大坂なおみさんと瀬戸大也さんの共通点として、思った通りに行動した結果、スポンサー企業を失うかもしれないという事態にさらされたことがある。
両者ともそれぞれの分野で頂点を極め、且つ今が全盛期で将来の活躍も期待されている現役選手だという点も共通している。
良くも悪くも調子に乗り自信満々で当然だ。
ただし、皆さんが知ってるように世間の評価は正反対だ。
皆さんもすでにご存知だろうし、検索すれば詳しい話はいくらでも出るので二人の行動については必要最低限以上には触れない。
大坂なおみ選手が、理不尽な人種差別や暴力に抗議するメッセージを一人で発信し、それが世界規模で多くの人を勇気づけ、称賛されている時に、日本では有名な企業が「ノーコメント」と傍観する。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) 2020年10月2日
この異様な光景を日本の子どもに見せることが、子どもにどんな影響を及ぼすか。https://t.co/Glj2Vp23zm
リンク先の記事には、大坂なおみさんが感じていたスポンサー企業を失うかもしれないことに関して次のように書いてある。
全米オープンの前には、TIME誌の対談記事で「アスリートは発言をする度にスポンサーを失うことを恐れています。私がまさにそうでした。スポンサーのほとんどが日本の企業だから」と語っていた。
信念に基づいた発言であっても、このような心配を余儀なくされるところが日本流だとも感じられる。
スポンサー企業の1社ANAの反応を次のように載せている。
ANA
▽優勝について
無観客となった前代未聞の今大会で、高い技術と強い精神力を発揮し、苦しみながらも逆境を跳ね返したプレーは、コロナ禍と戦う世界中の人々に勇気と感動を与えてくれました。2度目の全米オープンチャンピオン、本当におめでとうございます。
▽人種差別や暴力に抗議するメッセージの発信や内容について
弊社としては、引き続き大坂選手を応援していくとともに、世界中で活躍できる環境づくりをサポートしてまいります。
記事を見ればわかるが、複数社が「コメントする立場にない」という意味の言葉で回答を拒否してるところもいかにも日本流が感じられる。
どこで何が負に災いするか不明な場合は曖昧にお茶を濁すのだ。
リスクを取った大坂なおみさが自身の発言に堂々としてるのに対し、別に悪いことしてるわけでもないスポンサーがビクビクしてるのだ。
一方、瀬戸大也さんに関して、
ANAは「期待するイメージにふさわしくない」と契約解除の理由を説明した。
本来は、隠れてコソコソ行動しなければいけないようなことを、悪びれることなく行動した結果、発覚後謝罪を余儀なくされた。
悪びれることなく堂々とした行動は信念とは程遠いという大坂なおみさんとの対称も際立つ。
二人とも、発言や行動が表沙汰になった直後は、スポンサー企業を失う恐怖を感じたことは共通点だったが、結果は大違いになっている。
似て非なるものが、お手本と反面教師。
反面教師は、後悔先に立たずのお手本だ。
決して真似をしてはいけない!