違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

犬派or猫派?

『ネコ家具』というのをテレビCMで見るようになったのはいつ頃からだろうかと調べると、2017年に家具の生産地である福岡県の大川市でシャレで作ったネコ家具でネコが寛ぐ姿をネットにアップしたところ海外で話題になり、それがキッカケで商品としてラインナップされたのが2018年と分かった。

 

こうしてネコ家具できました 大川市

大川家具は職人がつくる良質な家具です。

その技術とセンスを証明するために

「ネコ家具」をつくってみました。

気まぐれで、自由奔放。

だけど「心地よい場所」に対してはすごく貪欲なネコ。

そんなわがままなネコも満足させちゃう家具。

それが「ネコ家具」なのです。

ネコ用だからって手は抜きません。

厳選した木材を使用し、

卓越した職人技で、

ひとつひとつ丁寧に仕上げました。

使い心地は…ご覧の通り。

大川家具は、誰の要求にも、どんな要求にも、応えます。

 

 

 

記事はすでに削除されてるが、このような見出しで全国的な話題にされたこともある。

 

 

 

イヌ家具は聞いたことないところを見ると、ペットとしてのネコ派の優勢は揺るぎないのかなと思えてくる。

 

 

2年前の今頃こんなニュースがあった。

 

ペット数、猫が犬を初めて逆転 飼い主の数は犬が多数 朝日新聞.com

全国の犬と猫の推計飼育数を発表した。猫が953万匹(前年比2・3%増)に対し、犬は892万匹(同4・7%減)。1994年の調査開始以来、初めて猫が犬を上回った。

 

一方、飼育世帯数の推計値は猫が546万世帯、犬は722万世帯。飼い主の数で見れば、猫より犬の方が多い。犬は1匹のみ、猫は複数匹を飼うケースが多いためだ。

 

 

飼育頭数はネコの方が多いが、飼い主の数は犬の方が多いのだ。

 

 

念のためにGoogleTrendsで検索可能な2004年以降で『犬』『猫』を比較すると、

 

GoogleTrends 「犬」「猫」2004年以降

 

 

他に数パターン比較したのだがカタカナの『イヌ』も『ネコ』も検索数は少なかったし、『犬派』『猫派』の比較はほとんど差が付いてなかった。

 

唯一『犬』と『猫』で差が付いた推移が見られた。

 

検索数で見ると、2013年の春から猫が犬を上回り、そのピークは2015年の末から2016年の前半にかけてで、最近ではほぼ同じになっていることが分かる。

 

 

以下は、犬も猫も飼ったことはないが、一緒に生活した経験はある私の思い出話。

 

その頃わたしは風来坊のような生活をし、友人が一人でやっている工場に転がり込んでいた。

 

一人でやるには大き過ぎるくらいの工場で6畳の和室があったので、そこを1日交代で寝室にし片方は事務所で寝るという生活をしていた。

 

工場の大家が隣に住んでいて猫をたくさん飼っていて(数は不明)、時々牛乳を上げたりしてると徐々に懐いてきてやがてわたしを見ると寄ってくるようになった、そしてわたしの横で仰向けになったりするようになり、その様子を見ていた大家さんが「猫があなたを信頼してるからお腹を見せるんですよ」と笑って教えてくれた。

 

こうなると「ああ、俺は猫派だったんだな」と思うようになってきた。

 

子猫が生まれたりすると時々事務所に入り込んできて一緒に布団に入ってくることもあった。

 

こうして猫の可愛さに惹かれるようになるが、俗に言う猫の気まぐれにも振り回されていた。

 

思い通りにならない猫に腹が立つこともあり、そんな時には「可愛さ余って憎さ百倍」を感じる自分に気付いて戸惑ったりもした。

 

 

そんな生活をしていたある日、相棒の両親が旅行に行くことになり飼い犬を預かってくれと言うことになった。

 

雑種の犬だったが、この犬が来てる間は猫が全く寄り付かなくなったのは言うまでもない。

 

一回だけ犬に気付かずに子猫が入り込んできたが、犬に気付くとわたしの頭の上に逃げ、そこでブルブルと震えていた。

 

恐怖を感じてる子猫は、普段ではあり得ないほどわたしの頭の上で爪を立てていたので、頭から軽く出血したがその痛みも可愛く感じられた。

 

わたしの相棒は歩く事が嫌いなので犬の散歩をさせないからわたしが朝夕と散歩に連れて行っていた、そうするとあっという間に犬はわたしに懐いて、夜寝るときも私の側で寝るようになった。

 

夜中にトイレに起きたりすると、後ろから付いて来てトイレの前で終わるのを待っている。

 

こういう姿を見ていると可愛さを感じるのは当然で、猫より犬の方が信頼できるなと感じ、「やっぱり俺は犬派だったんだな」と思うが、たまにそんな忠実な姿が鬱陶しいと感じる瞬間もあり、そんな時は猫の気まぐれがちょうど良いなと思えたりもした。

 

犬との生活は一週間ほどだったし、工場に転がり込んでいたのは1年ほどだったので、犬とも猫とも期間限定のお付き合いだったがこの間の体験で分かったことは、犬も猫もどちらも好きだが気分しだいで犬派になったり猫派になったりするという面がわたしにはあるということだった。

 

頭で考えると、気まぐれな行動を嫌っているはずなのに、自分自身が十分気まぐれな人間だと分かってしまう。

 

そういう意味では犬派になりたい猫派かなと思えてくる。

 

皆さんは犬派ですか、それとも猫派ですか?