ちょっとした独り言。
持続可能性あるいはサスティナビリティなどがキーワードになることが増えたが、この究極が外部からのエネルギーを一切必要としないで仕事を行い続ける永久機関になるのだろう。
永久機関は現在のところ成立しないものとされてるが、その理由はあまり語られてないように感じるが、こういう場合の理由は単純なものだと相場は決まっている。
重力や引力のように何もしなくても作用する力が抵抗となるのだろうし、抵抗体としての空気の存在も大きいはずだ、と個人的には結論づけているが、このような抵抗が多数あるとまとめるには苦労するかもしれない。
こんな書き始めで何が言いたいのかというと、計算を狂わすのは目に見えない抵抗が働いているからなのだということだ。
これは万事に当てはまるような気がする。
何が抵抗になって、どこに作用してるかは、それこそ無限にあるのかもしれないが、その存在は確実に計算を狂わせるのだ。
中には計算が狂った結果が吉と出る場合もあるだろう。
しかし、計算を狂わせた何かは見ることができないのだ、しかし確実に存在してることだけは、計算が狂った経験を持つ人は誰でも感じているはずだ。
物理的な力の作用ではなく、仕事や恋愛を含めて、人間関係や対人関係が発生する場では特にだ。
永久機関のように思えていた関係性が、永久ではなく期間限定だったということは多い。
そういう場には、計算を狂わせる抵抗体としての何かが確実に存在している。
公園や遊園地で滑り台で楽しそうに遊んでいる子供に釣られて滑ってみてビックリするのはその滑らなさだ。
無理して滑ろうとするとお尻が火傷しそうになるくらい熱くなる。
こんな経験をした大人は多いかもしれない。
滑るように作られてる滑り台は大人には向いていないのは体重と体型が抵抗になるからだ(と思う)。
滑り台がローラータイプのものでも同様だ。
実生活の場では、滑り台のように抵抗は摩擦に感じられることが多いかもしれない。
持続可能性やサスティナビリティを意識すると、抵抗や摩擦の少ないライフスタイルが望ましいと思えてくる。
人間関係では敵を作らないとともに、でも言いたいことはしっかり言うということの両立が望ましいだろう。
そうすると、言いたいことを言っても敵を作らないような分野にエネルギーを注ぐのが賢明なのだろうと思えると同時に、現代の敵は抵抗や摩擦と同じで、見えないものや前触れなく突然現れるものも増えている。
煽り運転や通り魔や各種の詐欺への遭遇も、ライフスタイルの隙間で生じてる抵抗や摩擦が生んでるトラブルだとすれば、キッカケの一端は自分が作っていると思い知らされる。
幸せそうに見えるから、楽しそうにしてるから、それだけで摩擦や抵抗を生んでることすらある、逆恨みもいいところだが。
ネット上には深いい言葉があるのでいくつか拾ってみた。
- 敵と手を結ぶことができるのが本当の賢人。
- 賢い人は敵を潰さないで部下にする
- 賢い人は敵を作らずに、敵になりそうな人を親友に変える
これらの言葉で思い出したのが、『裏切られたくなければ、信頼を築くのではなく、共犯関係を築け』というもの。
但し、共犯関係は終わりがないし、格差が生じたら破綻するというリスクがある。
賢い人は共犯関係は築かないだろうなと思える。
人生の至るところに存在する抵抗や摩擦をいかに少なくするか、それが上手にできるとストレスだけが減っていくような気がする。
機械やメカニズムの世界で物理的な抵抗や摩擦が敵視される際には、潤滑油や特殊なコーティングを用いることで低減を図る。
あの人は組織の潤滑油だというような表現が用いられることがあるが、人生に必要なのは自分の内側に潤滑油を持つことだ。
ただこれも禅問答と同じで、潤滑油は劣化すると抵抗になり始めるという無限ループを繰り返すので新しさが求められる。
人間が内側に持つ潤滑油的なものが勝手に新陳代謝してくれるなら良いが、そうでないなら絶えずメンテが必要になる。
目的を持った能動的な行動の多くは無用な抵抗や摩擦を生むことが多い。
賢く行動するためには無用な抵抗や摩擦を減らすためのあと一歩の知恵と工夫が必要だが、この知恵と工夫こそが潤滑油に該当しそうだが、おそらくこの潤滑油は外からは見えないはずだ。