今朝ラジオを聞いていた。
その中のコーナーでリスナーから電話で寄せられた秋の様子を伝える録音メッセージを紹介していた。
ある方の録音に『この声が聞こえますか?』と言ってスズムシというかなにかの秋の虫のような音色に似せて口笛を録音しているものがあった。
失礼ながら、あまり上手ではなかったのですぐに口笛だなと分かったのだが、パーソナリティの反応は、『これは口笛ですよね(聞いてるわたしはそんなことすぐに分かるだろうとと思いながら)、本物のスズムシだったら周波数の関係で受話器越しには聞こえないんですよね』だった。
これを聞いて、今更ながら『そうだ、そうだった』と思い出した。
わたしがそのことを最初に知ったのはドラマ相棒でだった。
検索すると、
2009年10月21日(水) 第2話「さよなら、バードランド」
だと分かった。
完璧なアリバイは工作によるものだったが、受話器越しに話した時に背後でスズムシの鳴き声が聞こえていたと言ったことで、スズムシが鳴いていたことは現場にいなければ分からないことだと指摘されアリバイが破綻するという展開だった。
この、スズムシの鳴き声が受話器越しには聞こえないという話は、ミステリー界では定番のトリック崩しのネタらしく古今東西で使われているらしいので、日本のドラマでも注意してると気付くだろう。
日中はまだまだ暑いが、台風10号は確実に秋を呼び寄せたように感じられる。
スズムシの鳴き声は受話器越しには聞こえないという話が、季節が秋に移ろい出したことを教えてくれる。