ゴシップネタは扱うのをやめようと思っていたが、どうにもムズムズする話題がある。
どうにか自分に、『これはゴシップとしてではなく、一種の推理小説のトリック解読だ』と言い訳することで取り上げたい。
きっかけは、夜中にトイレのために目が覚めた時に見たツイートだった。
イソジンならぬ、ポビドンヨード問題で一躍有名になった、大阪府立病院機構の大阪はびきの医療センター次世代創薬創生センター。HP上では未だ準備中になっている。当該センターがいつ出来たのか、本当にあるのか!確認したところ、今年8/1に設置されたとのこと。なんだこれ!https://t.co/qv33UZRNNC
— 野々上愛 (@nonoueai) 2020年8月11日
突然のイソジン発言で世間を驚かせた後、一気に呆れられた大阪の吉村知事については誰しも記憶に新しいだろう。
この発言でイソジンは一気に注目され買い占めが始まった。
ちなみにどのくらい注目されたのかというと、GoogleTrendsで直近1週間で見ると、
発言で一瞬大盛り上がりしたことが分かるが、そもそも過去にイソジンが注目されたのはどんな時があったのだろうかと検索可能な2004年以降で見ると、
今回の注目は初と言って良い位のレベルだとわかる。
時系列が分かる記事があったので引用。
“イソジン吉村”の言い訳に「矛盾だらけ」「焦りが凄い」総ツッコミ! 8月6日
8月4日に行った自信満々なパフォーマンス会見で、ポピドンヨード入りのうがい薬を日本中の薬局から売り切れさせてしまった大阪府の吉村知事。マスクに続く、まさかの買い占め&転売パニックに世間から批判が殺到。これまで何かと持ち上げられてきた吉村知事だが、ここにきてイメージが“暗転”する事態に。
すると翌5日に吉村知事は、“治療効果があるわけではない”などとツイッターで言い訳。当然納得いかないのがネット民で、「イソジン吉村」とB級プロレスラーのような愛称を付けられると、これがとたんにトレンドワード入り。これまでとは違う圧倒的な批判の多さを重く見たのか、
6日にはテレビで言い訳行脚することとあいなった。
その後、ただのお騒がせ発言では済まなそうな流れもでき始めた。
吉村知事「イソジン会見」の背後にインサイダー疑惑!?テリー伊藤「実は1時間半前に話を知ったが、株を買うのはやめておいた」さんまも「お金動いてんのかな?これって」
このような流れを生んだ今回の最初の発言で、鬼の首でも取ったかのように出てきた名前がはびきの医療センターだった。
「うがい薬でコロナウイルス減少?」 大阪はびきの医療センター・研究責任者に直撃(ABCニュース)
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) 2020年8月5日
→ポビドンヨードのうがい薬を使った臨床研究を実施された松山先生が詳細を分かりやすく回答されてます。これを見ればだいたい分かります。 https://t.co/7B3aJrWmlF
そして、冒頭のツイートにつながるのだ。
さも長期間の研究データの蓄積があるのかと思っていたら、その研究施設は今年の8月にできたばかりだったというわけだ。
これだけ材料が揃うと、推理小説が好きな人は黙っていられなくなるのは当然だ。
もしインサイダーを狙って企てられていたとしても吉村知事の役目は末端のおれおれ詐欺の受け子や出し子の役にしか思えなくなる。
背後に何があるのか?
背後で誰が蠢いているのか
2020年の夏の珍事であることは確かだ。