リフォームする前とリフォームした後のギャップを楽しむテレビ番組で浸透した表現。
拡大解釈や応用が効きやすいので多種多様に使われているはず。
良い意味で用いる場合、できなかったことができるようになったり、未達成のことが達成できたりを意味することが多いし、地味な人生が華麗な人生に転換したような場合が似合いそうだ。
悪い意味で用いられる場合は、消えた芸能人や有名人のように没落のイメージだったり、かつての人気観光地のホテルが廃墟と化していたりするイメージが強い。
最近だと整形やダイエットやメイクの前と後のような場合に用いる方が多いかもしれない。
いずれにしても、どのような使い方をされても、ギャップを表現する場合に用いられるのがビフォーアフターだ。
ビジネスにおけるビフォーアフターの典型例は、
ビフォー : 社長や上司「これで売れるはず」
アフター : 部下や現場の社員「全然売れません」
なんだか日本のコロナ対策のような気もしてくる。
どんな分野であろうと、意識に目覚めて取り組むところには必ず時間をかけてのビフォーアフターが存在する。
ライザップのCMで見るビフォーアフターには新鮮な感動があったが、人生はずっと継続するので、いったん掴んだアフターは新たな一歩から見るとビフォーになるのだ。
ダイエットを達成した後のお約束はリバウンドでもある。
その結果であるはずのアフターが、以前のビフォーに戻ったり、ビフォー以下に落ちたりする人生は世の中にはたくさんあるのだ。
自分は常に進歩してると思える人もいれば、自分はどんどんダメになって行くなあと思ってる人もいるはずだ。
ビフォーアフターもさまざまなグラデーションを描くのだ。
他人の目に映るビフォーアフターと自分が感じるビフォーアフターは多分一致しないはず。
生きるということは共有できてるようで共有できてないビフォーアフターの繰り返しなのだと考えると、人間は一人一人自分専用のタイムマシンを持ってるといえるかもしれない。