

そのこと自体は悪いと思わないが、修理するという文化や技術の高度なものの一部はすでに消滅した分野も出ているはずだ。

 

その代わりに、簡単なことは自分でするという広い意味でのDIYは拡大傾向にある。

 

 

 

ところで、買い替えのサイクルは全般的に伸びてるようだが、その中でも工業製品は伸びている。

 

その理由としては、設計思想の進歩とその思想を支える材料の品質の向上や加工精度の向上がある。

 

 

壊れないから使える→→ 使えるから使う(=使えるのに買い替えるのはもったいない)、とでもなるのだろうか?

 

 

詳しくはリンク先の記事を見て欲しいが、直近のデータではパソコンの買い替えサイクルは7年になっていて、故障が買い替えの最大の動機になっている。

 

パソコン以上に、買い替えサイクルが長いものとして洗濯機があり、買い替えの動機は圧倒的に故障が多い。

 

 

自動車の買い替えサイクルも、減価償却期間を超え9年以上になり、自動車は他と違い、買い替えの理由として故障をあげる人は25%に過ぎない。

 

このデータの注意点は新車と注釈が付いてる点で、そのことに対する説明がないことと、中古車の扱いがどうなってるかが不明。

自動車に関するデータはこのサイトから引用。

 

 

ものではないが、ペットになる生き物や動物の場合、寿命と買い替えサイクルは無関係ではなさそうだが、そこには多様な価値観があり、実際には分類不能だろう。

 

 

外飼いは寿命の短縮が考えられます。

一般的に猫の寿命は「室内飼いだと約15年前後」「外飼いだと約7年前後」と言われており、その差は約2倍。

(老衰だけではなく交通事故や病気によって亡くなる場合も含まれています。)

つまり、交通事故や病気になる確率が、かなり高くなるということです。

 

 

 

 

仲間としての道具やモノやペットとの関係は、時代とともに変化している。

 

一生もので、不具合が出れば修理しながら使い続けるものもあれば、現代で最も多いパターンは故障(≒死亡)が縁の切れ目となることだ。

 

中には自動車のように、故障する前に手離すものがあるのは、減価償却的な損得勘定と、故障が発生すると自分が困るだけでは済まない事態になるからという思いがあるのかもしれない、この思いはペットにも当てはまるかもしれない。

 

現代的な価値観の多様化はものとの関わり方にも如実に現れる、正しいとか間違っているとか、良いとか悪いとかということでなく、これこそがライフスタイルの違いだと思えてくる。

 

そして、ものとの関係と人間関係も決して同じではないだろう。