いつも巡回してるサイトを見てるとやけにパパ活というワードが出てくるなと感じたが、同じ記事が複数上がっていただけだったが、妙に気になったのでパパ活の由来等を調べてみた。
ちなみに見かけた記事は以下。
出会いはパパ活だった! 毒親から逃げ出した20代OLが「1000万円貢がせた“ジジイ”」と結婚するまで 「元パパ」と「パパ活女子」の夫婦対談
パパ活とは、一般的には援助交際の別称とされている。
GoogleTrendsで『パパ活』『援助交際』を検索可能な2004年以降で比較すると、
パパ活というワードの認知は2016年の春からだと分かるとともに、援助交際というワードと入れ替わりの役目を果たしていることが感じられる。
Wikipediaに拠ると援助交際は1996年の流行語大賞で入賞したワードだと書いてあり、ポケベルと携帯電話が入れ替わり始めた90年台の半ばに誕生したワードだと出てくる。
援助交際というのは売春をオブラートに包む役目と、お金は発生するが行為は売春未満もあるという範囲拡大にともなって、表現として現実に即したワードとして生まれたものだったが、誕生から約20年経つと、行為そのものは大きな変化はなくても、背景の事情や当事者双方の動機のニュアンスに変化が生じ、その変化に相応しいワードとしてパパ活にシフトしたように感じられる。
パパ活というワードが生まれる前の援助交際の頃は、正当な交際は結婚に向かうものであるとされたので、援助交際は異端とされ長続きしないし、当事者双方も長続きさせるつもりもなかっただろう。
ところが、パパ活に呼び名がシフトした頃から、結婚って援助交際やパパ活と大して違わないんじゃないかと言われるようになり始めた。
そうなってくると、パパ活には長続きを前提にした合意がチラチラと垣間見えるようになり始める。
結婚とパパ活が違うのは、最初の動機が純か不純かのように感じられるが、共通してるのはしたたかな打算と言えるだろう。
打算が狂った時が、関係解消のタイミングになる。
3組に1組が離婚するといわれる現代だが、検索レベルで離婚はどういう動きを見せてるかGoogleTrendsで上記の比較に加えて見てみると、
離婚に対する関心は2011年の半ば頃から一段上昇に転じてることが感じられる。
緩やかに確実に減少していた援助交際が一旦下げ止まったのが2012年頃からで、その後パパ活にシフトするのだが、この動きに影響を与えたのが離婚のように感じられる。
勝手な推測として、関係解消にともなうストレスを軽くできる付き合いを選んでいるのかなと思えてくる。
離婚が増加してるが、離婚してる人の数を上回る人たちが離婚したいけど踏み切れないといわれる。
離婚に踏み切れない理由は様々あるだろうが、全部引っくるめて打算や皮算用があるからだといえるはず。
そんなことで悩むストレスを考えると、パパ活で関係を築いて、打算が狂ったら即関係解消できる方がストレスの無い生き方ができるかもと考えても不思議はない気がする。
このようにパパ活に関して妄想をあれこれ考えると、結構時代の空気に即した合理性が感じられる。
当然のことながらママ活もあるはずだ。
GoogleTrendsで見ると、
ママ活の場合、パパ活と違って、この検索データの中には母親としての活動や妊活も含まれていると思われるので少し割り引いて見る必要があるだろう。
世間の常識とは、20年程度をひと区切りに次から次に変化してるように感じられる。