映画館で映画を見なくなってずいぶん経つが、久々に映画館で見たらインパクトがあるかもと思える映画が出てきた。
タイトルは『事故物件怖い間取り』で、公式サイトは以下。
https://movies.shochiku.co.jp/jikobukken-movie/
事故物件といえば、大島てるが有名で、そんな物件が地図上に表示されてるのが以下のサイト。
http://www.oshimaland.co.jp/?p=ngl8l20ghttp://www.oshimaland.co.jp/?p=1q18ydja 
事件や事故の現場になった不動産が事故物件とされ、不吉な物件で縁起が悪いとされるので不動産としての評価も下がることが多い。
気持ち悪さの原因の多くは、被害者の霊魂が成仏できずにその辺にいるかもしれないと感じることにもあるだろう。
人生で一度だけだが、知人が殺人事件の被害者になったことがある。
それも比較的最近の話。
第一報は共通の知人からで、知人は第一発見者から聞いていた。
連絡が取れないことを不審に思い、かつ予感というか心当たりがあった第一発見者は警察に連絡し、警察と一緒に被害者宅を訪れ死体を発見。
経緯については生々しいから触れないが、事件が報道される前にわたしには情報が回ってきていた。
事件そのものを語りたいわけではなく、事故物件が心理的にどのような影響を与えるのか、またどのような影響を受けるのかということを話してみたい。
その被害者の方とわたしは、ウマが合わないタイプだったので親しく付き合うということはなかったのだが、お互いに快く思ってなかったことは自覚していたので、少しだけ背中がゾクゾクするような感じが付き纏うようになっていた。
接点があったのは、ずいぶん昔に2年間ほどだったので、最近の状況はなんとなく噂には聞くという程度だった。
現場になった被害者の住所は、昔知っていた住所から大きく離れ、なんとわたしの自宅からの徒歩圏内であり、わたしがよく行く山登りルート(往復で15kmほど)の途中の目と鼻の先だった。
わたしにとっての山登りは運動不足を解消するためのもので、サボるとツケがまわるだろうなと思っていたので、楽しむ以上に必要なものだと位置付けていた。
しかし事件があって以降、事件の発生が2月で寒かったこともあり、背中のゾクゾクが止まらなくなっていた。
現場の近くを通ると祟られるんじゃないだろうか?
祟られたら山で遭難したり事故に遭うんじゃないだろうかと思い始めていた。
そこで1年だけ喪に服そうと、山登りを中断することにした。
わたしは、被害者とウマが合わなかったので祟られるという心配をしたが、逆にウマが合っていたら道連れにされる心配をしたかもしれない。
現場の近所の方で、面識すらない方の中には、逆恨みやトバッチリで祟られたらどうしようという気持ちになった方がいたかもしれない。
さほどオカルト話を怖がるタイプではないはずだが、この時は少しビクついていた。
ずっと以前大学を卒業して間もない頃、オートバイに乗っていて高速道路で高速隊のパトカーに説教されたことがある、本当はスピード違反で捕まえるつもりだったらしいが、追尾が始まる前にわたしが気付いて減速したからだが停止を命じられた。
そのお説教の中に、ちょうどお盆の時期だったのだが、『この時期は里帰りした霊魂の中には連れて行く相手を探してる場合がある』というものがあった。
このことばは結構当時のわたしには刺さったのだ。
そういうことってあるかもしれないと感じたのだ。
こういう気持ちになると、スピードを出しても全く楽しくなくなったのだ。(あまり続かなかったが)
現代人は理詰めに反応し対処したいと考える人が多いかもしれないが、肝心要の時には情緒的な反応をしてしまうことが避けられないと知っておいた方が良いかもしれない。
自分に関係ないやと思ってる時に感じる事故物件に対するイメージと、自分に関係するかもしれないと感じる事故物件では、印象はガラリと変わるので、自分で自分に戸惑うかもしれない。
まもなく超危険だといわれてる台風10号がやって来るが、これまでも事故物件などと呼ばれながらも住んでる方を守った物件はたくさんあることを考えると、台風や地震を乗り越えた事故物件は、その汚名を外してあげても良いなと思えてくる。