『面白い』と感じる時には、脳が反応している。
『面白くない』と感じる時には、脳が全く反応しない。
脳全体では120の番地がある。(らしい)
その中で『面白い』と感じる時に反応する番地は次の8つのいずれか。
- 思考系
- 感情系
- 伝達系
- 運動系
- 聴覚系
- 視覚系
- 理解系
- 記憶系
大事なことは『面白い』から脳が反応したのではなく、上記の8つの系のどれかが反応したから『面白い』と感じるのだ。
『面白い』は、自分の外側にあるのではなく内側(脳内)にあることになる。
そんな話が書いてあったのがコレ。
本日11月22日発売の「プレジデント」、特集は「話が面白い人、退屈な人」。「話す力」の科学的解明や、ナイツ・土屋伸之さん、松木安太郎さんをはじめとした「プロの神トークの技術」などをご紹介。ぜひお手にとってご覧ください。 #話し方 #話し下手 https://t.co/rWrAYfDI4Y
— プレジデント編集部 (@Pre_mag) November 22, 2019
自分が『面白い』と感じられるためには脳を新鮮な状態に保つことが大事であることが分かるが、では相手に『面白い』と感じてもらうためにはどうすれば良いか?
上記の本でもさまざまな手法が紹介されてるが、自分らしさも大事になるのでマニュアル的な対処ではなく、自分なりの答えにたどり着くしかないだろう。
『面白い』は自分が感じるだけでなく、自分のアウトプットの結果誰かに『面白い』と思ってもらうことに繋がって行く。
『面白い』と思ってもらうには、さらに高度さが要求される『説得力』というハードルが出てくる。
面白いと思わせただけであれば掴みはOKに過ぎない。
説得力を生み出すのは、普通に考えれば話やアウトプットの内容であり、分かりやすさだと思える。
小泉進次郎「無内容発言」が妙に「説得力」を持つのはなぜなのか…? 有権者が「説得力」を感じる条件
小泉進次郎氏の「セクシー」発言を聞いて「よく考えてみたら中身がないのでは」と考えるのは、システマティック処理である。
大阪ダブル選挙で維新候補の押しの強い演説を聞いて「こっちに投票しよう」と考えるのは、ヒューリスティック処理である。
気持ちや時間にゆとりがあれば、あるいは、そもそも考える気があればシステマティック処理をするのだが、
そうでなければそうしない、というのが、これまでの社会心理学研究が示してきた、われわれが説得を受容する際の行動パターンである。
さらには、ヒューリスティック処理の際に受けたインパクトが強ければ、たとえシステマティック処理をしたとしても、それをひっくり返すことは容易ではない。
面白さに関しては脳が大きく関係し、説得力に関しては(社会)心理学が関係してるが、この二つは密接に関係していて分けることは難しい。
同じ人が同じ情報を得ても、その時の体調や忙しさなどが関係する心の余裕の度合いしだいでは、反応は大きく変わり、時には正反対の反応をすることもあるはずだ。
正しく判断するためには『面白い』を見抜く必要がある、説得をしたりされたりが上手く機能するためにも正しい判断が必要になる。
脳が健康でなければ正しい判断や反応ができない。
脳を健康に保とうと思ったら身体が健康でなければならない。
しかし恐ろしいことに、脳が判断する時は自身が健康であることを前提に反応してるので、誤った反応をしてもそのことに気付きにくい。
最近『面白いことがないな〜』と思ってる人は、脳が不健康かもしれないと疑ったほうが良いだろう。