コロナのおかげで社会や世間の予定は大きく狂わされたせいで、予定して当て込んでいた計算を皮算用と化させる誤算を生んでいるはずだ。
皮算用といえば金銭的なことを意味することが多いが、それ以外にもあるのだ。
新型コロナで「大誤算」!? 王室を離脱したメーガン妃を待ち受ける「終わった人」への危機(井津川倫子)
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新型コロナウイルスのパンデミックがいつ収まるのか、まったく先が見えない状況です。「王室離脱」後は、名声を武器に華々しい活躍を計画していたメーガン妃にとって、このまま「世間から忘れられる」ことは、最も避けたいのではないでしょうか。
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予定していた計算を皮算用化させないためには、前もっての準備が必要になる。
一般的には、前もっての準備には教育(啓蒙)と投資が必要になることが多いし、そのために割かれる時間も余計に必要になる。
しかし、日本は伝統的にこれらを根性や気合で乗り切れるだろうと考えるリーダーや指導者がまだまだ多いのだ。
「なぜ日本では休校中にオンライン授業をしないの?」と言われても、PTA広報委員会のLINEグループで「PDFを共有して広報誌の校正しませんか?」と提案したら、「PDFとかわからない、学校に集まってお菓子を食べながら校正するならできそうだけど…」と返ってきたので、まず保護者に説明できなさそう。
— 高川朋子 (@darkmatter_tomo) 2020年4月1日
リーダーや指導者が根性や気合を重視する場合、下に就てる者は十分な啓蒙を受けてないあるいは形だけの啓蒙っぽいお説教で終わっているものだ。
テレワークが無能をあぶり出すリトマス試験紙だと言われるのもこの辺が関係していて記事化されている。
隠れ「働かないおじさん」がテレワーク強制で次々あぶり出された理由
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ある経団連幹部は「コロナ危機をきっかけにテレワークを利用したリストラが加速する」と断言する。経団連かいわいや、経営者・幹部の間で、これがよく話題に上るようになっているのだ。
テレワークはITツールを使って仕事が進む。勤怠管理だけでなく、働きぶりもより精緻にデジタルデータで明らかにできる。アナログな「追い出し部屋」などから進化した、「新型リストラ」が始まる。
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コロナ前、世間ではさんざん揶揄されていた『日本すげえ』と礼賛するテレビ番組が多かったが、ほんの数ヶ月前までよく目にし聞いていたはずなのに遠い昔の話に思えるようになってしまった。
そんな時に、政府から1世帯にマスク2枚を配るという話が出た。
この話に対して元外交官で作家の佐藤優さんがおもしろい(=恐ろしい)ことを言っていた。
ここでも、こんなはずではなかったという多くの話が語られた。
安倍総理を含め側近の秘書官たちが、ネットでもさんざん伝えられる自粛で苦しむ世間の実情を知らないわけはない、十分過ぎるほど分かっている。
しかし、それに対して打てる対策が今の日本の実力では、マスク2枚を配ることなのだと言っていた。
わたしは、緊急事態宣言を出さないことも含めて、政府が出来ることをやろうとしないのは、憲法改正などこれを機に一気に進めたいことの駆け引きをしてると思っていた。
つまり、駆け引きのために、出来ることをやろうとしてないと思っていたのだが、佐藤優さんは、やりたくてもできない、それが今の日本の実力なのだと言っていた。
言われてる通りだとすると、政府に期待することは出来なくなる。
検索すれば出るのでリンクは貼らないが、このマスク2枚政策は海外のニュースでアベノマスクと呼ばれて嘲笑の対象になっている。
佐藤優さんが語る日本の実力に興味がある方は次の話を聞いて欲しい。
この中で佐藤優さんは、補償云々以上に怖いことを言っている。
日本で医療崩壊が起きるとすれば、それはコロナが起こすというよりも日本国民が起こすという話も語られている。
日本流のガラパゴス効率を重視したせいで、緊急時に非効率的な態勢で運用される仕組みが出来上がっていたのだ。
佐藤優さんが言ってることが当たらずとも遠からずであるならば、日本は時代に逆行し、同調圧力が翼賛につながる可能性が高い。
そういう意味では、ここでも憲法改正は蒸し返されそうな気もする。
コロナがキッカケで世界は1歩未来に歩みを進める中で、日本だけが2歩も3歩も歩みを過去に戻す可能性を秘めていると気付いた方が良さそうだ。
佐藤優さんは最後に自由が大事だと言っている。
自由と簡単に言うと誤解の元になるだろう。
わたしが中途半端に解説するよりも、実際に前後の文脈に照らし合わせて解釈することに意味があると思うのでぜひ上記YouTubeを聞いて欲しい。