違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

筋トレと体脂肪の謎と不思議!

筋トレブームと言われるようになって久しいが、もうブームを越えて日常に定着したようにも感じられる。

 

GoogleTrendsで検索可能な2004年以降で見ると、

 

GoogleTrends 「筋トレ」2004年以降

 

確実に右肩上がりだが、近年は起伏の大きさがある。

 

細かく見ると、盛り下がるのは12月でピークは6月前後と分かる。

 

二つの仮説が成り立つ気がする。

 

  1. 薄着になって身体の露出が増える時期に備えて鍛えようと考えての筋トレ
  2. 徐々に暖かくなるとモチベーションが上がるが、暑すぎても寒くてもモチベーションは下がる

 

 

ところで筋トレと呼ぶと筋肉が主役に思えるが、実際には影の主役は体脂肪(率)なのだ。

 

筋肉自体を発達させマッチョになりたいというよりも体脂肪の少ない身体になって、身体もインスタ映えさせたいのだ。

 

そして、インスタ映えする身体に一番ウットリしたいのは自分自身なのだ。

 

体脂肪を落とすだけなら理屈は簡単で、ライザップでお馴染みの糖質制限をすれば良いだけだが、これを間違ったやり方でやってしまうと健康を損なうので、過度な食事制限をすることなく体脂肪を落とすために筋肉を鍛える筋トレが注目されるのだ。

 

もっとも動機はどうであれ、筋トレをすると筋肉の世界へハマってしまう人も多いのは、結果的に自意識に基づく自己評価だけでなく、周りの人からの評価も上がることも関係してる。

 

筋肉が発達して体脂肪が少ない身体は、その身体の持ち主の人間性の評価も高めるのだ。

 

どちらかというと男の世界だった筋トレだが、現在では意識の高い女性も筋トレ(≒体脂肪を下げる)に夢中になる人が増えていて、しかもそのような女性は、女性からも憧れられる対象になっている。

 

このような動きはいつ頃から始まったかというと1960年代からで、この時期に登場したのがミニスカート。

 

同じくこの時期に起きていたのがウーマンリブ(女性解放運動)。

 

細くて体脂肪の少ない身体に女性が魅力を感じるようになったのは、男社会が女性に押し付けていた価値観に反発したからとも言えるのだ。

 

女性にとって体脂肪は重要な指標の一つで、体脂肪率18%を下回ると生理が止まったり、排卵が行われないなどが起こる。

 

痩せて体脂肪を落とすことに夢中になるというのは、無意識の避妊活動になっているのだ。

 

20世紀までは、女性が痩せたがるのはせいぜい20代前半頃までで留まっていたが、21世紀に入ると年齢に関係なく体脂肪を嫌う女性が増えているように感じられるのも、目に見えない少子化の一因のはずだ。

 

一方、男性の場合は体脂肪を落とすことのマイナスは女性ほど顕著ではない。

 

体脂肪を落とし過ぎると精子が枯れるという話もあるようだが、Twitterには一つだけだが実際に調べてる方もいた。

 

 

 

筋トレというブームは、ほんの小さな社会的な動きに過ぎないかもしれないが、その結果としての体脂肪(率)の変化は、不思議と謎に満ちた事態につながっているのかもしれないと思うと、神様はやっぱりすごいなと思えてくる。

 

コロナウイルスの件で起きてるさまざまな制限で、今までつながってると思ってなかったものがつながっていたことを思い知らされてるが、同様に筋トレや体脂肪もきっとさまざまな目に見えないものとつながってるのだろう。