違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『好き』だけを動機にするとロクなことはない!

厚生労働省のデータの中に恋愛結婚とお見合い結婚の割合の推移というものがある。

 

お見合い結婚と恋愛結婚の割合の推移 厚生労働省

 

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/backdata/01-01-03-009.html

 

 

そして、出典やデータとしての根拠は不明だが、婚活を扱うサイトでは恋愛結婚の離婚率は40%、お見合い結婚の離婚率は10%と出てくる。

 

この流れで想像することは、『好き』が入り口で始まることは長続きしないのかもしれないという仮説。

 

『好き』が入り口で始まるものは、『嫌い』に転じる可能性が高いのではないだろうかという仮説だ。

 

『嫌い』に転じる理由の一つには、『もっと好き』ができるということもあるだろう。

 

『好き』で始まる恋愛結婚が長続きしないことにも当てはまりそうな気がする。

 

 

 

現代のお見合い結婚は結婚相談所を介して行われていて、お見合い結婚の方が長続きする理由を説明するサイトもある。

 

結婚相談所経由の結婚は離婚率が低い!恋愛結婚はお見合い結婚より高い謎5つ

 

このサイトにも恋愛結婚の離婚率は40%で、お見合い結婚の離婚率は10%と出てくる。

 

 

恋愛結婚やお見合い結婚の話から始めたが、わたしが興味があるのは、好きが入り口で始まることと嫌いが入り口で始まることの、この動機の違いは何に繋がっていくのだろうかということ。

 

たとえば仕事選びをする時に、好きな事を仕事にするなとアドバイスされた人は多いだろう。

 

 

そんな時に、『好き』の欠点として上げられることは、

 

  • 自己中心的な考えや願望や妄想に囚われる

 

  • あなたが好きなものはみんなが好きだから競争が激しい

 

 

そして、最近では好きなことではなく『得意なこと』を選べば良いというアドバイスが主流になりつつある。

 

『好き』と『得意』の間にある違いとは何だろうか?

 

難しい話を抜きにすれば、『好き』には自意識だけがあれば成り立つのに対し、『得意』は自己評価であったとしても多少の客観性が求められるし、本来は他人からの評価で成立するものだ。

 

『好き』の自意識は強いようでいて結構あやふやな不安定さを持っていてピンチになると簡単に揺らいでしまう。

 

それに対して『嫌い』は同じ自意識に由来するものだが、簡単には揺らがない。

 

『嫌い』ができると、それに類するものを徹底的に拡大解釈しながら避け続けるタイプの人と、嫌いの中身を精査し、嫌いの中枢にあるものだけを避けるタイプの人がいる、無限のグラデーションを描きながら。

 

趣味でも遊びでも仕事でも人間関係でも、長続きさせようと思ったらおそらく『得意』と『嫌い』を上手に両立させることだろうなと思えてくる。

 

その作業をジャマするのが『好き』なのだと思えてくる。

 

動機が『好き』だけで始まることには、ロクなものがないだろうと思えてくる。

 

本気で好きならば理由など説明できないという話もあるが、理由を説明できない『好き』には要注意だ。

 

そんな『好き』は、きっと長続きしない!

 

反省、反省!