コロナウイルス騒動は、ダメージだけを社会に及ぼしてるようで、表向きには全く良いことがないように見えるが、投資の世界には裏目に賭ける逆張りという戦法はオーソドックスな定番戦法でもあることを考えると、きっとこの機に大儲けして笑いが止まらない人がいても不思議ではない。
ここでいう大儲けには、マスクやトイレットペーパーの転売のような次元の低い話は入らない。
今日こんなことを考えようと思ったのは、コロナウイルスでは手洗いや殺菌消毒が合言葉のように過剰に取り上げられる割には、除菌殺菌機能がある空気清浄機が注目される気配が感じられないことなどがキッカケでだ。
詳細は不明で想像するしかないが、中国の工場やサプライチェーンが機能停止したことで、作りたくても作れない、あるいは作ったものを発送することができないという事情でもあるのかなとも思ってしまう。
この想像が当たっているならば、『これをやれば儲かるぞ』ということも、思わぬ障害が起きていることも多いのだろうと思える。
そうすると、ウイルスで人の動きに制限が課されるような環境下では、人が介在する割合が少ないシステムが必須のように感じられる。
株の世界では相場が下がるタイミングでは空売りが注目されやすくなる。
投資対象である現物を所有せずに、対象物を(将来的に)売る契約を結ぶ行為である。商品先物や外国為替証拠金取引でも用いられる用語だが、差金決済を前提としたこれらの市場では売り買いとも「空(から)」である事が前提であるため端的に売り、ショートと呼ぶことが多い。対象物の価格が下落していく局面でも取り引きで利益を得られる手法のひとつ。「信用売り」「ハタ売り」も同義語である。対義語は「空買い」。
この空売りのリスクは株価が上昇すること。
最近でも大きく下がった後に反発して上昇するのは、空売りを巡る攻防が展開されているのだろうなとわたしのような傍観者の目には映る。
バクチやギャンブルは宝くじと同じで、確実に儲かるのは胴元と決まっている。
胴元とは、今風に言うならプラットフォーマーとなる。
プラットフォーマーを幅広く捉えると、場の提供者となる。
ウイルスで人の動きに規制が掛けられると、さらに自粛という自己規制もプラスされると、リアルな場が機能しなくなる。
観光地や飲食店や各種のイベントがダメージを受けるのは、リアルな場が舞台だから。
もし、仮想の場が代替できるならば、シフトするのは自然な流れで、テレワークはその代表だ。
ところで、今回のコロナ騒動のようにあらゆるものが下げ相場の時は、上で書いたように胴元だけが儲かる。
胴元は、肝心要の情報を発信したりすることはない。
だから、儲かっていても儲かっているような様子は見せない。
ネット上ではさまざまな儲け話が発信され、一喜一憂する様子が発信されるが、これらの情報を発信してるのはプラットフォームの上で踊っているだけのプレイヤーに過ぎず、プラットフォーマーではない。
しかし、今回のコロナ騒動はプラットフォーマーにも影響を及ぼしてるかもしれないのだ。
新型コロナウイルスでもフェイスブックやグーグルなどの外資系企業は安泰だと思っている人が居る。
— じっちゃま (@hirosetakao) 2020年3月19日
考え直した方がいい。
「広告モデル終焉」の日が来るかも。
但し、この話は事情通が発してるのであってプラットフォーマーが発しているのではない。
プラットフォーマーが直接発してる話としては2020東京オリンピックがある。
アスリートの祭典と呼ばれるオリンピックでは大きく四つの立場(≒利害)が絡み合っている。
2020東京オリンピックならば、プラットフォーマーとしてのIOCやJOCの側、オリンピックに参加するアスリートの側、協賛してるスポンサー企業の側、観客であり傍観者の側の四つ。
目前に迫ったオリンピックでもプラットフォーマーが揺らいでいる。
五輪「違うシナリオ検討」 IOCのバッハ会長 2020/3/20
バッハ会長は「われわれも他のみんなと同様に、危機の影響を受けている」と認めた。
プラットフォーマーがネガティブな発言をする場合は、本当にピンチだと感じているからだ。
今、本当に儲かってる人は決して『儲かっている』とは言わないし、関連する情報は発信しない。
逆に言うと、今『これをすれば儲かる』と言う話はすべてウソだと思って良いはずだ!