違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

平時のリーダー、非常時(緊急時)のリーダー!

昨日の岡江久美子さんの訃報は衝撃だった。

 

午後おそらく訃報の第一報が伝わる少し前に、手ぶらで1時間半ほど外出した。

 

帰宅後、テレビを見ると画面の右上に岡江久美子さん死亡と出ていて、その下段に少し小さな字でコロナに関連した他の表示が出ていた。

 

一瞬わけが分からなかった。

 

岡江久美子さんの死亡というのがピンとこなくて、芸能界ではない分野に岡江久美子さんという同姓同名の別人でもいたのかなとすら思ったし、まして、その死がコロナに関連するというのがもっとピンとこなかった。

 

比較するのもなんだが、かなりの衝撃だったはずの志村けんさんの訃報を知った時と比べても、衝撃の度合いが違い過ぎた。

 

ああ、これが青天の霹靂かと思った。

 

その後、昨年末に乳がんの手術をし、コロナが日本に上陸し始めた1月〜2月に放射線治療をしていて免疫力が落ちていたのだろうと伝わると、『現象には理由がある』というドラマのセリフが蘇ってきた。

 

なんとなく岡江久美子さんと志村けんさんのことを思い出していると、途中から女性と男性の違いみたいなものを考え始めていると、つけっ放しにしていたラジオから、政治のリーダーシップにおける女性と男性の違いを語っているのが聞こえてきた。

 

 

世界で猛威を振るうコロナだが、この対策にリーダーの男女差の差が垣間見えているのだ。

 

 

 

 

 

女性であれば良いという単純な話ではないのは当然で、リーダーになるような女性の特徴として次のような話がある。

 

 

 

 

平時にはリーダーとは地位や立場として語られることが多いが、非常時や緊急時には発揮するリーダーシップが求められるし問われる。

 

非常時に女性リーダーの活躍が目立つのは、男性リーダーが非常時に活躍できないからでもある。

 

以下は日本の平時に限った話になるのかもしれないが、『神輿は軽くてパーが良い』ということばがある。

 

<参考>

https://ja.wikipedia.org/wiki/ノート%3A海部俊樹#担ぐ御輿は軽くてパーがいい

 

 

トップはバカの方が良いという意味だ。

 

政治の世界では、政治家のリーダーシップよりも、官僚の実務力の方が重要だとされることから神輿の話は生まれてるのだろうか、いずれにしても操りやすい人がトップだと都合が良いと考える空気が日本にはあるのだろう。

 

リーダーとマネージャーの区別をしないことも日本の特徴。

 

目標や理想を描きそこに向かう(向かわせる)のがリーダー。

 

損得や利害の調整をするのがマネージャー。

 

 

日本では、政治の世界でも経済の世界でもマネージャーがマネージャー目線でリーダーを兼務しているのだ。

 

アメリカのトランプ大統領もこのタイプだ。

 

こういうタイプは、平時のマネージメントはそこそこレベルでこなすが、いかんせんピンチに弱い。

 

日本では、女性政治家や女性経営者や女性役員が他国に比べて少ないが、そんな数少ない女性たちですらマネージャー的な振舞いが目立つのは日本にはお手本になる女性リーダーのロールモデルがないからだろうか?

 

損得を度返して采配を振るわなければいけない非常時や緊急時に、真っ先に損得や費用対効果を考え、その範囲で何ができるかを考えようとするのが日本だと感じられる。

 

日本が高度成長を成し遂げ、80年代には世界からJapan as No.1と呼ばれるまでになれたのは、敗戦後に米軍(戦勝連合国)の占領下にありリーダーシップをアメリカに委ねたことの恩恵だったのかもとすら思えて来る。

 

ついでに言うと、世界に誇る現在の憲法もこの時に制定されている。

 

 

真のリーダーシップを持つ者が理想を描いたからできたことで、当時の日本人リーダーには不可能だったし、現在の日本のリーダーではさらに不可能だろう。

 

 

このような記事があった。

 

女性リーダーの国々がコロナウイルス対策に成功している本当の理由

 

 

〜〜以下引用〜〜

 

「女性であることがコロナ対策に優位に働いているのではない。概ね、女性はリーダーになるために、“より優れて”いなければいけないのだ」。ここから見えてくるのは、トップに立つためのリーダーシップの差は性ではなく、知性なのだと分かる。

 

〜〜引用ここまで〜〜

 

 

 

平時と非常時や緊急時のリーダーとしての振舞いの違いを探るつもりで書き始めたが、どうやらそういうことではなさそうだ。

 

日本のリーダーをはじめ、非常時や緊急時に活躍できないリーダーに欠けているのは知性だったのだ。

 

 

これはリーダーを取り巻く人々にもそのまま当てはまっているのだろう。