違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

幻冬舎の正体は『THE日本』!

昨日、幻冬舎の見城徹社長のお騒がせ発言を取り上げた。

 

 

世間の一部と、直接の人間関係を持つごく一部の方からは、『心ある幻冬舎の社員がかわいそう』という声が上がっていたが、大多数はトップにこの人有りきの会社だと幻冬舎に不快感を感じてるものが大半だ。

 

読者としてのみ幻冬舎と接点を持っている人が不快感を感じる理由は何だったのだろうか?

 

比較的ベストセラーが多い幻冬舎の本だが、買って読んだ方が満足できない本が多いのかもしれない。

 

評判が良く、実際に売れてるから買ったけど、実際に読んだらおもしろくなかった、そう感じた方はベストセラーであることには反応しなくなるだろう。

 

出版不況の原因の一つに、おもしろくもないベストセラー本を企画する業界体質に対して、読者が『NO』を突きつけていると思えばしっくりくる。

 

 

こんなことを感じていたわたしのところに、わたしが十分に表現できずにいたことに関して見事に表現するツイートが回ってきた。

 

 

アマゾンレビュー その1

 

アマゾンレビュー その2

 

 

アマゾンレビュー  その3

 

 

アマゾンレビュー その4

 

 

 

 

 

ダメな企業では、社員がお客を大事にしないで、社内政治に腐心するということが起きる。

 

ダメな企業なのに、経営者は絶大な権力を持ち、心無い社員は経営者に気に入られるように振る舞い、結果社内で重用される。

 

幻冬舎という出版社には、そんな薫りがプンプン漂っている。

 

 

では、幻冬舎の本を買う人とはどんな人たちなのだろうか?

 

 

 

ところで幻冬舎のことをついつい幻冬社と書いて(変換して)しまいがちでわたしも間違っていたが、この間違い方にも特徴が現れるようだ。

 

 

ところで、今回の騒動はやはり何か臨界点を越えたというか、『堪忍袋の尾が切れた』とでも言えそうな状況で、あちこちから不満と怒りが噴出している、中でも異彩を放っているのが小説家の花村萬月さんのツイートだ。

 

 

長い長い連ツイが続くが、このエネルギーはどこから来るのだろうかと感心するくらいだ。

 

ここまで怒りを持たれるには何をすれば良いのだろうか?

 

 

あちこちで多様な形で噴出するハラスメントと同じ構造が感じられる。

 

我慢を強いられてる人と我慢を強いてる人の間に存在する途轍も無いギャップが、ハラスメントという形で噴出すると『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』となるので、次のような指摘も出てくる。

 

 

 

 

普段から誠実な行動を取っていれば、実売部数を晒したことなど大した問題ではないのだが、誠実とほど遠い嫌われ者にとっては致命的な一言となったようだ。

 

ことばを大切にしない出版社の社長や、ことばの意味を正しく理解できない編集者は、どんなにことばを弄んでも誠実さは出てこない。

 

今上がってる声(少なくとも実名で発されてる)は、騒ぎに便乗してるものではなく、metooという強い思いが込められていることが感じられる。

 

この一連の騒動は単なるゴシップではなく、日本でまかり通り続けた古臭い『上級国民』的な支配の理屈の否定の始まりに思えてしょうがない。

 

 

 

今回の幻冬舎騒動は出版界の話ではなく、政治経済を含めた日本株式会社(=THE日本)の体質の暴露と言えるはず。

 

壊れなきゃいけないものは、自ら瓦解する。

 

そんな動きであることを期待したい。