作家の森村誠一さんが、『日本の暗黒』を出すにあたって最も意識したのが『自由が嫌いな人がいるということを知っておかねばならない』ということだと、対談で語っているのを読んだ。
自由が嫌いな人が嫌う自由とは、自分で判断して自由にやりなさいというような自由だ、と森村誠一さんは書いていた。
現代の日本人は皆自由を楽しんでいるように見えるが実はそうではないと森村誠一さんは作家として取材等を行う中で感じ取っていたという。
『日本の暗黒』がどのような内容なのか知らなかったので検索すると見出しやタイトルの情報は以下のように出るのだが、
その情報にアクセスしようとしても中味に辿り着けない。
Amazonだとこのように出る。
しかし、Twitterにはあった。
今寝る前に読んでる本は【日本の暗黒実録特別高等警察・森村誠一】治安維持法の悪質がよく分かり、読めば読むほど【秘密保護法】【共謀罪】との類似点も。繰り返したくない!読む度にこみ上げます。熟睡入る直前まで読んでるのでカバーぼろぼろだぁ笑 pic.twitter.com/01w03kEUQX
— そら (@sky8731) 2014年10月4日
自由を嫌う人と聞いて、真っ先に浮かんだのが常にスケジュールが埋まってないと不安になる人だった。
わたしの目には、スケジュールを埋めたがる人は、几帳面で真面目というよりも計画を立て、計画通りに行動するのが好きな人に見えていた。
わたしは反対にスケジュールが埋まると気持ちが重くなる気がして嫌になるタイプなのだが、気持ちが乗って始めると集中力がずっと続くが、気が乗らないとすぐに気が散ってしまう、結果として計画的に行動するのが苦手。
この違いは、自由が好きか嫌いかから生じていたのかもと思うと目から鱗が落ちる思いだ。
全ての人が自由を望んでいると思っていたら、その違いは几帳面さや真面目さや熱心さの差から生じる、人としての質の差に感じられるので、ともすれば無用のコンプレックスにすらなっていたことを思い出す。
発言小町に面白い相談が寄せられていた。
全くの個人的感情ですが、大雑把に言って「自由な人」が苦手な様です。 「~な様です」と他人事に書いてしまうのは、自分でも理由が解らないからです。
特に引用しませんが、回答をぜひ楽しんでください。
回答者が自由が好きか嫌いかで、答える内容が変化してることに気付きます、そして受け身で聞いているとどれも正論で真面目に答えていることが感じられます。
自由が嫌いな人は、自由のことを無秩序でいい加減なことだと感じているようで、上から与えられる(指示される)ことに従うことが大事だし、その方が楽だと感じてるように思える。
日本の政治や経済がガラパゴス化しやすいのは、自由に対する意識の影響が大きいのではと思えてくる。
指示されることが好きな人は、自由が苦手なのかもしれない。
森村誠一さんが『日本の暗黒』で指摘してる自由を嫌うというのは、日本のそして日本人の特徴の一つで、人によってはDNAのレベルでインプットされてると知っておいて損はない!