Twitterのトレンドに予約戦争とあった。
【PS5は11/12発売 価格も発表】https://t.co/iWXJW9xVIn
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2020年9月16日
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、次世代機「PlayStation 5」を国内向けに11月12日に発売すると発表した。価格は通常版が49980円、デジタルエディションが39980円。
この話題を巡って購入希望者と転売屋の間に戦いが起きているらしいのだ。
購入希望のエンドユーザーにとっては予約が取れるかどうかはとても重要なのだが、他の購入希望のエンドユーザーがライバルなのではなく、ライバルは予約合戦に参加する転売屋なのだ。
もし、予約を受け付けるという仕組みが無かったとしたらどうなるのだろうか?
昨日のニュースで東京都中央区での商品券販売が区役所のみで行われて大混乱になったと報じていた。
【ブログ更新】
— 高橋元気(東京都中央区) (@genki_takahashi) 2020年9月16日
本日のハッピー買い物券2020再販売の件になります。
当日の様子のまとめと、今後の見通しや年齢制限の撤廃、オンライン予約、販売等にも触れています。
区役所大混乱!ハッピー買い物券2020再販売https://t.co/rKpZcIIU4j pic.twitter.com/33unRmlKPR
他の地域で類似したことが行われた際にはここまで混乱したことはなかったらしい。
何が違うかというと、
- 他の地域では予約を受け付けていた
- 販売場所は複数設けていた
要は、集中を防ぎ分散させることが無用な混乱を避けるためには大事だということ。
繁盛したり流行してることの象徴が行列だが、行列は嫌われる要素でもある。
たまたま通りかかって行列に気付く場合と、大人気で混雑してるのは当たり前だと知ったうえで見る行列は、受ける印象がかなり違うはずだ。
知らずにたまたま通りかかった人にとっては、その行列は新鮮な驚きだろうが、いつもの光景だと分かってる人は店に対しても列に並んでる人に対しても『もっと上手にやれば良いのに』ときっと思うはずだ。
ちなみにわたしは手続き等で行列や予約を受容れるしかない状況以外では、行列も予約も避けたいタイプだ。
性格だからとしか言いようがないが、行列を見た瞬間に気持ちが冷めてしまう。
めんどくさいことに、だからと言って予約するのも好きじゃないのだ。
それは、予約をすることも行列に並ぶことも、わたしにとっては束縛を強いられることだから。
予約も必要なく、行列や混雑が無い(もしくは許容範囲に収まる)時には、自由を満喫できてるような気になれる。
自由とは束縛がないことだが、これが結構不自由なものだと、昔オートバイに乗り出してから気付いたが、これが性に合っていたのだろう、オートバイに乗らなくなってずいぶん経つがこの性分だけは何事にも出てくる。
ところで、行列や混雑に上手に対処することの一つが予約なのだろうが、ビジネス的な言い方をするならば、需要の先食いとなるのだろうか?
人気のあるホテルや飲食店で、ずっと先まで予約で埋まってるという話はコロナ前は珍しくなかった。
そのような場合、予約につながる評価の高さはどこに宿っていたのだろうかと興味がある。
予約を需要の先食いだと捉えるとあまり良い印象はないが、投資家が投資を考える場合には重要な指標になる。
予約の絶えないビジネスにすでに投資をしてる投資家は、最後は利益確定のために高値での売却を考えるだろうが、予約が多いことは売却額にプレミアムを付ける効果がある。
予約が絶えないビジネスは、テレビや雑誌でも取り上げられることが多いが、この辺も投資家やその意を受けた広告宣伝業界との結びつきが感じられる。
キャパシティ以上のものを受容れることは出来ないので、オーバーフローは予約という形で先延ばしで受容れる現代のシステムが、過剰に投資家や株主に振り回された結果の、予約ビジネスの真実なのだろうと思えてくる。
そんな仕組みを利用するエンドユーザーの価値観と一致してる限りは何の不都合もないが、わたしのような予約や行列が嫌いな人間からすると、先の予定で自分を束縛まみれにすることがそんなに楽しいだろうかと疑問に感じてしまう。
東京23区の飲食店の時短営業が緩和されたことを受け、一部で予約は活性化すると思われるが、コロナのせいでそもそものキャパシティが下がったことを考えると、投資家にとっては予約ビジネスはもはや魅力を感じられないのかもしれない。