違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

モチベーションは麻薬!

決して珍しい話ではないが、有名人でそれなりのカリスマとして通用している人の身に発生すると悪い意味でインパクトがあるということがある。

 

良いことづくめのように思われてる筋トレですらだ。

 

金子賢は肩や肘を手術へ シャンプーも出せない… [2020年3月23日]

ボディビルダーとしても活躍する俳優の金子賢(43)が、肩や肘の痛みにより「シャンプーのプッシュも出来ないくらい」の状態だったことを明かし、手術を受けることを報告した。

 

 

 

そうなった理由は書かれてないが、金子賢さんは一定のカリスマ性を持っているようで鍛神というサプリをリリースしている。

 

鍛神(きたしん)とは金子賢さんが監修し効果を実証したと称するサプリで従来のプロテインに置き換わる存在としてリリースされてるようだ。

 

ネット上でこのサプリの広告を見た人も多いかもしれないが、サプリそのものよりも使ってる人がどういう人たちなのかの方が興味がある、そこで次のようなサイトを見ると。

 

鍛神の効果は嘘か本当か?服用者のリアルな口コミをまとめてみた!

さて、鍛神を服用した方のいろんな意見を参考にしてみましたが、いくつかの共通点があったようにも思えます。

「効果があった」「効果がなかった」どちらの口コミもありましたが、これらを参考にして言える事は、

 

  • ・鍛神を飲むだけでは鍛えられない、痩せられない
  • ・飲みやすさや使い勝手は良さそう
  • ・2ヶ月~3ヶ月くらい継続して飲む必要がある
  • ・Amazonや楽天だと少し値段が高い

 

こんな感じですかね。

 

結論、鍛神をうまく活用すれば十分な筋力アップが期待できると思うので、まずは諦めずに継続して飲み続ける事が大切だという事です。

 

それに+αで体を動かすトレーニングも頑張ってみましょう!

 

 

 

今時は、レビューを装ったステマやウソは日常に溢れているので、それを見ても商品(この場合はサプリ)の真実が分かるとは言い難いが、その商品がマーケティングとしてどのような属性の人をユーザーにしようとしてるかは想像できるのだ。

 

筋トレというキーワードに反応する人には大きく二種類の方がいることが想像できる。

 

共通してるのは、理想の体に対するイメージは持っているのであろうということ。

 

ここでいう理想の体とは姿形としてのフォルムのことで、発揮するパフォーマンスではない。

 

違いが出るのは、そのためのアプローチの方法で極端な言い方をすると。

 

  1. キツイことを喜んでやる
  2. キツイことは一切やりたくない

 

 

この極端な両者を惹きつけるために金子賢さんはストイックに自分自身の肉体を鍛えたのだろう、能書きよりも肉体の方が100倍説得力があるからだ。

 

その結果得た肉体は、目標のためにはキツイことを厭わない人には自然とアピールが届く、そして、そんな肉体がこのサプリで手に入りますとアピールすると、キツイことは一切やりたくない人たちにもアピールが届くようになる。

 

騙したとか騙されたという話がしたいのではなく、したいのは、望むと望まざると人には与えられた役割が課されたり、自ら課すことがあるということだ。

 

 

 

今や麻薬や覚醒剤で有名になった田代まさしの最初のつまずきは2000年に盗撮容疑で捕まったことだった。

 

この事件の発覚時に、盗撮理由として『ミニにタコができる』という映像を撮ろうとしていたと言い訳したが、

 

事務所から「ギャグにしよう」と言われて考えたら、かえってバッシングを受け裏目に出たと後に語っている。なお、田代自身は事務所からこの提案をされた際は決して乗り気では無かったという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/田代まさし#2000年の迷惑防止条例違反

 

事件当時は、田代まさしはギャクの王様、ダジャレの帝王などという冠がまだ通用していた頃だった。

 

つまり、自分に割り振られた役を演じて窮地を乗り切ろうとしたが、それが通用しなかった。

 

 

与えられた役割を演じ、その役にのめり込むことは、中毒に陥ることとほぼ紙一重で、モチベーションが高くなければアピールする力は弱くなる。

 

結果が良ければ賞賛が得られ、結果が悪いもしくは出なければ賞賛が得られないだけでなく時には非難される。

 

 

筋トレに話を戻すと、筋トレと言ってる場合の多くは実はダイエットを意味していて体脂肪率を下げることを目指し、具体的には腹筋の割れが浮き上がる姿が一つの理想という場合が多い。

 

しかし、この体脂肪率が低いという状態は、体や脳は飢えを強いられている状態でもあるので、正常な生理機能を果たせなくなることに繋がりやすいが、そんな状態にもかかわらずモチベーションが持続するということは麻薬や覚醒剤で脳が騙されることと共通してるのだ。

 

金子賢さんと田代まさしは、見た目は全然違うけど、二人には共通点が多いのだ。

 

体脂肪率を下げたければ見直すべきは生活習慣しかなく、体脂肪率を基準にしてると生活習慣が変わるとは必ずしも言えなくなる。

 

その小さなズレが、体脂肪率が下がったとしてもトータルでの良い結果をもたらさないことに繋がるのだ。

 

その結果が冒頭の金子賢さんの手術の必要につながるのだ。

 

 

強いモチベーションの持ち主と中毒に陥った人の行動パターンに感じられる共通点を考えていると、モチベーションは麻薬に似てるなと思えてくる。

 

人間は脳内で分泌される脳内麻薬と呼ばれる物質を持っていて、これはもちろん無害だが、人間は大なり小なり生きるためのモチベーションを麻薬的な働きに頼っているのだなと思えてくる。