テレビで久しぶりに引退した紳助の映像が流れていた。
昨日そんな情報がタイムラインを流れていたのは気付いていたがわざわざ見に行ったりはしなかったが、今日の朝の番組でその映像が流れていた。
【引退後初の映像】misonoのYouTubeに島田紳助さん出演へhttps://t.co/ABIo4JaUO4
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2020年1月12日
misonoは、自身のチャンネルに紳助さんが出演した動画を投稿すると告知。撮影は紳助さんから提案したという。 pic.twitter.com/jKEMT3asi9
その中で相変わらずおもしろいこと言ってるなと思ったのが次のセリフだ。
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「芸能人がバラエティー(番組)で規制がかかる。これ言ったらアカンとか、芸能人が浮気をしたらアカンとか、不倫をしたらアカンとか、女いたら 、やいや言われて、芸能人のなりてなくなるで、芸能人になるやつなんて、頭のいたいやつやねん」
「頭のいたいやつが芸能人になる、夏の虫みたいなもの。明るいところに飛んでいくだけ。モテたい、お金持ちになりたい、目立ちたい、 有名になりたいとか、めっちゃ程度の低い話。それをやったらアカンって言われたらきつい」
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おもしろいと思ったのは太字下線の部分で、これって芸能人になりたがる頭のいたいやつだけに限った話ではなく、現代人の二大特徴の一つになっているような気がするのだ。
もう一つの特徴は、やっぱり紳助の話に出てきていて、下線太字に対してアカンという人達。
人の数だけ生き方がある、なんて言うことがあるが、目指していることや、やりたいことには、あまり違いはないのかもしれない。
ただ結果として、様々な生き方が存在してるだけで、本当はそんな生き方したくなかったと思ってる人が多いのかもしれない。
現代人が何か一つから悪影響を受けているとしたら悪者にされるのはスマートフォンだろう。
スマートフォンが普及する前だったらパソコンで、それ以前だったらテレビやラジオや読書だった。
これらはすべて情報の伝達で、スマホもパソコンもテレビもラジオも読書も、伝える情報はピンからキリだが、時代が進むほど双方向性が高まり、そのために要する時間の短縮化が進んだ。
ここまでは誰でも理解できるので、情報の質が大事になると思うようになる。
どんな媒体で流通してる情報なのか、どういう種類の人達の間で共有されてる情報なのかを含めて情報の選別や取捨選択が大事だと考えるようになる。
このような行動は情報処理と呼ばれる。
接する情報の質と、接した情報の処理の質、この二つを高めることでより高みにアプローチできると考えるのは自然なこと。
しかし、その結果が紳助が言うところの、
夏の虫みたいなもの。明るいところに飛んでいくだけ。モテたい、お金持ちになりたい、目立ちたい、 有名になりたい
を目指させてるとすれば、あるいは、そんな動きに対してアカンとリアクションすることしかできないとすれば、それはもっと別の何かの影響を受けていると思えてくる。
情報と関わるとその処理にかかる時間が発生するが、その時間が単独で注目されることは少ない。
情報と関わるとその処理に時間を奪われるのだ。
そのトレードオフの代表が睡眠時間だ。
睡眠時間の推移を示すデータは探せばすぐ出るが、グラフで見てもピンとこないので記事を引用すると、
戦前、戦後、今と、時代の推移とともに睡眠時間は急速に減っています。NHKが1960年代から実施している「国民生活時間調査」のデータも参考に見てみましょう。
今、国民の9割がベッドに入っている時間帯は「深夜1時」です。戦後間もなくは「11時」。起きる時間は今より1時間早かったので、2時間早く寝て1時間早く起きる生活でした。つまり1時間長く眠っていたことになります。
高度経済成長期(1955~1973年)に入ると、寝静まる時間は「午前0時」に。起きる時間も1時間遅くなったため睡眠時間は差し引きゼロで変わりませんでした。
https://toyokeizai.net/articles/-/248095?page=2
この記事は2018年の11月のもの。
睡眠時間は平均レベルでは短くなってるがビックリするほどでもないが、睡眠時間の格差が拡大してることは想像できる。
睡眠不足が判断力に悪影響を与えるので車の運転をする場合には睡眠が大事とは言われるが、具体的な事例として多くを知ってるわけではないので検索すると、次のような睡眠不足と脳の関係を調べたBBCの記事があった。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-40517239
オーウェン教授が、科学的に説明してくれた。「意思決定や問題解決、記憶で極めて重要として知られる前頭葉と頭頂葉の活動が、ぐっと減ってしまう」。
「睡眠不足は意思決定に、重大な影響を与えているかもしれない。家を買うとか、結婚とか、大事なことは睡眠不足の状態で決めない方が良いかもしれない」とオーウェン教授は言う。
現代人が、紳助が言うところの夏の虫みたいな行動を取るのは、接してる情報のせいだけではなく、それ以上に睡眠不足の悪影響なのかもしれない。
睡眠が不足して眠たくてしょうがない人はまだマシなのだ、眠りさえすれば解決するから。
厄介なのは、本当は睡眠不足なのに眠たいと思っていないので睡眠は足りてると思っている人々や、睡眠不足を自覚してるが寝ようとしても眠れない人々だ。
世間は8時間睡眠を一つの基準にするが、これは必ずしも絶対ではないので、自分に合った睡眠時間は試行錯誤で見つけるしかないのは厄介な点で、寝る前に質の高い睡眠とはなんて考えるだけで睡眠不足になりそうな気もする。
じゃあ考えるのやめようかと思ったら、ああそうかこれが夏の虫の生き方だと気付いた。
睡眠不足をナメてはいけない!