自分の軸をしっかりと持っている人は発言や行動がブレないように見える。
しかし、実際に心の中を覗けるならば、結構揺れ動いてるかもしれない。
SNSの普及や匿名発信の広がりが拡大させた負の要素に思えることに批判や批評の過激化がある。
批判や批評は悪口化しやすくなっている。
批判や悪口は、発信する側と受ける側ではメンタルの状態が大きく異なる。
もちろん内容次第なのだが、一般的には受ける側の方がダメージは大きくなる。
ノイジーマイノリティに対しサイレントマジョリティと言われるように、批判や悪口は声が大きくても、数が膨大に見えても少数派であるから気にしなければ良いだけなのだが、それができるのはメンタルが強くなければいけないと言われる。
そこで、その辺の実情をナイツ風に言えばヤホーで検索してみた。
そうしたら、おもしろい記事があった。
今日は批判や悪口を言われる側に焦点を当てて展開してみたい。
たとえ的を射た指摘であっても、批判を受けるのは気持ちいいことではない。筆者らの調査によると、どんな言葉で批判されたかという表現の問題ではなく、批判されること自体に人は苦しさを覚えることがわかった。
そこで筆者の研究チームは、オンライン調査で「人生で最悪のフィードスマック経験」を募集し、445件の事例を集めた。
多くの回答者は、大昔にもらったコメントに、いまも苦しんでいた。
驚いたことに、表現の厳しさにかかわらず、相手のフィードバックに圧倒され、動揺するレベルは変わらないことが、今回の調査でわかった。
また、批判的なことを言われても、相手に食ってかかった人がほとんどいなかったことも驚きだった。
この記事はレジリエンスに関することがテーマ。
レジリエンスとは、日本語にズバリ該当することばがないが、「困難や不利な状況に対して自発的な治癒力を発揮する能力」のこと。
ここに書かれている話はアメリカの調査に関してだが、そっくり日本人に当てはめても通用する話だと思える。
日常用語として定着した炎上は、多くの人にとっては傍観するものであり、炎上させる側として加担することはあっても、炎上する側になることはほとんどない。
炎上した後も炎上前と同じように振る舞うためには強靭なメンタルを必要とするか、かなりの無神経でなければ無理だと言われる。
結婚式での上司のスピーチ云々で大炎上してた女性、その後もちょいちょいツイート流れてくるけど あんな炎上したあとだとなおさら批判的なコメントとか中傷されるばっかりなのにやめないってことは、中毒なのかなぁ。わたしだったらメンタル持たないからすぐツイッターやめるわ…
— カナ砲 (@kanachannel94) September 6, 2019
次は炎上慣れしてる田端信太郎さんのツイートだが、度重なる炎上体験が学習を深めているとも思える。
メンタルの差じゃないんですよ、準備が違うのよ。普通の人は、自分の家が、木造でワラブキ屋根なのに、家の前で火遊びするんだよな。そりゃ心配だよ。
— 田端信太郎 @田端大学塾長である! (@tabbata) September 29, 2019
オイラはレンガ造りの家に住んで、家の前で火遊びする。
「3匹の子豚」並に簡単なお話なんですよ。 https://t.co/MDWYtwMTpq
しかし、田端さんのような兵(つわもの)ではない人にとっては、
炎上したら何がつらいかって、知らない人から批判される、自分の非と向き合わなくてはならない、メンタルを削られるといったことばかりじゃなく、世論に流されたお友達(とこちらが思っていた相手)が一緒になって石を投げてくることなんですよね。だからもう、ベジシャワーの人叩くのやめましょ😅
— 名もなきライター(S.Watanabe)🐹 (@writer_noname) November 4, 2018
しかし、根本的な問題として「どうして炎上したのか?」と考えると、
炎上するということは、鼻息荒くする人たちの触れてほしくないことに触れたということで、わりと真実な場合が多い
— ゴッホ (@goph_) June 14, 2018
炎上の概念はまだ新しく、メカニズムもなんとなくしかわかっていないが、現代においては炎上マーケティングは避けては通れないし、批判に耐えられるメンタルさえあれば炎上は美味しい https://t.co/UPV9UGkTrs
レジリエンスということばを持っている国の人々にとっても、レジリエンスを身に付けることは簡単ではなさそうだとすると、日本人にとってはより一層ハードルが高いのかもしれない、
上記で紹介した記事には言いたいことを言い合うことに慣れてるように見えるアメリカ人ですら、
きついことを言われた直後の感情として、90%近くが「あぜんとした」「あきれた」「ショックだった」「愕然とした」「頭が真っ白になった」と答え、40%が「恥」関連の感情を持ったと答えた。「面目がなかった」「自分が無価値だと思った」「傷ついた」「悲しかった」「自信を失った」などである。一方、「怒り」「裏切り」「暴力」など、感情の矛先が相手に向かった人は15%しかいなかった。
ということらしい。
何事にもタフである場合、ともすれば無神経に感じられるが、そこにレジリエンスが感じられれば、それはメンタルの強さと言えるのだろう。